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メキシコのお盆「死者の日」からみる、世界遺産オアハカ

2021 10/25
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メキシコのお盆「死者の日」とは?

日本の夏の風物詩である「お盆」。先祖や亡くなった人たちが地上に戻ってくるのをお迎えし、供養をする日本古来の風習がありますよね。そんなお盆のような風習が海外にも存在していることをご存じですか?それは、毎年10月31日から11月2日の間に開催されるメキシコのお盆「死者の日」です。「死者の日」とは、2000~3000年ほど前にメキシコで始まった“死者を迎えるお祭り”のことです。死者に会いに、家族や友人がお墓参りに行き、花を供えたり祭壇を作ったりして、生者の国と死者の国とがつながる時をメキシコ人は祝います。

骸骨をモチーフとしたグッズ(撮影:ユーラシア旅行社)

「死者の日」といえば?

映画にもなった「死者の日」の様子(撮影:ユーラシア旅行社)

2017年公開の映画「リメンバー・ミー」では、“時を超えた家族の絆”をテーマに描いた「死者の日」が世界的に注目を集めました。映画の中では、町中に飾られたカラフルな切り紙の旗や骸骨の人形、鮮やかなオレンジ色のマリーゴールドの花が印象的。主人公の家では、オフレンダと呼ばれる祭壇を設けて故人が生前に好きだった物や写真、骸骨のおもちゃが飾ってあります。オフレンダやお墓の前に散りばめられているのはマリーゴールドの花びら。色と香りの強いマリーゴールドは、メキシコ原産で太陽を表していると共に、故人の魂が迷わず戻れるようにと、死者が通る道を表しています。そして「死者の日」ときいて一番に思い浮かべるのが、、、ガイコツ!日本では、ちょっと不気味で怖いイメージが強いガイコツですが、メキシコでは愛されキャラクターとして定着しています。皮膚の下はみなガイコツであり、ガイコツはすべての人の将来像であるという考え方があるのだとか。祭壇に飾るカラフルなガイコツの人形やガイコツをモチーフにしたグッズをみて思うのは、「死」や「ガイコツ」に対して、暗いイメージをもっておらず、「死を受け入れて生を楽しもう」という死生観が感じられます。明るく楽しく過ごす「死者の日」は日本の「お盆」と全く異なるように見えますが、亡くなった方を大切にする思い、“あなたを忘れない Remember Me”という想いは、日本もメキシコも同じです。そんな「死者の日」が開催される場所として有名なのがオアハカです。アメリカの旅行雑誌「Travel +Leisure(トラベルアンドレジャー)」の読者投票ランキング「World’s Best Awards 2020」で世界の観光都市1位に輝いたメキシコ南部オアハカ州の州都オアハカ。オアハカ州は、先住民人口の比率が一番高い州で、伝統衣装や民芸品などの先住民文化が現代にも受け継がれています。

マリーゴールドで散りばめられたオフレンダ(撮影:ユーラシア旅行社)
オアハカの伝統衣装(撮影:ユーラシア旅行社)
現代にも受け継がれる先住民文化(撮影:ユーラシア旅行社)

オアハカへの行き方

日本からオアハカまでの直行便はないため、一度メキシコシティまで行く必要があります。成田空港からメキシコの首都メキシコシティまでの所要時間は約13時間。メキシコシティからは飛行機で約1時間又はバスで約7時間です。

オアハカのみどころ3選

メキシコ風バロック建築の代表作 サントドミンゴ教会

サントドミンゴ教会の外観(撮影:ユーラシア旅行社)

1575年から約1世紀の歳月をかけて建造された大教会で、ふたつの鐘楼をもつ外観の気品と金箔で包まれた内部の豪華さには、感動すること間違いなしです。入口を入ってすぐ上を見てみると、天井には聖ドミンゴを中心に聖者の相関図ともいえる生命の木が、金箔と木彫レリーフで立体的に描かれています。

教会の内部(撮影:ユーラシア旅行社)
天井には生命の木(撮影:ユーラシア旅行社)

世界文化遺産にも登録されている モンテ・アルバン遺跡

モンテ・アルバン遺跡(撮影:ユーラシア旅行社)

紀元前500年ごろから発展したサポテコ文化の巨大な遺跡。紀元800年ごろからは、サポテコ族は新たな都市を築いていき、ここモンテ・アルバンは放棄されてしまいます。その後にこの土地へやってきたミステコ族は埋葬の場として利用したため、現在までに170ほどの墳墓と金銀の財宝が発見されています。モンテ・アルバンの象徴的な浮き彫りといえば、「踊る人」。コミカルに踊っているようにもみえますが、実は全く違う意味を持ちます。ほとんどが裸人で目を閉じ、口を開けて、局部から血をほとばしらせている「踊る人」は、捕虜の拷問や死体を意味し、サポテコ民族の力の強さを表しています。この事実を知ると、「踊る人」の見方も変わりますね。

踊る人(撮影:ユーラシア旅行社)

市民の台所 ベニート・フアレス市場 

オアハカチーズ(撮影:ユーラシア旅行社)

地元の人でにぎわう食料品、日用品が中心の市場。市場の名前になっている「ベニート・フアレス」とは、オアハカ出身の先住民で初めてメキシコ大統領に選出された人です。この市場では、約390ものお店が並び、中でも目を引くのが、山盛りにして売られているチャプリネスと呼ばれる食用バッタを揚げたものです。オアハカでは、一般的な食材でチャプリネスを様々な料理に使用します。バッタは、非常に高タンパクな栄養食材ですので、気になる方はぜひ現地でお試しあれ。そして下の写真にある白くて細長い紐状のものがぐるぐる巻きにされてあるオアハカ名物はいったい何だと思いますか?答えは、日本の裂けるチーズの元となったといわれるオアハカチーズです!生乳の香りが豊かな伸びるチーズで、その美味しさにハマる人も多いのだとか。

番外編 オアハカの街並み

オアハカの街並み(撮影:ユーラシア旅行社)

先住民の文化が残るカラフルな街、オアハカ。「メキシコで最もメキシコらしい場所」といわれているだけあって、メキシコの魅力が詰まった場所です!

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