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やんばる国立公園(沖縄県)

2025 1/29
目次

やんばる国立公園とは

ヤンバルクイナ生態展示学習施設にいるヤンバルクイナ(撮影:ユーラシア旅行社)

沖縄本島北部の国頭村、大宜味村、東村を中心とする「やんばる」と呼ばれる地域には、国内最大級の亜熱帯照葉樹林がひろがり、多種多様な固有動植物や希少な動植物が生息しています。やんばる国立公園では、石灰岩のカルスト地形やマングローブ林などの景勝地があり、自然とふれあえる施設や観光地が設けられています。“やんばる(山原)”とは、「山々が連なり森の広がる地域」という意味で、やんばる地域の森林率は80%以上。やんばる地域には、ここでしか生息していないヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ケナガネズミなどの固有種から、日本に生息する鳥類の約50%、蛙においては約25%の種数が確認されています。

やんばる国立公園への行き方、アクセス

空路、沖縄本島の那覇空港へ向かい、そこからやんばる国立公園までは、陸路移動となります。陸路移動の交通手段としては、やんばる国立公園には見どころの観光地が点在していますので、自由に移動できるレンタカーがおすすめです。レンタカー以外の交通手段は、高速バスと路線バスを乗り継いでいく必要がありますが、見どころの観光地と観光地を結ぶ路線バスは本数が少なかったり、目的地によってはつながっていないことがありますので、事前に下調べをしていくことをお勧めします。

やんばる国立公園のみどころ5選

慶佐次湾のヒルギ林

慶佐次川河口のマングローブ群(撮影:ユーラシア旅行社)

東村ふれあいヒルギ公園は、慶佐次(げさし)湾に流れ込む慶佐次川河口にあります。ここでは沖縄本島最大のマングローブ群落(マングローブ=海水と淡水が混ざる汽水の干潟に生息する植物の総称)が広がり、日本国内にあるマングローブを代表する植物であるオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの全3種を見ることができます。整備された木道が設置されていますので、木道を歩きながらヒルギ、アダンの木、センダンの木、オオハマボウや干潟の生物を観察することができます。

干潟に生息するデンシオマネキ(撮影:ユーラシア旅行社)

比地大滝

迫力ある比地大滝(撮影:ユーラシア旅行社)

比地大滝キャンプ場内に、滝までの遊歩道入口があります。駐車場近くの受付で入場料を支払い、滝まで約1.5kmの遊歩道を歩きます。遊歩道沿いにはヒカゲヘゴ、コバナヒメハギ、イルカンダ、エゴノキなどの植物を見ることができます。琉球王府時代から近年まで薪炭材をつくるために使われた炭焼き窯跡があり、やんばるで暮らしていた人の生業の歴史にふれることもできます。ゴール地点には、沖縄本島において1番高い落差(25.7m)の比地大滝が、ここちよいマイナスイオンを発しながら豊かな水量で流れ落ちる光景に癒され、疲れが達成感で満たされていく気持ちになります。

やんばるで暮らしていた人の文化跡も残っています(撮影:ユーラシア旅行社)

大石林山

ダイナミックな石灰岩(撮影:ユーラシア旅行社)

大石林山(だいせきりんざん)では、石灰岩から成る世界最北端の熱帯カルスト地形のダイナミックな光景を目にすることができます。約2億5千万年という年月により生み出され、昔から聖なる地として伝えられてきた安須杜の山々、その周辺には圧倒される奇岩や巨石、亜熱帯の森が広がり、やんばるを全身で感じることができる場所です。

バリアフリーコースもあります(撮影:ユーラシア旅行社)

「奇岩・美ら海パノラマコース(1,200m / 約60分)」と「やんばる森林コース(1,000m / 約30分)」があり、興味と体力でコースを選択し、散策を楽しんでください。どちらのコースも整備された木道や遊歩道を歩きますが、運動靴で歩くことをおすすめします。また、一部「バリアフリーコース」もあり、車いすでも見学する事ができます。

辺戸岬

辺戸岬(撮影:ユーラシア旅行社)

辺戸岬(へどみさき)の海に迫り出す崖上には、カルスト地形ならではのゴツゴツ岩が広がり、茶色の石灰岩が琉球石灰岩(若い石灰岩)、グレーの石灰岩は約2億5千万年前の古い石灰岩と年代が異なります。崖は波の浸食作用による海食岸であることを間近ではっきりと見ることができます。水平線が広がる光景は壮大で、天候が良ければ与論島(鹿児島県)を見ることができます。

年代が異なる石灰岩は色で判別できます(撮影:ユーラシア旅行社)

やんばる学びの森

リバーソングコース(撮影:ユーラシア旅行社)

かつての木材や薪炭材の供給地や返還された米軍訓練場跡地にダム建設時の残土などを利用して、ネイチャートレイルから宿泊施設やレストラン、研修ルームなどが整備され、自然の中で学ぶことできる環境教育センターです。森の中には3本のトレイルルートが設けられています。ガイドさんと一緒にトレイルを歩くことで、ヒカゲヘゴ、リュウキュウマツ、タブの木、シラタマカズラなど植物の説明を受けることができ、やんばるの自然をより深く味わうことができます。

「沖縄本島を極めるなら北部へGO!やんばるの絶景、海と森」はこちら

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