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阿蘇くじゅう国立公園(熊本県・大分県)

2025 5/28
目次

阿蘇くじゅう国立公園とは

九州中央部に位置する阿蘇くじゅう国立公園は、「火山群」と火山群の周囲に広がる「草原」、「湿原」が見どころとなります。阿蘇山(中岳・高岳・根子岳・杵島岳・烏帽子岳)、九重連峰(九州本土最高峰である中岳、主峰久住山など1,700m級の山々)、由布岳、鶴見岳、高崎山や外輪山の雄大な山景色を眺められる展望台、現在も活動する火山の躍動を体感し学ぶことができる火口見学や博物館、火山群の周囲に広がる火山性高原、湿原など多様なみどころがあります。

阿蘇くじゅう国立公園への行き方、アクセス

九州中央部に位置する阿蘇くじゅう国立公園。最寄りの空港は、熊本空港になります。陸路の場合は、阿蘇山は熊本市、九重山(九重連山)は大分市がアクセスに便利です。

阿蘇くじゅう国立公園の見どころ5選

阿蘇中岳火口

中岳第一火口(撮影:ユーラシア旅行社)

阿蘇五岳のひとつ中岳(1,506m)は、現在も活発な火山活動を続けています。そのため、風向きにより噴煙ガスが観光ルート上に立ち込める場合は見学できないこともあります。深さ約150ⅿの第一火口の60℃ほどの湯だまりは超酸性。火山活動の状況で湯だまりの色は乳白色や緑色になります。

中岳第四火口(撮影:ユーラシア旅行社)

第四火口は、1929年までは活発な火山活動が見られましたが、ここ90年間は活動が落ち着いています。

大観峰展望所

阿蘇カルデラの集落と阿蘇五岳(撮影:ユーラシア旅行社)

大量のマグマが噴出し、空洞となったマグマだまりが陥没して生まれた巨大な凹地であるカルデラ。阿蘇のカルデラには水が張ってないのでカルデラ湖というものはなく、カルデラ内には集落があり、現在でも人が生活しています。この阿蘇カルデラの北外輪山最高峰(標高936ⅿ)が大観峰(だいかんぼう)です。大観峰展望所からは、阿蘇カルデラ内の平野に暮らす集落や田畑を見ることができます。また、その奥には涅槃像に見える阿蘇五岳が聳えています。

草千里ガ浜

阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳の中腹に広がる雄大な草原地帯。ここは約2万7千年前、烏帽子岳の側火山として活動した火口跡です。このような火山灰が堆積した土壌の下には硬い火山性の岩盤があり、深く根が張れないことから樹木が育ちにくい環境です。草原も、自然と保たれるものではなく火入れ、放牧、草刈りなど人の手による維持管理が必要です。いま私たちが目にする草千里ガ浜に広がる草原は、長い年月欠かさず手入れをしてきた地元の人たちが残してくれた景観です。

白川水源

熊本市の東約50㎞、阿蘇カルデラの南の裾野に位置する南阿蘇村には、熊本市内を流れる一級河川「白川」の水源があります。日本では珍しいやや硬水で、常温14℃の湧水が毎分60トン湧き出ています。環境省が選ぶ“名水百選”にも選ばれています。

鍋ケ滝

鍋ケ滝は、約9万年前の阿蘇カルデラを形成した大噴火による火砕流が凝結した場所に、もとより流れていた川が硬い岩盤下で柔らかい地層を削っていき、現在の姿になりました。落差約10ⅿ、幅約20ⅿの鍋ケ滝の見どころは、水のカーテンのような美しい姿と、滝の裏側も見ることができるところです。

あか牛

あか牛とは、阿蘇の雄大な自然の中で育った和牛。熊本の阿蘇地方を訪れたら、自然の恵みによって育ったあか牛のハンバーグやローストビーフ、ステーキも、是非味わってみてください。

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