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2020年7月12日オープン! ウポポイ(民族共生象徴空間)の見どころ8選(北海道/白老町)

2020 9/30
目次

ウポポイ(民族共生象徴空間)とは

ウポポイ民族共生象徴空間(撮影:ユーラシア旅行社)

ウポポイ(民族共生象徴空間)は、「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」と大きく3区分で構成され、北海道の先住民族であるアイヌの人たちの伝統や歴史を展示、実演で見聞きし、学ぶことができます。明治以降に実施された日本人への同化政策は、アイヌ語から日本語習得、狩猟生活から農業への転換、そしてアイヌの伝統宗教儀式を禁止するもので、アイヌの伝統が次第に消えていきつつありました。しかし、2007年(平成19年)に国連において「先住民族の権利に関する国連宣言」、2008年(平成20年)に国会において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択、2009年(平成21年)に民族共生象徴空間の整備、実現への動きが始まりました。そして2020年4月24日開業予定(5月29日に延期するも、さらに延期)でしたが、7月12日に正式開業に至りました。愛称である“ウポポイ”とは、アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味し、一般投票で決まりました。

ウポポイ(民族共生象徴空間)は、どこ?

ウポポイ(民族共生象徴空間)は、札幌から南に直線距離で約56km、車で札幌北ICより県央自動車道を利用して約1時間15分(移動距離 約90km)の白老郡白老町にあります。札幌駅から特急電車で約1時間、鈍行乗継で約2時間30分で、ウポポイ最寄り駅の白老駅に到着します。函館からも、特急で片道・約3時間で行くことができます。

車での移動ウポポイ(民族共生象徴空間)には専用駐車場があり、そこに駐車することが可能。
電車での移動最寄り駅は、JR白老駅。駅からウポポイ(民族共生象徴空間)までは、徒歩で約7~10分(約500m)。乗換跨線橋の自由通路臨時改札を出て右に進み(駅前広場側の改札をでた場合は、乗換跨線橋の自由通路で線路を越えて反対側へ移動)、階段を下りてから、新しく造られた歩道沿いにある標識に従って移動していくとウポポイに着きます。
駅前広場側の改札をでた目の前、もしくは乗換跨線橋の自由通路臨時改札を出て左に進み、階段を下りて駅前広場へ移動し、タクシー乗車場からタクシー移動または公共バス(白老町交流促進バス)で行くこともできます。ただし駅からバス移動の場合は、1時間に2~3本しかありませんので注意が必要です。

ウポポイ(民族共生象徴空間)の体験プログラム見どころ8選

チセ(アイヌの住居)見学

チセ内部(撮影:ユーラシア旅行社)

伝統的コタン(集落)エリアには、完成したチセ建設作業中のチセがあります。
完成したチセの内部には、靴を脱いで入ります。チセ内部の造りについては、プログラムの時間ごとに音声案内で聞くことができます。建設作業中のチセでは、実際に造っていますので、始まりから完成までの流れを表記したボードで、現在どのくらいまで建設が進んでいるのかを知ることができます。

このボードで、現在のチセ建設の進み具合がわかります(撮影:ユーラシア旅行社)

工房 ~男性・女性による伝統工芸実演~

モニターで手元が映されて細かい作業も見やすい(撮影:ユーラシア旅行社)

アイヌの人たちは、男性・女性で仕事分担をして生活をしていました。
工房では、男性の仕事であるマキリの制作過程を目の前で見ることができます。実演の際、見えづらい手元作業は、カメラで手元が撮影され、モニターでみることができます。女性の仕事である織物、刺繍、編み物は、いずれかを目の前で実演してくれます。伝統家屋コタンのなかでも目にするゴザはどうやって作られていくのか、その行程だけではなく身の周りに生息する植物を工夫して材料にしたことの説明もあり、深く学ぶことができます。完成したものは博物館などで見ることができますが、その制作過程をみることによって、制作にかかる労力や時間を推測することができたり、手作りのものの貴重さを実感することができて、おすすめです。

