足摺宇和海国立公園とは

足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園は、四国南西部の島嶼を含む愛媛県宇和海沿岸部~高知県足摺岬までの海岸部と、愛媛県と高知県内陸部の一部で構成されています。
足摺宇和海国立公園への行き方、アクセス
足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園への旅行日数や訪れたい場所によって最寄りとなる場所が異なります。高知県の高知竜馬空港、愛媛県の松山空港が各県の空の玄関口となり、いずれの空港からも観光地までは車や列車での移動が必要となります。複数の観光地を巡る場合は、レンタカーでの移動が便利です。
足摺宇和海国立公園の見どころ4選
見残してはもったいない!「見残し海岸」

弘法大師(空海)が四国修行の際、難所であったため訪れることができなかったことが由来の海岸名。見残し海岸の地層は約2000万年と非常に古く、砂岩と泥岩が重なりあい蜂の巣のように無数の穴があいている景観が特徴。

まるで野外地質博物館!「竜串海岸」

竜串付近は古第三紀の堆積岩が分布し、竜串海岸周辺にだけ新第三紀の浅い海に堆積した砂岩・泥岩が見られ、波の侵食によって海岸線が後退してできた平坦な地形に大竹・小竹などの奇岩が形成されました。1700万年という地層の歴史があり、生物が生きていた痕跡が化石となった生痕化石や堆積岩の砂や泥の隙間に鉱物が入り、硬くなった球状の岩塊(球状コンクリーション)を見ることができます。
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四国最南端「足摺岬」

花崗岩台地の隆起と沈降の繰り返しと黒潮の荒波が作りだした断崖絶壁のダイナミックな景観が見事な足摺岬。太平洋と足摺岬を臨む足摺岬展望台までは、金剛福寺またはジョン万次郎像から遊歩道を歩き、徒歩5分ほどで到着します。

足摺岬周辺は、ビロウなどの亜熱帯植物が生育し、時期によってはヤブツバキの群生や仏炎苞(仏像の光背の炎)の愛らしい姿が特徴のユキモチソウなどをみることができます。
竜宮城のような海中景観広がる「宇和海」

佐田岬半島の南、豊後水道の愛媛県側に広がる宇和海には、大小さまざまな島が浮かび、海岸線は地盤の沈降によって形成されたリアス式海岸の景観を見ることができます。また、宇和海の特殊海中資源群区域には、水中でゆらゆら揺れるソフトコーラルや亜熱帯性魚類が生息する美しい海中景観が広がっています。サンゴ群生ポイントやサンゴ群生地の魚が集まるポイントへ行く海中展望船・海底が見える船で海中観察をすることができます。