トンガリロ国立公園とは
ニュージーランドの北島中央部に広がるトンガリロ国立公園。国立公園の中に聳える3つの活火山、ナウルホエ山(2,291m)、トンガリロ山(1,967m)、ルアペフ山(2,797m)がシンボルでもあります。古来よりニュージーランドの先住民であるマオリの聖地として信仰を集め、既に19世紀から国立公園として開発や私有地化を阻んでおりました。1990年には世界遺産にも登録され、その雄大な火山が連なる風景はニュージーランドを代表する風景の一つに数えられています。
トンガリロ国立公園への行き方、アクセス
ニュージーランドの北島の北側にある玄関口オークランド、南側の首都ウェリントンのいずれからも離れている為、列車(オークランド、ウェリントンのいずれからも約4-5時間)または長距離バスを利用する必要があります。トンガリロ国立公園の北方にある間欠泉で有名なロトルアと一緒に回るツアーの利用もお勧めです。
トンガリロ国立公園の三火山
ナウルホエ山(2,291m)
約2500年前に誕生した比較的若い火山であるナウルホエ山(標高2,291m)。富士山を彷彿させるきれいな稜線を持っていて、どこから見ても絵になります。ニュージーランドのピータージャクソンが監督を務めた世界的ヒットの映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは、最終決戦の地でもある『滅びの山』のモデルにもなりました。
20世紀中は数年に一度は噴火する活発な火山でしたが、1975年以降は一度も噴火しておりません。
トンガリロ山(1,967m)
トンガリロ国立公園の名の由来にもなっているトンガリロ山(標高1,967m)。歴史も古く、20万年以上前から存在していました。火山活動も活発で、ナウルホエ山も厳密にはトンガリロ山の衛星火口の一つに数えられます。頂上部には火山湖が複数あり、後で紹介するトンガリロ・クロッシングという人気ハイキングルートでこの頂上部を横断する事ができます。
ルアペフ山(2,797m)
トンガリロ国立公園及びニュージーランド北島の最高峰でもあるルアペフ山(標高2,797m)。トンガリロ山同様に20万年以上の歴史を持つ古い火山です。歴史上噴火を繰り返しており、21世紀に入ってからも数度噴火しています。一際高く、国立公園の広範な範囲から眺める事ができます。頂上付近には氷河が複数流れており、斜面にはスキー場もあります。
トンガリロ国立公園のハイキングコース
トンガリロ・クロッシング
ニュージーランド南島の『世界一美しい散歩道』ミルフォードサウンドと並ぶ北島の人気ハイキングルートがトンガリロ・クロッシングです。距離約19km、高低差は1000mにも及ぶ中級以上の方向けのハイキングですが、トンガリロ山頂上付近の鮮やかなクレーター湖群を間近に眺める事が出来、また国立公園周辺のパノラマ風景も一望する事ができます。
タラナキフォールズ(滝)
トンガリロ・クロッシングと比較すると、歩きやすい初級者向けコースのタラナキフォールズのコース。総距離約6kmの周回で、高低差も少なく、約2時間で歩く事ができます。ナウルホエやルアペフの姿も望みながら、地割れに出来たタラナキフォールズを目指します。
トンガリロ国立公園で泊まりたい、シャトー・トンガリロ・ホテル
トンガリロ国立公園中央部に佇む優雅な建物が、シャトー・トンガリロ・ホテルです。建設は1929年、当時のクラシックな様式にデザインされ、今日までその景観を保ち続けています。内装も1930年代の趣を残しており、タイムスリップしたかのような滞在を楽しむ事ができます。天気が良ければ、ナウルホエ山の姿を望む事もできます。