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金の国佐渡、グルメと伝統芸能の島へ(新潟)

2022 3/07
目次

佐渡とは

矢島経島のたらいぶね(撮影:ユーラシア旅行社)

佐渡は新潟県県庁所在地新潟市の西約45km、本土との一番近い地点では約29.6㎞の沖合に浮かぶ島。島の名称としては佐渡島(さどがしま)、行政上は新潟県佐渡市になります。
島、といってもその周囲は262.7㎞、面積は東京23区の1.5倍もあり、沖縄本島に次いで日本で2番目に大きな島です。「s」を90度横に倒したような島内の移動には存外に時間がかかりますので、旅の行程にはゆとりをもっておきたいですね。

佐渡への行き方、アクセス

佐渡には空港がありますが、残念ながら平成26年4月以降民間航空機の運航はありません。
また、本土との間に橋もありませんので、佐渡へ行くには新潟港か直江津港から海路ジェットフォイルかフェリーを利用することになります。新潟港と佐渡中部の両津港の間はカーフェリーが1日5往復(所要約2時間半)、ジェットフォイルが3~5往復(所要約1時間)運航しています。
直江津と佐渡南部の小木港間は2021年は夏期のみジェットフォイルが一日1往復する予定です(所要約1時間15分)
※船の運航スケジュールの最新情報は佐渡汽船ホームページ等をご確認ください。

●各地から新潟港へ
今回は便数の多い新潟港⇔両津港の船に乗る場合に利用する新潟港への行き方をご紹介いたします。
・新幹線
上越新幹線で東京から約2時間で新潟駅に到着。駅から港へは路線バスまたはタクシーで約10分です。
・空路
各地から空路新潟空港へ。新潟空港から新潟港へは直行バスまたはタクシーで約30分です。
直行バス(ミニライナー)は1日4往復前後で定員13名なので利用の場合は予約をお勧めいたします。
・自家用車の場合
北陸自動車道を新潟西ICで降りて約10kmです。
お車を船に載せられる場合には乗船1時間前には遅くとも港に到着できるよう余裕をもっていきましょう。

佐渡に行ったらまずはこれ!絶対に外せないスポット4選

佐渡金山

広重『諸国名所百景 佐渡金山奥穴の図(部分)』国立国会図書館デジタルアーカイブ

江戸時代の始まりのころに開山し、幕府直轄の金山としておよそ400年に渡り日本の財源となった佐渡の金山。閉山した現在も往時の発掘の様子などを見学することができます。見学コースはいくつかありますが、リアルな人形も迎えてくれる宗太夫坑コースがおすすめ。約30分の見学時間です。夏でも坑道内はひんやりしますので上着をお忘れなく。

宗太夫坑

時間に余裕があれば、最近SNSでも話題の北沢選鉱場跡(かつて東洋一と言われた金銀抽出施設跡)にも足を延ばしてみましょう。夏は緑に覆われ幻想的な風景が広がっています。

北沢選鉱場跡(撮影:ユーラシア旅行社)

宿根木散策

宿根木(撮影:ユーラシア旅行社)

江戸時代に北前船の寄港地として栄えた佐渡南東部の小木。中でも中世から廻船業に携わる人々が暮らしていた宿根木はその中心的存在として、船主や船大工たちが暮らしていました。往時をしのばせるノスタルジックな集落は国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

宿根木

トキの森公園

トキ

かつては日本中のどこでも見られたトキ。学名は「ニッポニア・ニッポン」とつけられましたが近代以降の乱獲や環境の変化により保護活動もむなしく2003年に日本産のトキは絶滅してしましました。佐渡では日本のトキを自然に戻す活動が続けられておりその様子をトキの森公園で知ることができます。
また運が良ければ佐渡の旅で元気なトキの姿を目にすることができるかもしれません。

古刹…佐渡のお寺

県内唯一の五重塔がある妙宣寺(撮影:ユーラシア旅行社)

「島流し」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?中世まで佐渡はその流刑地のひとつで、為政者の怒りを買った貴族や知識人などが佐渡に流されてきました。承久の乱に敗れた順徳天皇、日蓮聖人や能の大成者世阿弥などが佐渡で過ごし、佐渡には多くの京文化が伝わりました。
そんな有名人ゆかりのお寺も多い佐渡。ほっとする古刹に足を運んでみませんか?

花の長谷寺、最近はうさぎ観音でも話題

夏の佐渡

たらい舟体験

佐渡名物のたらい舟の体験場はいくつかありますので行程に合わせて選びましょう。もともと浅い海での漁に使われたたらい舟は意外に?安定感があります。小木地区の矢島・経島では穏やかな入り江でのたらい舟体験が楽しめます。

トビシマカンゾウ咲く大野亀

大野亀にて(撮影:ユーラシア旅行社)

例年5月下旬~6月上旬が見ごろのトビシマカンゾウ。大ぶりな黄色の花が印象的です。佐渡では北部の巨大な一枚岩「大野亀」のあたりが群生地で遊歩道を歩きながら花と海の絶景を満喫します!

トビシマカンゾウ(撮影:ユーラシア旅行社)

絶景!尖閣湾

尖閣湾(撮影:ユーラシア旅行社)

佐渡西部の荒々しくも美しい尖閣湾。北欧ノルウェーのハーダンゲル・フィヨルドの狭尖美を彷彿とさせるとして尖閣湾と名付けられたと言います。約3kmの海岸線には5つの小さな湾があり、一帯は国定公園に指定されています。夏は遊覧船やたらい舟などから自然の造形美を楽しむことができます。昭和28年の映画(元祖)「君の名は」のロケ地としても有名です。

宵乃舞

宵乃舞(撮影:ユーラシア旅行社)

金山で栄えた相川地区の「京町通り」で例年6月上旬に行われる「宵乃舞」。ここはかつて呉服屋が並び京などの絹布などを商っていました。今も風情ある街並みが残っていますが、初夏夜の「宵乃舞」では京都風の音頭に合わせ踊り流す様子は江戸時代にタイムスリップしたような幻想的なひと時です。
※最新情報は、公式サイトでご確認ください。

伝統の能を鑑賞しよう
佐渡には30を超える能台が今も残っている(密度日本一)能の島です。幻想的な雰囲気の中、民衆の手で守り伝えられてきた能に酔いしれてみませんか。

両津薪能(撮影:ユーラシア旅行社)

冬の佐渡の醍醐味!海の幸

ズワイガニ(イメージ)

四方を海に囲まれた佐渡は一年を通じて海の幸に恵まれています。しかし、おけさ蟹など佐渡の蟹の旬は冬。また冬は南蛮エビやブリなども美味しい季節です。秋の柿や新米なども見逃せません!

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