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英雄ティムールの故郷、シャフリサブス(ウズベキスタン)

2023 3/31
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シャフリサブスとは

ウズベキスタン東部、青の都サマルカンドの南方約70kmに位置するシャフリサブス。古代にはケシュと呼ばれていたこの町は、紀元前7世紀頃から中央アジアの重要な都市として栄え、アケメネス朝ペルシャ、ソグド人の国家ソグディアナの影響下にありました。アレクサンドロス3世(大王)の東方遠征においては、アケメネス朝の最後の王ダレイオス三世が終焉を迎えた地と言われ、アレクサンドロス自身も地元のロクサーヌと結婚をした地でもありました。その後は周囲でもライバル都市が発展したものの、アラブ人やモンゴルの侵略を受ける中でもシャフリサブスは地域における重要都市としての存在を保ち続けました。

そして1336年、シャフリサブスの名を歴史に刻む英雄が誕生します。その名はティムール。シャフリサブスで生を受け、南方のイスラム教勢力と東方のモンゴルを中心とした遊牧民勢力に挟まれる中で徐々に力を付け、強大なティムール帝国を作り上げます。ティムールの力を背景に生まれ故郷のシャフリサブスにも巨大な建築が造営されますが、帝国の中心はサマルカンドに移って行きました。
今日のシャフリサブズはティムールの絶頂期に建てられた建築群が残されており、世界遺産にも登録されています。

シャフリサブスへの行き方、アクセス

シャフリサブスへはサマルカンドからアクセスするのが便利です。車で約2時間で到着します。サマルカンドから日帰りで観光する事も可能です。

シャフリサブスのみどころ3選

アク・サライと巨大ティムール像

アクサライはティムールの宮殿の一つで1380年から主に夏の離宮として造営されました。残念ながら時の流れとともに多くが失われてしまいましたが、一部残されている門の塔は高さ23mにも及び、壁面に装飾された青と白と黄金のモザイクが当時の栄光を物語ります。
かつて宮殿の中心部だった場所には巨大なティムール像が聳えています。

ドルティロヴァット建築群

ティムールの孫で名君として知られたウルグベクが建設したモスクを中心とした建築群。サマルカンドを彷彿させる鮮やかな青のタイル装飾が特徴的でシャフリサブスの中でも随一の美しさを誇ります。

ドルッサオダット建築群

ティムール自身が後継者と見込んで寵愛していたジャハーンギルが早死にしてしまったのを悼み、建設した霊廟を中心にした建築群。ドルティロヴァット建築群と比べると地味な外見ですが、造形や意匠は残っており、ティムールの墓とも呼ばれる墓所も残っています。

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