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ピスタチオ入り、トルコの伝統菓子バクラヴァ

2022 11/27
目次

バクラヴァとは?その歴史

ピスタチオ入りのバクラヴァ(撮影:ユーラシア旅行社)

中華料理、フレンチと並んで世界三大料理に数えられるトルコ料理。そのトルコ料理を代表するデザートがバクラヴァです。
古代ギリシャやローマ、或いはペルシャやアッシリア等で生まれたという説もありますが、現在のバクラヴァの形として誕生したのは16世紀頃、オスマン帝国時代のトルコにおいてと言われています。帝国を治めるスルタンが近衛兵に提供したという記録が残っています。
オスマン帝国はバルカン半島から北アフリカ、中近東に渡る広大な版図を有していた為、独立してオスマンとの関係が途切れていてもバクラヴァを食べる習慣はしっかりと根付いています。

バクラヴァの作り方

レバノンのバクラヴァ店にて(撮影:ユーラシア旅行社)

ミルフィーユと同じように何層にも渡ってペーストを重ねるのがバクラヴァの特徴です。
生地にはパイ生地よりも薄いフィロ生地を用い、溶かしたバターと交互に重ねながら作っていきます。さらにピスタチオやクルミ、地域によってはアーモンド(主に地中海周辺)やヘーゼルナッツ(黒海周辺など)を細かく刻んで塗り込めます。さらにフィロ生地を重ねて高熱で30分程度焼きます。
仕上げにはちみつシロップをかけて出来上がりです。

シリア・ダマスカスのバクラヴァ店(撮影:ユーラシア旅行社)

バクラヴァの食べ方

アゼルバイジャンのバクラヴァ(撮影:ユーラシア旅行社)

バクラヴァは通常常温で提供されます。サクサクした生地とナッツ、シロップのバランスが絶妙です。日本人にとっては甘いと感じる場合も少なからずあるので、濃いトルココーヒーとのコンビネーションも抜群です。
トルコと旧オスマン帝国圏に属していた国では、レストランやカフェで提供される場合もありますし、街中のお菓子屋さんでもだいたい見つける事が出来ます。単価は日本円で150円~200円前後です。
2022年11月には松屋銀座でイスタンブール発高級バクラヴァ店「ナーディル・ギュル」がオープンしましたので、まずはそこでのお試しもおすすめです!

中東のビュッフェでは、西洋風ケーキに交じってデザートコーナーでも(撮影:ユーラシア旅行社)
トルココーヒー(撮影:ユーラシア旅行社)
レバノンのバクラヴァ店にて(撮影:ユーラシア旅行社)

バクラヴァの本場、美食の街ガジアンテップ

ガジアンテップ(撮影:ユーラシア旅行社)

トルコ南東部、シリア国境からも遠くない位置にあるガジアンテップは、トルコの中でも随一の”美食の街”として知られています。また、周辺はピスタチオの特産地でもあり、バクラヴァの本場でもあります。市内に位置する老舗”Tahmis”は1635年創業で、トルコを代表するバクラヴァ店としてその名を馳せています。看板メニューのピスタチオバクラヴァの他、様々な種類のバクラヴァが売られていておすすめです。

“Tahmis”のバクラヴァ(撮影:ユーラシア旅行社)

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