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オリーブと昭和レトロの島・小豆島(香川・瀬戸内の島)

2020 11/27
目次

小豆島(しょうどしま)とは

オリーブ公園(撮影:ユーラシア旅行社)

瀬戸内海の島では淡路島に次いで大きく、国内で19番目に大きな島で、古事記ではイザナギ・イザナミの国生み神話で本州までの8つの島を生んだあと10番目に生んだのが小豆島(アズキジマ)でした。現在は香川県に所属しますが、古代には本州側に帰属していて中世以降は周辺の趨勢にあわせて次々と支配者が変わりました。
温暖で雨が少なく晴れの日が多いと言われます。瀬戸内海の島々は本州や四国と橋で結ばれているものも多いですが、小豆島に渡るための橋はありません。

小豆島へのアクセス

人口が多い島なので船でのアクセスはよく、島内には6つの港があります。航路も香川県の高松港のほか本州の新岡山港姫路港神戸港などとも結ばれていて、トリエンナーレ(芸術祭)の時期などは周辺の島への臨時便が運航されることもあります。島内での訪問地や見学内容、直島など小豆島の前後に訪れたい他の観光地との組み合わせを意識しながら船の便を調べてみましょう。
一例として、本数の多い島西部の土庄(とのしょう)港を発着する小豆島フェリーを利用する場合をご紹介します。
※2020年11月現在の情報です。最新情報は各運航会社にご確認ください。

高松港からの高速船・フェリーを利用する場合

高松港から土庄港の間を高速艇が一日16便、フェリーが14便結んでいます。
所要時間は高速艇が約35分、フェリーが1時間。
車がない場合は高速艇を利用するのが最も乗船時間が短くなります。
◎電車の場合
各地から高松駅へ。高松駅から高松港までは徒歩10分の距離です。
フェリーと高速艇で乗り場が200mほど離れていますので注意が必要です。
◎空路の場合
各地から高松空港へ。
空港から高松駅へリムジンバス(所要45分)で移動し高松港から徒歩10分で港です。

新岡山港からのフェリーを利用する場合

岡山の新岡山港から土庄港へは一日12便のフェリーが運航され、所要時間は約70分です
◎電車の場合
各地から岡山駅へ。バスに乗り換え、新岡山港で下車(所要約40分)
バスの乗車券とフェリーの乗船券ガセットになったお得なチケットもあります。
◎空路の場合
各地から岡山空港へ。
空港からバスで岡山駅へ(ノンストップの場合所要30分)、岡山駅から路線バスで新岡山港へ。

島内交通

小豆島は周囲126kmあり、島内の最高地点の標高は817m、アップダウンもありますので、島内では車での移動が基本となります。
フェリーで自家用車を持ち込む、現地でレンタカーを借りるほか、路線バスの利用や定期観光バスに乗ってみるなどツアーを利用するのもよいでしょう。
路線バスは乗り放題券(1日券・2日券)などが島内の各港などで販売されています。
各港からホテルへはホテルの送迎もある場合があります。船の手配の前にホテルに確認してみましょう。

小豆島で訪れたいおすすめスポット

寒霞渓(かんかけい)

日本で最初の国立公園のひとつ「瀬戸内海国立公園」を象徴する景勝地でもあり日本三大渓谷美にも数えられる寒霞渓。小豆島最高峰の星ヶ城山(ほしがじょう・817m)と四方指(しほうざし・777m)の間に広がる渓谷で、いろいろな種類の岩塊が侵食や風化を受けて奇峰や奇岩を形成しています。
応神天皇が小豆島に行幸された際に寒霞渓にも足を運ばれ岩角に鉤を懸けて登られたという伝承から「鉤懸山」「神懸山」と呼ばれていました。明治時代から現代の寒霞渓という名前に代わり、小豆島随一の景勝として愛されています。
寒霞渓では「表12景」「裏8景」「星ヶ城登頂」の3つのハイキングコースがありますが、始めての小豆島で絶対に外せないのが寒霞渓ロープウェイでの空中散歩です。
上空から渓谷を眺めつつ、さらに遠くに瀬戸内の海まで見える。日本唯一の島ならではの絶景です。

寒霞渓イメージ(提供:(公社)香川県観光協会

オリーブ公園

アメリカから輸入したオリーブの苗木をもとに小豆島でのオリーブ栽培は明治41年に始まりました。その場所を中心に整備されたオリーブ公園にはオリーブの木々や昭和天皇御手植えのオリーブの木が。
また、小豆島と姉妹島提携を結んだギリシャのミロス島(あのミロのヴィーナス像が出土したことで有名なエーゲ海の島)との友好を記念して建てられた真っ白な風車と瀬戸内海の青が素晴らしいコントラストを見せています。