ゴザの作りの道具も興味深い(撮影:ユーラシア旅行社)

国立アイヌ民族博物館

国立アイヌ民族博物館(撮影:ユーラシア旅行社)

国立アイヌ民族博物館の建物2階に展示室があります。広々とした展示室に伝統装束、生活用具、狩猟用具、宗教儀式でつかわれる品が展示。また2階の大きな窓からポロト湖と周辺の森、広がる空を一望することができ、その光景はまさに絶景!
国内で8番目かつ国内最北の国立博物館です。

国立アイヌ民族博物館 2階(奥が展示室への通路) 撮影:ユーラシア旅行社

国立アイヌ民族博物館は、2階建て
建物1階には、民族博物館への入口以外にインフォメーションカウンター、土産屋、ミニカフェ、図書館、シアタープログラムルームがあります。1階までは、民族博物館の入場券がなくても自由にはいることができます。シアタープログラムは、映画館のように座席でスクリーンに映し出される映像をみます。そのため、席数に限りがあるので、事前に入場方法、時間をプログラムで確認していくことをおすすめします。

体験交流ホール

(撮影:ユーラシア旅行社)

舞台で繰り広げられる伝統的な歌と踊り、そして儀式の再現は、静止した資料などではわからない肉声による息遣いや発音、動きなどがわかり必見!また、アイヌに伝わる話のアニメーション上映もありますので、小さなお子様にも楽しんで学べるプログラムもあります。スクリーンに映し出される映像と舞台上にも映し出される映像による大迫力は是非実際に見て体感していただきたい。
*体験交流ホール内部は、劇場のようなつくりで席数に限りがあるので、事前に入場方法をプログラムで確認していくことをおすすめします。
*上映中は、撮影禁止です。

体験学習館

カムアイズ(撮影:ユーラシア旅行社)

ここでは、紙芝居伝統楽器実演が行われます。アイヌに伝わるお話を、紙芝居(または紙人形)を通じて聞くことができ、小さなお子様にも楽しんでもらえるプログラム。そして博物館で展示されている楽器の音色を、実際に耳にしたら一体どういう音なのか?演奏の仕方は?という疑問は、伝統楽器を目の前で演奏してくれることによって解決します。
また、ひとりでミニドーム型シアター1台を使用して映像鑑賞をするカムイアイズもおすすめ。半球ドームスクリーンとテーブルに映像が映し出され、広角に映し出される壮大な景色に、自分がその場所にいる臨場感を味わうことができます。
*上映または上演中は、撮影禁止です。

樹木案内(屋外)

ポロト湖周辺の植物(撮影:ユーラシア旅行社)

ウポポイ(民族共生象徴空間)敷地内にある樹木を、ガイドさんの案内で歩きながら、見ていきます。アイヌ語での植物名や意味、活用方法などを教えてもらえます。季節ごとによって咲く花が異なったり、広い敷地内にたくさんの樹木があることから、所要時間40分とはいえ、見られるものはごく一部。訪れるたびに前回とは異なる樹木の案内を受けられるかもしれませんので、リピーターにも楽しめるプログラムです。

仕掛け弓と丸木船操舟の実演

弓の威力を目の当たりにできる仕掛け弓の実演は必見(撮影:ユーラシア旅行社)

森でシカなどの動物を狩り、海や川で魚を捕まえたりしていたアイヌのひとたちの生きるための生活手段を垣間見られた気分になるプログラム。丸木船操舟では、敷地内にある本物の湖であるポロト湖に丸木船を浮かべ、実際に漕ぐ様子を見ることができ(なかなか体重バランスが重要で大変なようです)、仕掛け弓では、狙う獲物によって調整が必要だったり、弓自体の仕掛けの説明もあり、実演で威力もわかりますのでお勧めです。

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング(撮影:ユーラシア旅行社)
(撮影:ユーラシア旅行社)

