雲仙天草国立公園とは
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雲仙天草国立公園は、湯煙が立ちのぼる温泉、現代でも火山活動が続く雲仙岳を中心とした「雲仙地域」と、天草上島から天草下島にかけて東岸から下島の西岸までの沿岸部と海域を含む「天草地域」で構成されています。ダイナミックで躍動感じる火山と、連なる島々や陸繋砂州(トンボロ)、切り立った崖など変化に富む海岸といった山と海の両方を味わえる特長を有しています。
長崎県島原半島中央部には普賢岳、妙見岳など20の山々が聳え、それらの総称名が“雲仙岳”です。約50億年前に始まった海底火山の噴火によって島が造られ、継続した噴火活動の結果、北にあった陸地とつながり半島となりました。
熊本県の県庁所在地である熊本市から南西に伸びる宇土半島の先に浮かぶ島々のなかに、天草諸島のなかでも特に大きな天草上島と天草下島があります。この天草上島(かみしま)と天草下島(しもしま)を中心に大小158(有人島18,無人島140)の島々の総称名が“天草諸島”です。

雲仙地域も天草地域も、飢餓と重税に苦しんだ天草や有馬の領民により起こした1637年(寛永14年)島原・天草の乱(一揆)と潜伏キリシタンの歴史があります。これらの史跡からも国立公園の特長である山や海を臨むことができます。
雲仙天草国立公園への行き方、アクセス
<雲仙地域>
長崎空港または長崎市から車(レンタカーや公共バス)、電車で向かうことができます。
<天草地域>
1)陸路の場合、熊本市からは車(レンタカーや公共バス)、電車で向かうことができます。
2)空路の場合、阿蘇くまもと空港もしくは福岡空港から天草エアラインで、天草下島にある天草空港に向かうことができます。
雲仙天草国立公園の見どころ5選
雲仙地獄

火山にゆかりのある場所特有の硫黄の匂いと噴気があがる雲仙温泉は、その光景から雲仙地獄とも称されます。雲仙岳の火山の躍動を感じることができ、火山の恩恵である温泉も楽しむことができます。
天草クルージング

天草では、天草五橋やイルカウォッチング、天草松島の夕日鑑賞、海から眺める雲仙岳など、クルージング観光が充実しています。雲仙天草国立公園の特長のひとつ海岸線、海域観光においては、ご興味に合うクルージングに乗船して楽しんでみてはいかがでしょうか。
原城跡

原城跡は、歴史においては島原・天草一揆の最終激戦地として知られていますが、約9万年前の阿蘇山噴火による火砕流が堆積してできた丘にあります。歴史だけではなく火山にも関わりのある場所でもあります。
崎津教会

天草下島の南西、半角湾に面し、世界遺産に登録されている崎津集落。ここは多くの潜伏キリシタンが禁教令の間、天草崩れなど密告による危機に面しながらも、難を逃れ、信仰を守り続けてこられた地域です。崎津集落から船に乗り、海上から崎津教会や海に面する岬に立つマリア像を眺めるクルージングもあります。

富岡城

江戸時代に代官所が置かれ、天草の政治、経済、文化の中心だった苓北は、天草下島の北西、富岡湾に面した美しい海岸線を有する町です。1602年築城の「富岡城」も、1637年の島原・天草の乱において激戦地となりました。富岡城がある富岡半島は、陸繋砂州(トンボロ=砂州が発達し陸地とつながった島)としても有名です。
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