オリーブ公園のギリシャ風車(C)cubit-tt

コラム:小豆島のオリーブ
聖書のノアの箱舟伝説で陸地を見つけたハトがオリーブの葉を咥えていたことから、平和の象徴であるオリーブ。日本では香川県の県花・県木であり小豆島を代表する植物になりました。
日本に自生するものではなく、明治時代以降、人々の努力の甲斐あって小豆島を中心に香川県や岡山県、広島県などで生産されるようになりました。
従来のオリーブオイルとしてだけではなく、様々な食品・化粧品や工芸品での利用、葉っぱの粉末をエサとして与えた香川の新しい名物「オリーブハマチ」「オリーブぶり」など新た挑戦が続いています。

二十四の瞳映画村

小豆島出身の壺井栄の小説『二十四の瞳』の作中ではお話の舞台は瀬戸内海べりの一寒村としか書かれていません。
しかし昭和29年の映画化(監督:木下恵介、主演:高峰秀子))にあたり、小豆島を舞台として実際に小豆島でロケが行われました。昭和62年の映画化(監督:朝間義隆、主演:田中裕子)の際も小豆島でロケが行われましたが、このときに使われたオープンセットを中心にできたのが二十四の瞳映画村。映画のために移築された木造校舎や漁師の家などが公開されています。
また村内には壺井栄文学館や映画資料館やギャラリーなどもあり一日楽しめます。ゴールデンウィークと夏休み頃の季節には少し離れた岬の分教場(木下作でのロケ地)との間にボンネットバスが走ります。

岬の分校跡(撮影:ユーラシア旅行社)

醤(ひしお)の郷

醤とは塩を加えて発酵させたもので米や豆などを発酵させた「穀醤」を日本独自に発展させたものが現代私たちが親しんでいる醤油です。小豆島での醤油造りは1592年からといわれ、当時すでに醤油造りを盛んに行っていた今の和歌山県の湯浅から伝わったといわれます。小豆島は醤油造りに必要な塩と小麦の生産が盛んで温暖な気候も醤油造りに適していました。島内には明治時代の最盛期には400軒もの醤油醸造所がありました。このうち20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が現存し、一帯は醤の郷と呼ばれています。
特に人気があるのが「馬木散策路」と国の登録有形文化財に指定されたマルキン醤油の醤油蔵をはじめとした醤油蔵がならぶ「苗羽・醤油蔵通り散策路」です。黒い板壁が続くレトロな街並みを気ままに歩いてみましょう。

醤の郷(撮影:ユーラシア旅行社)


コラム:ひしお丼
2009年に生まれた小豆島の新名物「ひしお丼」。ひしお丼の条件は3つで
・醤の郷で作られた醤油やもろみを使用している
・小豆島の魚介、野菜やオリーブなど地元の食材を使用している
・箸休めはオリーブか佃煮を使うこと
ということなのでお店によってメインの食材もお肉やお魚など様々です。洋風な味付けもあり食べ比べも楽しみな逸品です。

エンジェルロード

小豆島西部の土庄町の南に点在する弁天島・中余島・小余島・大余島からなる土庄余島。1日2回の引き潮の間は島と島を結ぶ道が現れ、海を渡ることができます。この時間限定の海の道はいつのころからかエンジェルロードと呼ばれ、手をつないで渡ったカップルは幸せになれるというジンクスが噂になり、恋人の聖地として話題になっています。

エンジェルロード(空撮イメージ(c)cubic-tt)

小豆島グルメとスイーツ

上でご紹介したひしお丼や島鱧などのブランド魚、醤油やもろみ、醤油漬け、オリーブオイルやオリーブも調味料や付け合わせだけでなくオイルフォンデュなど様々な食べ方があります。
伝統的な小豆島の名物は手延べそうめん。奈良の三輪から学んだといわれ、今や小豆島手延べそうめんは三輪、揖保乃糸と並び日本三大そうめんに数えられています。昔から島の特産であったごま油を乾燥防止に使っているので独特の風味があります。最近はオリーブやレモンなどを練りこんだものも開発されていて、お土産にも人気があります。
甘いものでは醤油ソフトクリームや佃煮アイスなどちょっとびっくりしますが癖になる味わいです。お土産には醤油カステラもおすすめです。珍しい「ひしおスイーツ」をぜひお試しください。

ひしお丼(一例:カリカリ豚ともろ味のひしお丼(c)二十四の瞳映画村
小豆島ソーメン(提供:(公社)香川県観光協会)

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