ウポポイ(民族共生象徴空間)をめいいっぱい楽しんだ最後を締めくくるプログラムは、日没後に行われるプロジェクションマッピング!こちらは整理券などなく、自由見学になります。体験交流ホールのポロト湖側の外壁に投影され、壁に投影された映像に呼応するように体験交流ホール近くに設置された電飾の色も変化します。日没後の時間から開始となりますので、季節によって開始時間が異なるので、プログラムまたは現地でも確認しましょう。
※電車などの公共交通機関で訪問する人は、プロジェクションマッピングを見終えた後に電車、バスがあるかなど事前にチェックしておきましょう。
※時期によっては、毎日は開催していませんので、公式サイトのスケジュールを事前に確認することをお勧めします。

体験プログラムの注意点

体験プログラムは、人数制限があるので整理券を入手または予約する必要があります。
プログラムによって開演15~30分前から整理券の配布、または希望時間の整理券を交付してくれたりしますので、体験プログラムのパンフレットなどで確認して整理券をもらいに行きましょう。

公式サイトに、プログラムタイムテーブルの掲載がありますが、屋外でおこなわれる体験プログラムは、当日の天候(雨や風の影響)によって中止、もしくは屋内で臨時に行われたりします。また、当日急遽プログラム全体の時間も変わることがありますので、現地に到着したとき、スタッフさんにプログラム変更がないかを確認することをおすすめします。

生きた伝統を実感!スタッフさんたちとの交流

ウポポイ(民族共生象徴空間)では、スタッフさんたちにアイヌ語のニックネームがついています。プログラムイベントなどで、スタッフさんが自分のニックネームとその意味を紹介してくれます。挨拶もアイヌ語をつかってとなりますが、こうした取り組みは、ウポポイ(民族共生象徴空間)のなかでは、生きたアイヌ語が飛び交う場所にしたい思いからだそうです。アイヌ語、伝統儀式、舞踏、音楽、工芸を実演してくれるスタッフさんが若い年代の方が多いのも印象的。運が良ければ、スタッフさんのなかにはアイヌの方もいて、自分の経験談、祖父母から聞いたことなど貴重な話を聞くことができるかも?!

施設内の案内にも1番目にアイヌ語が書かれています(撮影:ユーラシア旅行社)

ウポポイ(民族共生象徴空間)敷地内に植えられたばかりの植物が、これから大きく育って花や実をつけていくように、ウポポイ(民族共生象徴空間)自体もさまざまな魅力や見ごたえのあるプログラムを生み出していき、訪れる人たちに見せてくれる気がします。写真や映像、展示品だけではなく、若い世代が伝統を習得して継承していく姿を見聞きすることができる生きた博物館ともいえるでしょう。こうした新しい取り組みやアイデアで変化していくであろうウポポイ(民族共生象徴空間)を、みんなで応援していきたいですね。

コタンエリア一角には、スタッフさんによって植えられた植物コーナーも(撮影:ユーラシア旅行社)

アイヌの伝統食もたべてみよう!

(撮影:ユーラシア旅行社)

ウポポイ(民族共生象徴空間)には、カフェやレストランもあり、アイヌの人たちが食していた食事メニューや、ウポポイがある白老町の特産を使ったメニューなどがあります。山や海で狩猟生活をしていたアイヌの人たちの伝統料理を食べることも、貴重な体験になりますね。土産屋でも、伝統食が売られていますので、おうちでヒンナ、ヒンナもできますよ。

(撮影:ユーラシア旅行社)

2020年7月12日と夏の季節に開業したウポポイ(民族共生象徴空間)は、周辺の森の緑がまぶしく、心地よい風が吹きます。太陽の光が注ぐとき、曇りのとき、夕暮れで周辺の自然の景色は、さまざまな顔を見せてくれます。これから冬の季節になるとポロト湖には氷が張ります。天候や時間、季節によって変わる周辺の景色も、是非お楽しみください。

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