喜望峰、バルトロメウ・ディアスの航海と発見
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ヨーロッパの国々が海に繰り出した大航海時代の15世紀。ポルトガルもインドの香辛料を求めて海路を探していました。当時のヨーロッパ人はアフリカがどこまで南に延びているのかはっきり分かっておらず、当然ながらアフリカ周りの航路も発見されていませんでした。
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1486年ポルトガルの航海者バルトロメウ・ディアスは、その難題を解くべく、アフリカ西岸を南下し続け、南端に近いナミビアから南アフリカに至る周辺で嵐にあって陸地を見失います。常に東側にあったアフリカ大陸に再接近する為に南から東に舵を切ったディアスは、どれだけ進んでも大陸が現れない事を訝しく思い、次に北に舵を切ると何とアフリカ大陸が西側に現れました。この時ディアスは自分が図らずもアフリカの南端を通過し、インドへの航路への道筋を開いた事に気付き、帰途に着きます。その際海に向かって伸びた嵐の多い岬を”嵐の岬”と名付け、帰国後当時の国王ジョアン二世に報告しました。
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宿願のインド航路開拓が見えたジョアン二世は、その岬こそ希望をもたらすものだとし、現在に残る”喜望峰”という名が付けられました。(尚、本来希望岬であるのにも関わらず、日本語訳で岬の替わりに峰という字が利用されるようになった理由は謎に包まれたままです。)
この航路発見によって、これまでヴェネツィアやジェノヴァ等の都市国家、オスマン帝国やアラブ商人が牛耳っていたインド・アジアとの貿易が直接行えるようになり、パワーバランスがヨーロッパ側(イタリア都市国家を除く)に傾いていくきっかけになりました。
喜望峰の場所、行き方
喜望峰は南アフリカ南西部、ケープタウンから南に約65km、車で約1時間30分で到着します。宿泊施設は少ない為、ケープタウンから日帰りツアーで訪れるのが普通です。途中ケープペンギンのコロニーがあるボルダーズビーチや景勝地のハウト湾などもありますので、組み合わせて訪れるのも良いでしょう。
喜望峰の観光とケープポイント
喜望峰
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喜望峰の北西側は平たくなっていて駐車場もあり、車やバスで訪れる事が出来ます。喜望峰の経度・緯度とここがアフリカ大陸の南西端である事を示す看板が立っています。尚、アフリカ大陸の最南端と誤解されがちな喜望峰ですが、最南端は、南東方向にあるアグラス岬です。
それ以外には特に何もありませんが、海を眺めながら500年前の探検家たちの航海に思いを馳せるのも良いでしょう。さすがアフリカ、野生のヒヒやダチョウを見かける事もあります。
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ケープポイント
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ケープポイントとは、喜望峰の少し南側、海に向けて延びる断崖の岬の名称です。冒頭の写真の角度で喜望峰を見下ろす事も出来る為、喜望峰とセットで訪問する場合がほとんどです。
ケープポイントには灯台もあり、また年間を通してワイルドフラワーが見られ為、絵になるポイントがたくさんあります。植生については、「ケープ植物区保護地域群」にも登録されており、世界的にも珍しい固有種を見る事ができます。
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ちなみにケープポイントは入口から灯台まで階段を上がる必要がある為、ケーブルカーを利用して上がる事も可能です。
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