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関東最大のパワースポット!秩父三社のみどころ(埼玉)

2022 3/10
目次

秩父三社とは

自然豊かな山間部に位置する秩父には、歴史ある神社が多いことで近年注目が集まっています。
なかでも日本武尊と山犬の伝承で有名な「寳登山神社」、秩父地方開拓の祖が祀られ、日本屈指の歴史を持つ「秩父神社」、日本武尊が東国を巡った際に立ち寄った山に座する「三峰神社」の三社が【秩父三社】と称されます。
この秩父三社は、その由緒からか関東屈指のパワースポットとして人気があり、ご利益を求め参拝する人が絶えません。それだけでなく歴史ある社殿や彫刻の美しさ、周囲の自然の美しさなど魅力に溢れています。

秩父の場所とアクセス

秩父は、埼玉県の西端に位置しています。秩父市の西は長野県、南西は山梨県、さらに北の一部は、群馬県との県境になっています。埼玉県の県庁所在地であるさいたま市からは、約50~70kmの距離に位置します。秩父市の約87%は森林で覆われ、自然環境に恵まれています。

電車で行く場合
東京方面からは、西武鉄道で池袋駅から西武秩父駅まで、特急で約80分の移動が効率的。東京駅や上野駅からJR高崎線や上越新幹線でJR熊谷駅まで移動し、秩父鉄道に乗り換えて秩父駅まで行くこともできますが、遠回りになり時間もかかりますので、池袋駅からの移動手段をお勧めします。埼玉の大宮からは、JR高崎線(籠原行)でJR熊谷駅まで約40分、熊谷駅から秩父鉄道に乗り換えて秩父駅まで約70分となります。
車でいく場合
関越自動車道での移動は、花園I.C.から、途中国道利用で秩父市内までは約1時間です(そのほか、関越自動車道の川越I.C.または鶴ヶ島I.Cから途中国道利用で秩父市内までも移動できます)。圏央道での移動は、狭山日高I.C.から、途中国道利用で秩父市内までは約1時間です。

効率的に秩父の観光名所を見てまわりたい場合は、ツアーに参加するのもひとつの手段。
たとえばユーラシアの旅(ツアー/団体旅行)では、池袋から特急ラビューで秩父まで行き、そこからツアーバスにて秩父三社をご案内。公共交通手段の不便な観光地を効率的にツアーバスで巡り、現地ガイドさんの説明を聞きながら各観光箇所を詳細に見学していくことができます。

秩父三社の魅力と場所

寳登山神社

寳登山神社へは、秩父市内から車で30分程のライン下り(川下り)で有名な長瀞町にあります。山の上には奥宮があり、ロープウェーで訪れることができます。
寳登山神社は宝登山(約497m)に座す神社。寳登山は秩父山塊の中でも数少ない独立峰であり、四季折々の自然が美しいことでも有名。寳登山神社の始まりは、日本武尊が東国平定後に宝登山に入り禊後に山頂を目指す最中に山火事に遭い、それを突如現れた山犬達が消し止めてくれたことに由来します。山犬達に助けられ山頂へたどり着いた日本武尊は神々への感謝として、自らの祖である第一代神武天皇である神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)、山の神の大山祇神(おおやまづみのかみ)火の神の火産霊神(ほむすびのかみ)の3柱を祀りました。その際に山の名を「火を止める山」と表し「火止山=ほどさん」と定めたのだそうですが、のちに「寳登山」と称されるようになりました。

寳登山神社

秩父神社

秩父市内にあり、西武秩父駅から徒歩12分ほどの場所にあるため、秩父三社の中では1番訪れやすい場所です。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というアニメや、映画の舞台になったことでも有名です。
秩父神社は、平安初期の典籍『先代旧事紀-国造本紀-』によると、第十代崇神天皇御代(3世紀後半頃)に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)の子孫である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神である八意思兼命をお祀りしたことに始まるといわれています。以来、知知夫国の総鎮守として現在に至っており、とても歴史のある神社です。

秩父神社

三峯神社

秩父市内からバスで約1時間、標高が1,000m近くある山の中にあり、交通の不便さは否めませんが、その分、神域の雰囲気をより感じられる場所。また、秩父市内より若干気温が低いので、夏も過ごしやすいです。
三峯神社は、夫婦神の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)が祀られているため、夫婦仲や縁結び、さらに五穀豊穣のご利益があると言われています。また、日本武尊の伝承に関わりのある山犬(オオカミ)が狛犬に取って代わっており、オオカミが厄を除けると言われていることから、家内安全や様々な厄除のご利益があると言われています。その創建は古く、日本武尊の父である景行天皇(実在したとするなら4世紀頃と言われています)の頃と言われます。日本武尊が、この地へ訪れた際に、その美しさに国を産んだ伊弉諾尊と伊奘册尊の二柱を祀ったことが由来です。

