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フランス最古のクリスマスマーケット!アルザスの首都ストラスブール

2021 12/24
目次

ストラスブールとは

ストラスブールの街並み(撮影:ユーラシア旅行社)

フランスの北東部、ヨーロッパの十字路といわれているアルザス地方の最大の街で人口は約28万人。街の名前は「道の町」を意味するラテン語「ストラテブルグム」に由来しています。現在は欧州評議会や欧州人権委員会の本部が置かれ、フランスのみならず、ヨーロッパの未来を担う重要な役割を果たしています。

ストラスブールへの行き方

日本からの直行便はなく、空路でストラスブールに入るにはアムステルダムやフランクフルト、イスタンブールでの乗り継ぎが必要です。パリから訪れるには、パリ東駅から高速鉄道TGVを利用し約2時間が目安です。※航空機や列車の運行スケジュールは、各社のホームページをご確認ください。

アルザス地方

アルザス地方とは

フランス北東部、ライン川を挟んでドイツと国境を接し、西にはヴォ―ジュ山脈、南の一部はスイスと国境を接しています。2016年にアルザス地方は隣接するロレーヌ地方とシャンパーニュ地方と統合され、グランテスト地域圏(フランスで最も大きな地方行政区画、州に相当)となりました。豊富な地下資源とヨーロッパの交通の要衝という利点から、アルザス地方には長きにわたりフランス領になったりドイツ領になったりと時代に翻弄された歴史があります。そのため、アルザスの人々はフランス人としてのアイデンティティーよりも、アルザシアン(アルザス人)としての民族意識が高くなり、アルザス文化はフランスの中でも独特の世界を持つものとなりました。

アルザス地方の特徴

コロンバージュと呼ばれる木組みの建物(撮影:ユーラシア旅行社)

ドイツの影響が濃いため、木骨組みと漆喰の独特の家並みが続いています。また、食にもドイツの影響があります。アルザスはボルドー、ブルゴーニュと並ぶフランス有数のブドウの産地ですが、ワインと同様にビールも大量に消費されており、さらに郷土料理にもドイツの影響をみることが出来ます。

アルザス発祥のクリスマスツリー

オーナメントを販売する屋台(撮影:ユーラシア旅行社)

諸説ありますが、アルザス発祥として世界中に広まったものといえばクリスマスツリーが挙げられます。11世紀、クリスマスイブに教会の前でアダムとイブの物語が演じられたときに、リンゴの木に見立ててモミの木を使用していました。それがきっかけとなり、各家庭でもモミの木にリンゴやお菓子を飾るようになったのです。そして、ある飢饉の年にリンゴやお菓子の代わりにガラス玉を飾ったのが今のモミの木にオーナメントを飾る習慣の始まりとなりました。

ストラスブール伝統のクリスマスマーケット

クリスマスマーケットの屋台(撮影:ユーラシア旅行社)

1570年に始まったフランス最古のクリスマスマーケットです。大聖堂前のグーテンベルク広場だけでなく、ムニエ広場、オーステルリッツ広場、サン・トマ広場、プティット・フランス地区、クレベール広場等いくつもあります。ヨーロッパのクリスマスマーケットといえば、1つの中央市場に多くの屋台が集まって開催されているものが一般的ですが、ストラスブールでは旧市街に点在する広場にそれぞれ会場が設けられ、異なるテーマの商品を販売しています。広場から広場へ、クリスマスマーケットからクリスマスマーケットへとそぞろ歩きを楽しむことが出来ます。クレベール広場には、クリスマスツリー発祥のアルザスを代表とするかのような高さ30mのツリーが飾られ、点灯式が盛大に開かれます。クリスマスマーケットではかわいらしいオーナメントやキャンドルを見て回るのは楽しいのですが、食も忘れてはいけません。1570年から作られているアルザス名物のスパイスブレッドのパン・デ・ピスやクグロフ、ヴァン・ショー(スパイスや砂糖が入ったホットワイン)を是非お楽しみ下さい。2020年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、1570年から続くクリスマスマーケットは中止となりましたが、2021年は451回目のクリスマスマーケットが開催されています。

クリスマスマーケット(撮影:ユーラシア旅行社)

ストラスブールの見どころ5選

グーテンベルク広場

By Palauenc05 – Own work, CC BY-SA 4.0

ストラスブールの中心にある広場で、1988年に世界遺産に登録された「ストラスブールのグラン・ディル」の一部です。活版印刷の技術を発明したグーテンゲルク(本名ヨハネス・ゲンスフライシュ)の銅像があります。彼はドイツのマインツに生まれましたが、政治亡命してストラスブールにやってきて活字鋳造と印刷の基本的な技術を完成させました。一度に大量の書物をすることが出来るという画期的な新しい技術だったわけです。彼の印刷所で刷られた聖書は、最も有名な書物となりました。

ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂(撮影:ユーラシア旅行社)

1176年から1439年に建設された、グーテンベルク広場に面して建つゴシック様式の大聖堂です。こちらも世界遺産「ストラスブールのグラン・ディル」の一部です。
この地方は建築用の石材が乏しく、ヴォ―ジュ山脈から切り出した固い赤色砂岩を使用したため、濃いサーモンピンク色をしています。世界第6番目の高さを誇る142mの尖塔は、中世のものとしては最高であり、高さ66mの展望台からはヴォ―ジュ山脈やドイツの黒い森まで見渡すことが出来ます。
繊細な彫刻がびっしりと施されたファサードをゲーテは「荘厳な神の木」に例えて絶賛しています。内部にはキリストと使徒たちの現れる仕掛けの天文時計や13~14世紀のステンドグラス、植物の穂がモチーフとなったバラ窓があります。

ノートルダム大聖堂 仕掛けの天文時計(撮影:ユーラシア旅行)

プティット・フランス

イル川クルーズ(撮影:ユーラシア旅行社)

イル川の本流が4本に分かれている地帯で、かつては粉を挽く水車小屋が点在し、皮なめし職人や漁師が集まっていましたが、今はレストランやホテル、アルザスの名産品を売る店にほとんどが生まれ変わりました。こちらも世界遺産「ストラスブールのグラン・ディル」の一部。かわいらしい木組みの建物が並び16~17世紀のストラスブールの雰囲気を保っており、散策を楽しむことが出来ます。

アルザス博物館

「コロンバージュ」と呼ばれる木組みの古民家を利用した博物館。18~19世紀のアルザス地方の人々の暮らしを紹介しています。伝統的な民族衣装、台所や寝具、ストーブ等の生活用品が展示されています。カーテンや寝具にはアルザスチェックと呼ばれる柄の生地が使われています。また、外から見ただけでは存在がわからない中庭は、ゆったりとした吹き抜けとなっています。中庭に面して張り出し窓を備えた「ドイツ風バルコニー」を見ることができます。

ストラスブール現代美術館

1998年にイル川河岸に開館した美術館。フランスの建築家アドリアン・ファインシルベールが設計した、様々な場所がガラス張りとなっているのが特徴の美術館です。

1870年から現代までのコレクションがおさめられており、印象派から現代美術までの歩みを辿ることができます。モネ、ピカソ、カンディンスキーなどの作品が展示され、中でもストラスブール生まれのギュスターヴ・ドレやハンス・アルプの作品が充実しています。

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