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2021年世界遺産に登録!インダス文明古代都市、謎多きド―ラビーラ遺跡の魅力(インド)

2021 11/10
ド―ラビーラ遺跡(撮影:ユーラシア旅行社)
目次

ド―ラビーラ遺跡とは

円形住居の土台跡(撮影:ユーラシア旅行社)

インド西部グジャラート州のカッチ地方、カディール島にあるインダス文明の古代都市遺跡です。2021年7月に新たにユネスコの世界文化遺産に選ばれました。1967年に発見され、大規模なインダス文明遺跡として世界中から注目され、1989年から発掘調査が開始されました。ドーラビーラには、紀元前3000〜1500年頃にかけて人々が住み、高度な水利システムや頑丈な要塞が築かれ、大量の石で都市が造られ、高度な文明があったことが分かっています。膨大な出土品も発掘され、当時の生活や交易の様子が伺えます。また、ドーラビーラではグジャラート州で取れる紅玉髄(カーネリアン)を加工し輸出するとともに、西アジアにおいて重要な交易の中心地の一つであったと考えられています。

インダス文明とは
世界四大文明(メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・中国文明)の一つで、紀元前2500年頃〜前1500年頃にインダス川流域で栄えた南アジア最古の文明社会です。イギリス人考古学者ジョン・マーシャルが1920年代に発掘調査を開始し、現パキスタンにあるモヘンジョ=ダロ、ハラッパーは代表的なインダス文明の遺跡として知られています。インダス文明の都市は、下水や貯水槽、浴場などの衛生施設があり灌漑農業が行われ、インダス文字が発見される等高度な文明社会が築かれていました。また、メソポタミアやペルシア湾地域と海洋交易が行われていたことが分かっています。

ド―ラビーラ遺跡への行き方、アクセス

ドーラビーラは、西インドのグジャラート州、カッチ湿原の広大な塩原の中に浮かぶカディール島に位置しています。遺跡に一番近い街「ブジ」からバスで休憩も含め5〜6時間程かかります。ブジまでは、デリーやムンバイから列車やバス、航空機で行くことが出来ます。デリーからバスや列車で行く場合は、20時間以上かかってしまうため、グジャラート州の最大の街アハマダバードに宿泊や観光をしながら行くのもオススメです。

ドーラビーラ遺跡へ向かう道中の塩原(撮影:ユーラシア旅行社)

ド―ラビーラ遺跡の見どころ

ドーラビーラは複雑に設計された古代都市で、居住の範囲は100ヘクタールを超える広大なもので、外壁の中に城砦や公共の広場、住居が整然と並び水道施設が完備されていました。ドーラビーラは、現在のパキスタンにあるモヘンジョ=ダロやハラッパー遺跡が、人や自然の影響で破損が進んでしまっている状況に比べ、保存状態が良くインダス文明の全貌が解明されるのではないかと期待されています。

高度な水利システム

貯水槽の跡(撮影:ユーラシア旅行社)

ドーラビーラ遺跡のある地域は非常に乾燥している為、貯水槽などの高度な水管理システムが発達していました。ドーラビーラはインダス文明の遺跡ですが、インダス川から離れている場所にあり水を引いた形跡が残っていません。その代わりに、近くを流れる2つの川と繋がっており、モンスーンの時期に増えた川の水を、都市を取り囲むように造営された貯水槽に貯め乾期の時期に備えていたと言われています。貯めた水をろ過するシステムもあり、城砦に引いた水が腐らないように風を通して人が掃除出来るようにもなっています。人々は井戸の水を飲料水、洗濯用水などの生活用水だけでなく農業用の水としても利用していました。

集水溝の跡(撮影:ユーラシア旅行社)

世界最古の看板

インダス文字が書かれた看板の写真/付属博物館にて(撮影:ユーラシア旅行社)

ドーラビーラ遺跡の広場の入口付近からインダス文字が書かれた看板が出土しており「世界最古の看板」と考えられています。インダス文字は印章のみに見られ、まとまった文字の羅列が見つかったのはドーラビーラの遺跡だけです。地面には木の板の痕跡が残っていましたが、看板自体は落下し風化してしまった為文字の部分だけが残されていました。この看板に何が書かれていたのかは未だ解明されていませんが、車輪の様な文字が太陽を現し、権力を象徴している可能性が高いことから、看板に書かれた文字は神や王の名前でないかと考えられています。

看板が発見された北門(撮影:ユーラシア旅行社)

付属博物館

付属博物館内(撮影:ユーラシア旅行社)

ドーラビーラ遺跡に行かれた際は、付属の博物館へも立ち寄ることをお勧めします。出土した土器の破片、ビーズの装飾、テラコッタ製の置物などが展示されています。

インダス式印章(撮影:ユーラシア旅行社)
テラコッタ製の置物(撮影:ユーラシア旅行社)

グジャラート州のお勧め観光3選

ドーラビーラ遺跡以外にもグジャラート州には魅力的な観光地があります。ここでは3つご紹介します。

カッチ大湿原「ホワイト・ラン」

ホワイト・ランと展望台(撮影:ユーラシア旅行社)

ドーラビーラ遺跡周辺には、広さ3万平方キロメートルに及ぶカッチ湿原があります。「ホワイト・ラン(ランはヒンディー語で塩沼の意)」とも呼ばれ、モンスーンの時期には海水で覆われていますが、乾期になると海水が引き塩が残り一面の塩の砂漠を見る事ができます。休日にはインド人観光客も訪れる人気のスポットです。

ホワイト・ランにてトリック写真に挑戦するのもおすすめ(撮影:ユーラシア旅行社)
雨季近くは水が残っています(撮影:ユーラシア旅行社)

カッチ地方の少数民族

カッチ地方の人々/ビリンディアラ村(撮影:ユーラシア旅行社)

ブジの街からカッチ湿原に行く途中には、少数民族が伝統を守りながら暮らしています。彼らの作る美しい刺繍や手工芸品は世界でもトップクラスで世界中からファンが訪れます。古代から西アジアとの交易によって栄えた貴族や王が自分達の権力を誇示するために豪華な手工芸品を職人に作らせたのが起源と言われています。カスター油(エゴマの一種)を樹液や鉱石に混ぜ棒で伸ばして描く「ローガンアート」やシルクやサテンの生地にかぎ針と絹糸でステッチを施す「モチ刺繍」が有名です。

ビリンディアラ村にて(撮影:ユーラシア旅行社)
ビリンディアラ村にて(撮影:ユーラシア旅行社)
ローガンアート/ニローナ村にて(撮影:ユーラシア旅行社)

ロータル遺跡

ドック跡(撮影:ユーラシア旅行社)

インドのグジャラート地方には、もう一つ重要なインダス文明の遺跡があります。それがロータル遺跡です。近くを流れるサーバルマティ川を利用し水上貿易を行いメソポタミア、ペルシャと交易していたと考えられています。井戸や住居跡、下水道跡、船着場等が発掘されています。

井戸跡(撮影:ユーラシア旅行社)

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