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道東の自然風景おすすめ8選とアイヌの伝承

2021 12/29
目次

道東とは

道東とは、道央、道南、道北と一緒に用いられる、北海道東部(釧路、根室、知床、網走等)を指す地域名。その道東は、2005年に世界遺産に登録された知床をはじめ、まだまだ人の手が入っていない原風景も多く残る地域です。さらに、北海道の先住民族であるアイヌの伝統や歴史が残っており、舞や歌などは、地域によって違いも見られ、道東ならではのアイヌの伝承も今日まで息づいています。今回は、道東の自然の風景おすすめ8選と関連するアイヌの伝承も合わせてご紹介します。

道東への行き方、アクセス

道東にはいくつか空港がありますが、南側の釧路空港と網走や知床への起点となる北側の女満別(めまんべつ)空港が便数が比較的あり、観光にもよく利用されている路線です。

道東の自然風景おすすめ8選

釧路湿原

釧路湿原国立公園(撮影:ユーラシア旅行社)

釧路湿原は日本最大の湿原で、日本初のラムサール条約登録湿地に指定されています。4000年から6000年前は海であった場所の水が引き、泥や水がたまった湿原には、貴重な動植物が多く、幻の淡水魚イトウや、天然記念物のタンチョウ、そして氷河期の生き残りといわれるキタサンショウウオなどが生息しており、5つある展望台からは手つかずの自然を一望できます。

タンチョウ(撮影:ユーラシア旅行社)

アイヌの伝承〜釧路湿原のタンチョウ〜
昔、傷をおった熊が釧路湿原内で命を落とした時、一匹のタンチョウを下敷きに倒れました。タンチョウは苦しくて鳴き声を何回もあげたので、近隣の村人はありがたい食糧として、熊を見つけることができました。熊の居場所を知らせた神として、タンチョウはサロルンカムイ(湿地にいる神)と呼ばれています。

鶴居村

鶴見台(撮影:ユーラシア旅行社)

釧路市から北へ30キロの阿寒郡にあるこの村は日本で最も美しい村の1つに選ばれ、天然記念物のタンチョウが飛来することで有名です。給餌が行われている鶴見台や、ねぐらを見ることができる音羽橋などの観察スポットがあります。

空を飛ぶタンチョウ(撮影:ユーラシア旅行社)

野生のタンチョウが翼を広げて飛んでくる姿には息を飲みます。夕方頃には、一斉に飛び立ち、大自然の中へ帰っていく姿も見ることができるかもしれません。

阿寒湖

冬の阿寒湖(撮影:ユーラシア旅行社)

阿寒湖は北海道で5番目に大きい湖。特別天然記念物のマリモが生息していることで有名です。マリモ展示観察センターや阿寒湖畔エコミュージアムセンターで実際にマリモを見ることができます。また、アイヌ語で「煮えたつ」を意味する「ボッケ」と呼ばれる泥火山も見ることができ、硫黄独特の匂いを放っています。

泥火山ボッケ(撮影:ユーラシア旅行社)

さらに、湖畔にある阿寒湖アイヌコタンでは、アイヌ料理やアイヌ古式舞踊、木彫りの伝統工芸など、アイヌの人々の生活と文化に触れることができます。

阿寒湖のアイヌコタン(撮影:ユーラシア旅行社)
アイヌの伝承〜阿寒湖のマリモ〜

ある日、阿寒湖の神様が湖で菱の実を踏んでしまい、足に刺さってしまいました。神様は怒って菱の実を阿寒湖から無くしてしまおうと考えました。菱の実は「どうか阿寒湖に居させて下さい」と頼みましたが、神様は断り、菱の実を阿寒湖から追放しました。怒った菱の実は周りの草をむしって丸めて湖に投げ込み、去って行きました。その草が現在のマリモになり、トーラサンぺ(湖の妖精)と呼ばれるようになりました。

