海外の温泉文化とは
古代ローマ時代に温泉に入る文化があったことはご存じでしょうか。ローマにある有名なカラカラ浴場をはじめ、ローマ帝国が支配していたヨーロッパ各地にも温泉施設を造りました。その歴史的温泉地が、現在でも欧州各地に残っています。ヨーロッパでは、イギリスのバースやドイツのバーデンバーデンが有名です。そしてハンガリーでは、古代ローマ属州の温泉文化の遺跡があり、そのあとのオスマン帝国時代のトルコ式の温泉文化が栄えた場所も見ることができます。
海外の温泉は、日本と違い、水着を着て入浴するのが主流です。場所によっては足が底に届かないほど深いこともあり、そのような温泉では浮き輪をつけてぷかぷか浮いて入浴します。
心と体の癒しを求めて、温泉に入ることが好きな方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。お湯につかりながら、まったりする時間は最高です。そこで、世界各地にあるユニークで素敵な温泉をご紹介します!
世界のユニークで素敵なオススメ温泉4選
豊富な湯量が自慢のヘヴィーズ温泉湖ーHévízi-tó(ハンガリー)
世界でも有数の温泉地であるハンガリーで独特の体験ができるのがヘヴィーズ温泉湖!ハンガリーの首都ブタペストから約3時間のケストヘイ近くにある世界最大の天然温泉湖です。湖面の面積は約47,000㎡、最大水深は約38mもあり、深さ40mの湖底洞窟から約40℃の温泉が湧き出しています。湯量は豊富(毎時約8600万リットル)で、直径は東京ドームとほぼ同じ200mもある湖の湯が、約2日間で入れ替わるほどです。水温は30℃程度のため、ずっと浸かっていられる温泉ですが、温泉ですので長湯をしないよう気をつけましょう。春には温泉に入りながら睡蓮の花を愛でられます。
地熱発電から生まれたブルーラグーンーBláa Lónið(アイスランド)
アイスランドの空の玄関口ケフラヴィーク国際空港から車で30分、首都レイキャビクからも1時間ほどで行くことができる人工の温泉です。空港に近いため、空の長旅をしてきた旅の初日や最終日に、疲れを癒すのもいいかもしれません。お肌に良い効果がある泥のようなシリカが温泉エリアにありますので自分で手にとって肌に塗ることができます(入場チケットの種類によっては一部有料)。
温泉は乳白色で、空の青や周辺に広がるアイスランドの溶岩、苔とのコントラストで写真映えもします。運が良ければ、温泉に浸かりながらオーロラを見ることもできることも?!
神秘的な青さを湛える世界最大級の温泉・ブルーラグーン(アイスランド)
マオリ文化が根付くロトルアーRotorua(ニュージーランド)
ニュージーランド北島のオークランドにある温泉地、ロトルア。環太平洋火山帯上にあることで、市街地のいたるところで硫黄の香りが漂い、地面が地熱で暖かかったりと地球の躍動を感じられる町です。先住民のマオリが湯治の場として利用していた「ヘルズゲート」では、泥風呂を体験することができます。
旧日本兵も入ったラバウル温泉ーRababa Hot Spring(パプアニューギニア)
ラバウル温泉、どこかで聞き覚えがあると思われた方もいるかもしれません。ラバウルは、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーから飛行機で1時間半の飛行時間で行きつく秘境で、旧日本軍の遺跡も見ることができます。ラバウル温泉は、第二次大戦中の日本統治下では「花吹温泉」と呼ばれ、日本兵も入浴した温泉です。さらに、1994年の噴火によって街の3分の2が火山灰に覆われてしまったような、火山活動が盛んな火山群が近くにあります。火口近くの源泉は高温すぎて触れないのですが、海沿いのほうに行くと適温になります。
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