三峯神社 拝殿
写真提供:(一社)埼玉県物産観光協会

寳登山神社の見どころ、おすすめ5選

御神徳
ここでもし、お守りを買うのであれば、「厄除け」がお勧めです。特に火災盗難よけ・諸難よけの守護神としての御神徳が高く、秩父市民だけでなく、関東一円からの参拝者が絶えません。

社殿
現在の御社殿は、権現造り(ごんげんづくり)で江戸時代末から明治初頭に造り替えられました。
江戸時代末期の弘化2年(1845)に別当であった玉泉寺住職榮乗が再建を始めましたが、資金調達などが困難であったため、大変な苦労をしたそうです。明治に入り神仏分離令が出ると僧籍を離れ、神祇の道を修め引き続き再建に邁進します。
明治4年に本殿、明治7年に拝殿29年の歳月をかけた社殿再建がついに完成します。榮乗は小菅是道と名乗る初代神職となり、明治8年76才をもって帰幽しました。

寳登山神社 社殿

熊谷在武州明戸の彫刻師飯田岩次郎による彫り物
本殿の欄間には、孝行が特に優れた人物24人を取り上げた書物「二十四孝」の彫刻が施されています。
本殿はじめ拝殿の随所には平成21年御鎮座1900年を奉祝して改修工事が行われました。そのさい彩色を施した彫刻が飾られ山中に座す神社の荘厳な雰囲気がご覧いただけます。

日本武尊社
寳登山神社の始まりに関わった、日本の古代史における伝承上の英雄である日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀るお宮。

日本武尊社

奥宮
第十二代景行天皇の皇子日本武尊が神霊を祀った寶登山山頂のゆかりの地に鎮座しています。
本殿から登ると1時間ほどかかりますが、ロープウェーで5分ほど登って、訪れることができます。ロープウェーから見下ろす宝登山と秩父の街並みをお楽しみいただけます。

寶登山神社 奥宮

秩父神社の見どころ、おすすめ3選

社殿
荒川の源流にある秩父地方は、江戸時代の重要な水源の地であったことから、1592年に徳川家康が水源地である秩父を守る目的で、現在の社殿の建立を命じたそうです。幾度かの修復を重ねていますが、現在の社殿は1970年代に修復されています。当時の建築様式(権現造)をよく留めていることから、埼玉県の有形文化財に指定されています。

左甚五郎(ひだりじんごろう)の作品
左甚五郎とは江戸時代初期に活躍したとされる、明石生まれの伝説的な彫刻職人といわれていますが、活躍の後年期は職人集団の名称だったのかもしれません。講談や浪曲、落語、松竹新喜劇の題材にもなった人物。日光東照宮の「眠り猫」や出雲大社の「八足門」「蛙股の瑞獣」「流水紋」などが左甚五郎が手掛けたものとしては大変有名です。秩父神社では「子宝・子育ての虎」「つなぎの龍」などいくつかの作品をご覧いただけます。

子宝 子育ての虎 左甚五郎作
写真提供:秩父神社
つなぎの龍 左甚五郎作
写真提供:秩父神社

合格祈願にお勧め
八意志兼命は知恵を司る神様であることもあり、受験シーズンは多くの受験生が合格祈願に訪れます。水につけるおみくじも有名です。境内の池に浸すと文字が浮かび上がります。

12月の例祭「秩父夜祭り」
毎年12月3日に行われる秩父神社の例大祭は「秩父夜祭」として国の重要無形民俗文化財と重要有形民俗文化財に指定され、京都の祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつに数えられています。毎年40万-60万人もの観光客が訪れます。

三峰神社の見どころ、おすすめ5選

参道の入り口珍しい三ツ鳥居とオオカミ
三輪鳥居(みわとりい)ともいわれる珍しい形です。由来はわかっていないようですが、名古屋の三輪神社や静岡の愛宕神社など、30社ほどがこの形の鳥居です。またこの神社の由来に山犬(オオカミ)が深くかかわっていることから狛犬ではなくオオカミの像が置かれています。

撮影:ユーラシア旅行社

日本武尊の銅像
日本武尊に由来することもあり、大きな像があります。その隣には極真空手の創始者である大山倍達の碑があります。

隋身門(隋神門)
1691年に建立され1792年に再建された門。ここを入ると参道の周りに大きな杉の木が立ち並び、空気が変化したように感じられます。

三峯神社拝殿と神木
樹齢800年の神木「重忠杉」に左右挟まれた階段を上ると、1800年に建てられた拝殿が現れます。拝殿には平成24年(辰年)に浮かび上がった龍の陰影があります。奥には本殿や神楽殿があります。

えんむすびの木
拝殿から少し離れたところに「えんむすびの木」と呼ばれるモミの木と檜の木の御神木があります。恋愛成就のご利益があるといわれ、好きな人の名前と自分の名前を紙に書いて納める人が後を絶ちません。

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