ノールカップとは
ヨーロッパ最北端の岬、北緯71度10分21秒に位置する「ノールカップ」。大航海時代、イギリス人探検家が「ここが最北の地だ」と定め、ノルウェー語で「北の岬(Noth Cape)」を意味する「ノールカップ」と名付けました。
北極圏に位置することから、夏は真夜中の沈まぬ太陽(白夜)を見るために多くの人が集まり、冬はオーロラが観測できるため人気の観光スポットになっています。
ノールカップへの行き方
【オスロ✈アルタ→ノールカップ】
ノールカップへのアクセスは、まず首都オスロから飛行機で北極圏アルタへ向かいます。アルタから車で約3時間でノールカップがあるマーゲロイ島に到着します。
ノルウェー本土からマーゲロイ島への移動は、全長7kmの海底トンネルを通ります。トンネルを抜けてから、E69号線を約45分(約47km)北上するとノールカップに到着。もしノールカップの観光・宿泊拠点を、マーゲロイ島の南東に位置するホーニングスボーグにしているなら、ホーニングスボーグから車で約30分(33.5km)北上すると、ノールカップに到着します。
【オスロ✈トロムソ✈ホニングスボーグ】
ノールカップがあるマーゲロイ島には、ホニングスボーグ空港があります。首都オスロから空路移動する場合、まずはトロムソ空港へと向かい、飛行機を乗り換えてホニングスボーグ空港へと向かいます。ホニングスボーグ空港から、ホニングスボーグの町まで約4kmの移動手段に公共交通機関はなく、利用2時間前までに予約が必要なタクシーのみとなります。
アルタからの車移動は、おおむね海岸線を走るため、美しいフィヨルドの景色や放牧されたトナカイに遭遇することもあり、日本では見られない絶景の連続に感動すること間違いなし!
ノールカップの魅力とみどころ 4選
真夏の沈まぬ太陽
北極圏に位置するノールカップは、夏の一定の期間は太陽が沈まない「白夜」を体験することができます。逆に、冬は太陽が昇らない「極夜」を体験することができます。
307mという絶壁の上からみる景色は、遮るものがなく水平線が広がり、陸の終わりを感じさせられます。そのような非現実的な世界のなかで、さらに“夕陽”が水平線に沈みきらずに、カーブを描いて再びゆっくりゆっくりと上昇して“朝陽”へとなっていく様子は、まさに死ぬまでに見てみたい光景!その奇跡の光景をみるために、夏は真夜中を目指して多くの国から観光客が訪れます。
ノールカップモニュメント
岬の先端にそびえ立つのは有名な地球儀を模したノールカップモニュメント。光線の具合でシルエットになったり、太陽の光を浴びて輝くモニュメントは、ノールカップのランドマークとなっており、多くの観光客がここで記念撮影をしていくフォトポイント!
その他にも北緯71度10分21秒を示す指標、世界の子供たちがデザインした記念モニュメントなど、多くのモニュメントが敷地内外に点在して飾られていますので、時間があればそれらのモニュメントを探し歩いてみるのもひとつ。
ノールカップホール
岬の手前にはノールカップホールというレストランやお土産物屋さんが入っている施設の建物があります。ここでチェックしたいポイントは、建物内部にある郵便ポスト。ここにある郵便ポストにハガキを投函すると、ノールカップ限定のスタンプが押されて郵送されるのです!ネットが普及しているいまだからこそ、目の前で見た感動をしたためたハガキは、貴重な旅のお土産にもなるでしょう。ハガキは事前に準備しなくても、お土産物屋さんでハガキと切手が買えますが、現地で景色を眺めることに時間を費やしたい方は、事前に住所などを書いておいたハガキを準備して持っていくとよいでしょう。
施設内のレストランやバーの窓からは、水平線の絶景が広がります。ヨーロッパ最北端で、夢のような光景を目の前にしながらのお酒や食事は、贅沢な心地で愉しめることでしょう。
そのほか、礼拝堂や短編ムービーが見ることができるシアターホールなどもありますので、施設内を散策したりして楽しむことができますよ。
オーロラ
冬は極夜(広義の意味では太陽の日照時間がほとんどない、狭義の意味では太陽が昇らない)になり、オーロラが観測しやすいことでも有名です。特にノルウェーをはじめ、北欧地域はメキシコ湾暖流の影響があり、同じ北緯の他地域と比べると温暖(-5℃~-10℃ほど)であることも観測ポイントとなることの理由のひとつ。また、寒い時にはノールカップホールもあり、暖をとることもできるので、人気のオーロラスポットにもなっています。遮るものがない周囲の景色、真上に広がる空、陸の終わりから眺めるノールカップでのオーロラは、忘れることができない思い出になることでしょう。