ンゴロンゴロ保全地域とは?
タンザニア北部の高原地帯にぽっかり開いた世界最大級のクレーターがあるンゴロンゴロ。外輪に高さ400-600mの山に囲まれたクレーター内は天然の動物園。ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイで構成される”ビックファイブ”、特にライオンの密度が濃い為に発見率も高く、また巨大なヌーの群れやチーター、ハイエナ、カバ等数多くの野生動物を見る事が出来ます。クレーターの底は高低差があまりなく、障害物も少ないので動物が比較的見つけやすく、サファリも人気です。
また、外輪山から見下ろすクレーターの風景も絶景です!
ンゴロンゴロへの行き方、アクセス
ンゴロンゴロへの起点は、キリマンジャロ国際空港。キリマンジャロ空港からは車で約5時間でンゴロンゴロへ到着します。セレンゲティ国立公園の南側と隣接しているので、ンゴロンゴロの前後に訪れるのもお勧めです。
ンゴロンゴロ保全地域のサファリで見られる動物
ライオン(ビックファイブ)
ンゴロンゴロはライオンの生息密度も高く、また障害物も少ないので、サファリで発見できる確率が高いです。季節によって獲物(ヌーやシマウマ)が少なくなってしまうセレンゲティと異なり、通年で獲物がいるンゴロンゴロクレーター内は安定した食料があり、複数の群れがそれぞれの縄張りで暮らしています。
ゾウ(ビックファイブ)
陸上で最大の動物であるアフリカゾウもンゴロンゴロの住民です。南側の林があるエリアでよく見られますが、他の場所にも移動します。
サイ(ビックファイブ)
サイの中でも特に希少で絶滅危惧種にも指定されているクロサイがンゴロンゴロでは守られて暮らしています。ビックファイブの中ではヒョウと並んで発見しにくいですが、是非探してみましょう。
バッファロー(ビックファイブ)
後述するヌー程ではないですが、バッファローも群れを形成してクレーター内に生息しています。バッファローは力が強く、1対1ではライオンも凌駕するほど。ところどころにかわいらしい子牛の姿も見られたりします。
ヒョウ(ビックファイブ)
ンゴロンゴロに限らず、ビックファイブの中でも通常発見が一番難しいのがヒョウです。常日頃から樹上や茂みに隠れている事が多く、また日中は休んでいる事が多いのですが、それだけに見つけた時の喜びはひとしおです。
ヌー
セレンゲティからケニア側のマサイマラまで季節的な移動を繰り返すヌーの大移動は、アフリカを代表するスペクタクルの一つとして知られています。限定的ながらセレンゲティとも一部繋がるンゴロンゴロにもこの大移動の影響が及ぶこともあります。繁殖期も大移動するヌーと同じ1-3月頃と重なる事が多く、この時期はかわいらしいヌーの子供たちを見る事ができます。
シマウマ
ヌー程の数ではないですが、ヌーの大移動にはシマウマも加わっており、ここンゴロンゴロにおいてもヌーと共生しています。シマウマもヌーと同じ1-3月頃に出産する事が多く、この時期に訪れると白と茶のシマウマの子供を見かける事ができるかもしれません。
カバ
ンゴロンゴロの湖や湿地にはカバが生息しています。通常群れを形成し、暑い日中は水中で過ごし、涼しくなる朝夕や夜間に陸に上がって草を食みます。縄張り意識が強く、性格は獰猛なので近づかないようご注意ください。
チーター
陸上で最速の動物として知られるチーターもンゴロンゴロの住民です。但しクレーター内の個体数は決して多くない為、見られたらラッキーと言える動物に分類されます。
ハイエナ
ンゴロンゴロには強靭な嚙む力を持つハイエナも生息しています。残飯や屍をあさるイメージもあるハイエナですが、実は優秀なハンターでもあり、草食動物の天敵です。
ヒヒ
数は多くないものの、森のエリアにはヒヒ(バブーン)も生息しています。ボスを頂点とした群れを形成していて獰猛な性格で知られています。
水鳥
ンゴロンゴロは水鳥の飛来地にもなっており、フラミンゴが湖で食糧を啄む様子も見られます。またたくさんの野鳥類も生息しており、バードウォッチングも人気です。
ンゴロンゴロで泊まりたい絶景ロッジ、ンゴロンゴロワイルドライフロッジ
ンゴロンゴロクレーターの外輪の真上に建つンゴロンゴロワイルドライフロッジ。ンゴロンゴロでも最も歴史があるロッジの一つで、部屋や設備は当地の標準レベルですが、テラスや公共エリアからはクレーター全体の息を飲むような絶景が広がります。サファリの合間は、ロッジからの眺めを堪能しながらお茶や食事するのも乙な物です。幻想的な朝夕の風景も印象的です。
※コロナ禍による影響で2023年現在閉館中。