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美しすぎる塩の地下神殿 ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド)

2022 11/15
目次

ヴィエリチカ岩塩坑とは

ヴィエリチカ岩塩抗(撮影:ユーラシア旅行社)

ヴィエリチカ岩塩坑は、ポーランドのマウォポルスカ県にある岩塩の採掘坑です。13世紀以来稼働していましたが、1996年に商業採掘が中止されました。1978年にはユネスコ世界文化遺産に登録され、現在ではポーランドを代表する観光地となっています。
採掘坑は、深さ地下327メートル、全長は300km以上に及び、地下約135mまでが一般公開されています。

ヴィエリチカ岩塩抗の行き方、アクセス

ヴィエリチカ岩塩抗はクラクフから南東へ約10kmの場所に位置します。
◆バス◆
クラクフ中央駅前ショッピングセンター「ガレリア」横バス停Dworzec Główny Zachód (Galeria)より市バス304に乗車。バス停Wieliczka Kopalnia Soliにて下車。そこからヴィエリチカ岩塩抗までは徒歩ですぐです。日中は約20分間隔で運行しています。
所要時間は約40分間。
◆電車◆
ポーランド鉄道PKPでクラクフ(Kraków)よりヴィエリチカ・リネク(Wieliczka Rynek)駅まで。所要時間は約20分。

ヴィエリチカ岩塩抗の見どころ

約2000万年前、海だったこの地は、地殻変動により海は陸に囲まれ、塩の湖へと姿を変えました。やがて湖の水分は蒸発して塩の結晶を残し、その蓄積した結晶が地下に沈み、この巨大な岩塩層が誕生しました。ヴィエリチカという街の名前は、ポーランド語で「大いなる塩」を意味するWielka Sol(ヴィエルカ・スル)が由来と言われています。
坑内には岩塩で作られた様々な歴史上や神話上の様々なモチーフを象った彫刻像やレリーフが飾られています。それらはすべて、芸術家ではなく坑夫によって作られました。

キンガ大聖堂

キンガ大聖堂(撮影:ユーラシア旅行社)

ヴィエリチカ岩塩坑の最大の見どころ、採掘跡の空間を利用して造られた巨大な礼拝堂「聖ギンガ礼拝堂」です。坑内には約40もの礼拝堂がありますが、この聖ギンガ礼拝堂が最も豪華な装飾が施されています。この祭壇も岩塩を削って作られ、豪華なシャンデリアが飾られている空間は圧巻です。シャンデリアの磨き抜かれた塩の結晶は、ガラスのような美しい輝きを放ち、塩でできた世界とは信じられないほど幻想的です。

塩で造られたシャンデリア(撮影:ユーラシア旅行社)

換気を徹底して湿気を逃がさないと壁画や彫刻、シャンデリアなどは腐食してしまいます。ヴィエリチカ岩塩抗では1998年に特殊な換気装置を設置したことにより、今でもその姿が壊れることなく保存されています。

最後の晩餐

最後の晩餐(撮影:ユーラシア旅行社)

ギンガ礼拝堂には、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を模した塩のレリーフが飾られています。

キンガ姫の伝説

キンガ姫の伝説(撮影:ユーラシア旅行社)

ヴィエリチカ岩塩抗には、13世紀のハンガリーの女王、キンガ姫の伝説が残っています。諸説ありますが、13世紀にポーランド王ボレスワフ5世との婚礼のためにやってきたハンガリーの王女キンガが、旅の途中で通った泉に、願いを込めて指輪を投げたという場所がヴィエリチカで、そこから塩が産出されるようになったといわれています。

カシミール王の像

カシミール王の像(撮影:ユーラシア旅行社)

14世紀に岩塩の採掘に関する法律を初めて定めた、ポーランドのカシミール王の像です。彫刻上部はもちろん、この台座も塩で造られています。カシミール王は1368年に採掘の法を完成し、1968年に600年を記念してこの彫刻が作られました。

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