ギリシャ料理とは
地中海に面したギリシャは古来よりヘルシーでグルメな土地として知られ、現代のギリシャ料理もその伝統を引き継いでいます。基本的にオリーブオイルをたっぷり利用し、豊富な野菜、新鮮な海鮮等にハーブやチーズを添えたり、比較的シンプルな味付けで日本人の口にも合いやすい料理です。東側のトルコ、西側のイタリアの影響もうまく取り込んでいます。この記事では、旅で訪れたら食べたい12品をご紹介します!
ギリシャの前菜、サラダ編
イエミスタ
イエミスタはギリシャでもよく見かける大衆食。くり抜いたトマトやピーマンの中にトマト、ハーブ等で味付けしたひき肉とお米を詰めます。地域によっては具にも色々なバリエーションがあります。野菜の皮ごと一緒に食べます。
ドルマ
ブドウの葉にイエミスタと同じようなにトマト、ハーブ等で味付けしたひき肉とお米を詰めるのが主流です。中東由来の料理とみられており、東地中海ではどの国でも似たようなメニューがあります。卵黄とレモン汁のソースと共に提供されるのがドルマの王道です。
ギリシャ風サラダ
ギリシャ料理と言うと、欧米ではこのサラダを思い起こす事も多いかもしれません。トマト、玉ねぎ、キュウリにフェタチーズ(羊のチーズ)を載せ、塩コショウやオリーブオイルでシンプルに味付けたサラダは、ギリシャのどこでも提供される事が多い一皿です。
タラモサラダ
すりつぶしたじゃがいもやパンに魚卵を混ぜ、塩コショウ、オリーブオイル、ニンニクやマヨネーズで味付けしたペースト状のサラダで近年は日本でも一定の知名度がある一皿です。材料にタラコを使う場合もありますが、タラモサラダです。
パスタ類
ムサカ
ムサカはギリシャ一有名な料理で、どこに行っても食べられます。ラザニアのようにミートソースとホワイトソースの層を重ねて作られています。主要な具は、ナス、ジャガイモ、ズッキーニ、玉ねぎ、挽肉等です。ラザニアと違って麺の層がないので、野菜の味をたっぷりと楽しむ事が出来ます。
パスティッチョ
見た目通り、ムサカと非常に似た料理ですが、下部にマカロニのようなパスタを詰めるのがパスティッチョです。パスタが入る分ムサカよりボリューミーですが、国民食の一つで日本人の口にも合います。
クタポディ・メ・マカロナニキ・コフト
クタポディとはタコ、マカロナニキ・コフトはマカロニ型のショートパスタを差し、この二つをトマトソースで合えたのが クタポディ・メ・マカロナニキ・コフトです。タコは古代ギリシャ以来の国民食なので、このパスタも地元では人気があります。
ギリシャのシーフード(魚介類)、肉メニュー
イカのフライ
シンプルながらも、特にエーゲ海の島や本土の海岸線の街では定番の一品です。レモンを絞って白ワインやビール、或いはギリシャの蒸留酒ウゾと共に食べれば、満足間違いなしの酒の肴です。
エビのサガナキ
この写真ではエビチリのように見えますが、エビを普通のトマトソースで煮込んだのがエビのサガナキです。ソースがエビの旨味を引き立てるので、こちらも酒の肴としてお勧めですね。ちなみにチーズのサガナキとは別の物です。
スブラキ
ギリシャの肉料理を代表する一皿。今の形は恐らくオスマントルコ領時代に持ち込まれたシシケバブの影響が強いと思われます。お肉は羊肉が基本ですが、他の肉を焼いて食べる場合もあります。塩コショウのシンプルな味付けで肉のうまみをご堪能ください。レストランでもありますが、ファストフードとしてもポピュラーです。
ケフテデス
羊肉や牛肉をミンチして玉ねぎと混ぜて団子状に焼いたケフテデス。トルコ料理のミートボールのような「キョフテ」にルーツを持ちます。トマトソースをかけて食べるのが主流です。
デザート
ギリシャヨーグルト
日本では2010年頃から森永乳業が広めた事で知られるようになったギリシャヨーグルトは、通常のヨーグルトよりも水分が少なく、濃厚な味わいを持っています。普通の食事と一緒に食べられる事もありますが、はちみつをかけて食べるデザートのヨーグルトは絶品です。