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白亜の都、中央アジアのドバイ!?トルクメニスタンの首都アシハバードがすごい

2022 3/24
目次

アシハバードとは?

大理石の建築群が美しい街並み

多彩な魅力をもつ中央アジアの国々の中でも、ひときわ強い個性で異彩を放つ国、トルクメニスタン。1991年にソ連から独立して以降、長い独裁政権の下、天然ガスや石油による豊富な資源収入で独特の発展を遂げてきました。

その首都アシハバードの一番の特徴は、大理石でできた美しい白亜の建築群。世界で最も大理石の建築が多い街として、ギネスブックにも登録されています。1991年独立と比較的若い国の首都は、天然資源の収入により急激な発展を遂げ、「中央アジアのドバイ」「ラスベガスと北朝鮮の平壌を合わせた景観」などと形容される、強烈な個性を持つ都市となりました。

大理石の建築群が美しい街並み

中央アジアといえば、イスラム建築が美しいサマルカンドやシルクロード交易の要衝ブハラといったウズベキスタンの都市が有名ですが、トルクメニスタンのアシハバードは、それとは全くちがった中央アジアの姿を見せてくれる場所なのです。

アシハバードへの行き方、アクセス

トルクメニスタンの空の玄関口・アシハバード国際空港への日本発の直行便はありません。ターキッシュエアラインズでのイスタンブール乗継や、韓国系の航空会社でソウルとタシケントの二都市を乗り継いでの移動が一般的です。また、隣国のウズベキスタンの観光と組み合わせ、ウズベキスタン西部のヌクスやヒワに近い国境からトルクメニスタンに入国し、陸路でアシハバードに行く行程もおすすめです。この場合、ダルヴァザの地獄の門に立ち寄って観光することが可能です。

アシハバードのおすすめ観光5選

永世中立の塔

永世中立の塔(撮影:ユーラシア旅行社)

1995年にトルクメニスタンが国連に永世中立国として認められたことを記念して建てられた塔です。三脚で支えられたロケットのような独特の形状で、その最上部には、トルクメニスタンの初代大統領にして死ぬまで独裁者であり続けた、ニヤゾフの黄金像が輝いています。かつてこの黄金像は、「私のまわりを太陽が回る」という大統領の言葉に基づき、常に太陽の方角を向くようにゆっくりと回転していました。独裁者の象徴として、これ以上ないほどに突き抜けたモニュメントです。大統領の死後、二代目大統領の命により、ニヤゾフへの個人崇拝の風潮を変えるため、アシハバードの中心部から街の南部に移転されました。

黄金のニヤゾフ大統領像(撮影:ユーラシア旅行社)

トルクメンバシィ・ルーフ・モスク

トルクメンバシィ・ルーフ・モスク(撮影:ユーラシア旅行社)

黄金像の大統領ことニヤゾフは、実は孤児として育った苦労人でもあります。第二次世界大戦で父を、1948年にアシハバードを襲った大地震で母と二人の兄を亡くし、幼くして孤児院で暮らすことになったのです。そんな彼が大統領になった後、亡くなった家族を祀るために建設したのが、この中央アジア地域で最大のモスク、トルクメンバシイ・ルーフ・モスク。一万人もの信者を収容可能な巨大な大理石建築に黄金のドームが載るという壮麗な構造は、約1億ドルもの費用を費やして建設されたと言われています。

モスク入り口(撮影:ユーラシア旅行社)

大理石建築がネオンに映えるライトアップ

日中、大理石の白が眩しかった街の風景は、夜になると一変します。大理石建築がカラフルなネオンの照明で彩られ、近未来都市のような景観になるのです。発電にも用いられる豊富な天然ガス資源を誇るかのように煌々と輝く様子は、日中と同じ街とは思えないほど。アシハバードを観光するなら、夜の観光も予定に入れておくことをおすすめします。

ライトアップされた永世中立の塔(撮影:ユーラシア旅行社)

エルトゥガン・モスク

エルトゥガン・モスク(撮影:ユーラシア旅行社)

オスマン帝国のオスマン一世の父の名にちなんだ名を持つ、アシハバードを代表するもう一つのモスクです。イスタンブールのブルーモスクを模して建てられたと言われ、最大五千人の信者を収容できる規模を誇ります。ステンドグラスと鮮やかな装飾で彩られた内部も必見です。

エルトゥガン・モスク内部(撮影:ユーラシア旅行社)

ニサ遺跡(世界遺産)

ニサ遺跡(撮影:ユーラシア旅行社)

紀元前3世紀から数百年にわたり繁栄したパルティア王国の初期の都の城塞跡で、2007年に世界文化遺産に登録されました。パルティア王国は、その最盛期には現在のイランからトルコ東部にかけての広大な地域を支配した国で、中国にも「安息」という呼称で知られていました。その建築跡や出土品には、地域の伝統的なスタイルに加えて古代ローマやヘレニズム文化の影響が見られ、この地が当時の重要な交易都市だったことを示しています。アシハバードの西に約15kmの場所にあり、超近代的な都心から少し足を伸ばせば二千数百年前の遺跡を楽しめてしまうのも、アシハバードの魅力の一つです。

「白」でつながる世界の絶景

大理石の建築群が美しいアシハバードの様子は、ユーラシア旅行社の添乗員が選ぶ「白の絶景」ベストファイブでもご紹介しています。白の絶景というと、他にどこを思い浮かべますか?ぜひあわせてご覧頂き、世界を股に掛けた絶景の競演をお楽しみ下さい。

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