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世界一美しい鳥、ケツァール(コスタリカ)

2023 1/26
目次

世界一美しい鳥と言われるケツァールとは

ケツァールは、中米(メキシコ~パナマ)に生息する鳥で、和名はカザリキヌバネドリ。その和名の通り、オスは繁殖期に長い尾羽を飾り、緑や赤の鮮やかな彩色と合わせて、世界一美しい鳥と呼ばれる所以です。アステカの時代から崇拝の対象であり、ケツァールの高貴な羽は王や聖職者しか付ける事が許されませんでした。
見つけにくい事から「幻の鳥」と言われたり、日本では「火の鳥」のモデルとも言われています。

ケツァール(撮影:ユーラシア旅行社)

ケツァールを見るなら、中米のコスタリカへ

ケツァールは中米全域に生息域は広がっていますが、実際に観察する事はなかなか困難。唯一見られる可能性が結構高い場所は、エコツーリズムの国としても知られるコスタリカです。自然保護運動の旗手でもあるコスタリカは、ケツァールの棲家である熱帯雲霧林が保護され、ケツァール観察チャンスも他国より可能性がかなり高いと言えるでしょう。

ケツァールを観察するためのポイント

ケツァール観察のベストシーズンはいつ?

コスタリカは例年12月~4月頃が乾季にあたり、この時期が最も観光しやすいベストシーズン。加えてケツァールは2月頃からの繁殖期に向けて、オスの尾羽が12月頃から伸び始めます。この羽は繁殖期を終えると抜けるので、ケツァール観察そのものも12月~4月頃がベストシーズンとなります。

ケツァールのオス(撮影:ユーラシア旅行社)

ケツァールが生息する熱帯雲霧林

中米の地域にはメキシコやグアテマラ等でみられる密林のイメージも強いと思いますが、標高と起伏がそれなりにあるコスタリカでは、主に標高1000m以上の地域で雲や霧が多く発生する熱帯雲霧林が広がっています。この熱帯雲霧林はケツァールにとって最適の住処であり、訪れれば、観察チャンスがあります。

コスタリカの熱帯雲霧林

ケツァールの好物、リトルアボカド

リトルアボカドは、我々が食用するアボカドの原種で、熱帯雲霧林の環境でよく育ちます。このリトルアボカドの実はケツァールの大好物であり、その実がなるのもやはり乾季の季節です。

リトルアボガドの実を咥えたケツァール

ケツァール観察のおすすめポイント

サン・ヘラルド・デ・ドタ

首都サンホセから車で南方向に約3時間進んだところにある熱帯雲霧林の谷の中にサン・ヘラルド・デ・ドタがひっそりと佇んでいます。この谷はケツァールの生息環境として理想的であり、数多くのツアーで観察してきました。(お隣にあるロス・ケツァーレス国立公園よりも見られる可能性が高そうです。)
日程が限られる場合は、サンホセから日帰りで観察も可能ですが、ケツァール以外の鳥類も豊富に生息していますので、出来れば1泊したい場所です。

木の上に佇むケツァールのオス(サン・ヘラルド・デ・ドタにて撮影)

モンテヴェルデ自然(生物)保護区

コスタリカ北東部、熱帯雲霧林が広がるモンテヴェルデは、首都サンホセから車で約4~5時間。モンテヴェルデはコスタリカのエコツーリズムの象徴的な場所として世界中から旅人を惹きつけてきました。保護区内には、多様な生態系が維持されており、様々な哺乳類、鳥類、爬虫類を観察する事ができます。もちろん乾季の季節には、ケツァールが見られることも。

モンテヴェルデで発見した見事なケツァール(望遠鏡越しに撮影)

コスタリカ、ケツァール観察ツアー、旅行のFAQ

●ツアーではどういった服装が必要ですか?
野鳥観察の日は車が入れない森を歩くため、歩きやすい格好は必須です。また、熱帯雲霧林の特徴として一日中霧雨が降り続くことがありますので、カッパ等の雨雲ご持参下さい。標高が2000mを越える場所もございます。朝晩の寒暖の差が激しいため暖かい服装もお持ち下さい。

●コスタリカ料理ってどんなものでしょうか?
主に塩と胡椒、コリアンダー味付けであっさりしているので、日本人の口に合うお料理ばかりです。朝食の代表あっさりしたピラフのような米料理カージョピント、お肉と野菜の煮込み料理オジャ・デ・カルネ等が代表料理。

●野鳥観察って具体的にどんな感じですか?
出発は、鳥の活動が活発な早朝出発のことが多いです。国立公園内などバスでは入れず歩くことが多くなります。歩く遊歩道は舗装されていない、土の道になります。坂は多くなく、平坦な道をご案内致します。お持ち物としては、双眼鏡や日よけの帽子、汚れてもいい靴をお持ち下さい。

ケツァール観察の一例(撮影:ユーラシア旅行社)
ケツァールのショート動画
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