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日本の至宝、黄金色に輝く世界遺産金閣寺(鹿苑寺)(京都)

2023 3/02
目次

金閣寺とは

金閣寺(鹿苑寺)

京都観光の大きな見どころでもある金閣寺。実は、正式名称は金閣寺ではなく「鹿苑寺」。外壁に金箔が張られたゴージャスな舎利殿のインパクトから、金閣寺という通称が付けられました。1994年に、「古都京都の文化財」の中のひとつとして、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。

金閣寺への行き方、アクセス

JR京都駅から市バス101系統/205系統「金閣寺堂」から徒歩約5分で到着します。

金閣寺の歴史

鹿苑寺は室町幕府第3代将軍の足利義満によって築かれました。1467年の応仁の乱で、京都の街は壊滅的な被害に遭いました。金閣寺も大部分が焼失しましたが、奇跡的に舎利殿などいくつかの建物は被害を免れました。その後も経済難や明治政府の宗教政策などの困難を乗り越えてきた金閣寺ですが、1950年に見習い僧の放火によって全焼してしまいました。この被害を知った全国各地の人々から補助金が集まり、1955年に再建されました。

金閣寺(撮影:ユーラシア旅行社)

金閣寺の見どころ

舎利殿(しゃりでん)

舎利殿

金閣寺といえば真っ先に思い浮かぶのは、おそらくこの金色に輝く舎利殿でしょう。金閣寺という通称の由来にもなっている舎利殿は、三階建ての造りになっています。
一階は平安時代の貴族の邸宅様式である寝殿造り。二階は、鎌倉時代の武家の住宅様式である武家造。そして三階は、中国風の禅宗仏殿造になっており、床は漆塗りですが、それ以外の柱や天井には金箔が貼られ、仏舎利(釈迦の遺骨)が安置されています。舎利殿は3つの異なる建築様式を融合したたぐいまれな建造物なのです。
舎利殿は全面が金箔張りと思っている方もいるかもしれません。実は、金箔が張られているのは二階・三階の部分のみです。

舎利殿の鳳凰

舎利殿の鳳凰

舎利殿の頂点には、黄金に輝く鳳凰が南を向いて立っています。なぜ鳳凰が立てられているのか、その明確な理由は明らかにされていません。しかし、いくつかの事実から浮かび上がる諸説があります。鳳凰は天皇の出現を予期すると言われています。足利義満は息子を天皇にさせたかった為か。災いから身を守る守り神として設置された。京都の平和を願うシンボルであった。などと言われていますが、未だにその背景は解明できていません。

総門

金閣寺 総門

金閣寺の入り口である「総門」。総門の右手前には、ユネスコ世界遺産登録が刻まれた石碑が設置されています。総門の両端に続く土塀には、よく見ると5本の線があります。この線は定規筋(じょうぎすじ)と呼ばれるもので、寺院の格式の高さを表しています。格式の高さによって3〜5本の3段階に分けられ、もちろん5本は最高位の証です。つまり、金閣寺が格式高いお寺であることを証明しています。

陸舟(りくしゅう)の松

陸舟の松

「陸舟の松」はその名の通り、舟のような形の松で、「京都三大松」の一つで市の天然記念物にも指定されています。もとは足利義満が盆栽として育てていた松を地面に植え替え、舟の形に整えたものです。松の舟に乗って西方にある極楽浄土を目指したかったとされており、枝の先は西を向いています。

白蛇の塚

白蛇の塚

金閣寺の境内にはもう一つ小さな池があり、そこに浮かぶ小島には白い五輪の塔がたっています。「白蛇の塚」という、有名な金運パワースポットです。この塔の近くの石像に小銭を投げ、石像の近くに見事投げ入れることができれば、金運が上がると言われています。

写真協力:京都フリー写真素材
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