オンネトー

オンネトー(c)Tokino(CC BY-SA 3.0)

オンネトーは、時が止まる湖や五色沼と呼ばれる秘境湖です。季節や気候、見る場所により、エメラルドグリーンやクリアブルーなどに色が変わり、原生の自然を彩っています。1〜2km程のハイキングコースもあり、歩くことでオンネトーの風景の変化を楽しむことができます。オンネトーとは、アイヌ語で「老いた、大きい沼」の意味があります。

摩周湖

摩周湖(撮影:ユーラシア旅行社)

摩周湖は、世界でも一級の透明度を誇る湖であり、アイヌ語では、「カムイトー」、神の湖と呼ばれています。湖に接する河川がないことから、外部からの有機物の流入がほとんどなく、その透明度を保っています。「摩周ブルー」と称される深い青色は年間100日発生すると言われている霧に包まれ、まさに神秘的です。霧の摩周湖を見たカップルは長続きするなどという迷信も存在します。

アイヌの伝承〜摩周湖の中島〜
あるアイヌの酋長の母(老婆)が、戦の時、敵の手から逃れた際、大事な孫を見失ってしまいました。悲しみながら行方を探していくと、疲れ果てた母は、屈斜路湖に到着し、一夜を過ごそうとしましたが、屈斜路湖の神は許さず、仕方なく、摩周湖へ向かいました。摩周で一泊することを神は快く受け入れたそうですが、湖の中ほどで母は失意と疲労で動くことができず、孫を待ち続けるうちに島になりました。
今でも、この島を訪れる人がいると母は嬉しくて泣くので、摩周湖ではよく雨が降ると言われています。

硫黄山

硫黄山(撮影:ユーラシア旅行社)

硫黄山はアイヌ語で「アトサヌプリ」裸の山と呼ばれ、絶えず音を立てて噴煙が立ちのぼり、硫黄の匂いに包まれています。山肌は暖かく、噴出口の周りは硫黄の黄色になっていて、山も大地も活動があることを間近で体験できる場所です。近くには、川湯温泉があり、五寸釘も一週間程で溶かす酸性の泉質は、アイヌの人々や、戦争から帰った兵隊さんの中では「クスリ」として使われていました。

屈斜路湖

冬の屈斜路湖にて(撮影:ユーラシア旅行社)

屈斜路湖は国内では最大のカルデラ湖で、世界でも有数の大きさを誇ります。火山活動でできた湖は、近くに温泉がよく湧いており、中でも「砂湯」は湖畔の砂を掘り返すだけで自分達の温泉を掘り起こすことができます。水着を着て湯に浸かれば、目の前には大きな屈斜路湖があり、自然と一体化できます。白鳥が飛来することでも有名です。

知床

神の子池(撮影:ユーラシア旅行社)

2005年に世界遺産登録されたことで有名になった知床は、日本では3例目の世界自然遺産登録地です。原生林が生い茂る神秘的な知床五湖や神の子池、そして羅臼岳。クルーズで見る野生のヒグマや流氷、シャチ、鯨の生き物たち。大自然のワンダーランドと呼べる場所です。

流氷ウォーク(撮影:ユーラシア旅行社)

知床最大の滝で、「日本の滝100選」も選ばれているオシンコシンの滝など、北海道の自然を凝縮したようなスポットです。ハイキングには、事前にヒグマに関するレクチャーがあります。

オシンコシンの滝(撮影:ユーラシア旅行社)

アイヌの伝承〜知床の国造り神〜
知床半島の突端には昔、サマイクルカムイ(国造神)と呼ばれた白い岩が、存在しています。サマイクルカムイが蝦夷(北海道)の地を造り、人間に暮らしを教えたあと、自分の姿を岩として残し、天に帰りました。ここに行く者たちは、必ず、神への捧げ物である、イナウ(木弊)を作って礼拝したと伝わっています。アイヌの人々にとっても大変重要な聖地です。

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