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モンゴル国で泊まりたいテント式住居、ゲル宿泊

2023 9/11
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ゲルとは

遊牧民のゲル(撮影:ユーラシア旅行社)

ゲルとは、遊牧民の移住式住居のこと。建築材は、近くで調達した木材からの骨格や梁、羊の毛で出来たフェルトなので軽くて持ち運び易く、組み立てや解体にかかる時間は約1~2時間。現在でもモンゴル国には、1年に4回、住む場所を移動して暮らす遊牧民の人たちがゲルで生活しています。

ゲル内部はどうなってるの?

遊牧民のゲル内部(撮影:ユーラシア旅行社)

ゲルの内部は、1室だけ。間仕切りはありません。物理的な仕切りはありませんが、入り口から内部を見て、左が男性、右が女性や子供たち、真正面がゲルの主の場所またはお客様が座る場所は決まっています。真ん中にはストーブがあり、暖をとる役割以外に、ここで食事を作ります。その他、端にベッドや衣装箱などが置かれています。こうしたゲルの中で家族が寝食をともにし生活します。

シンプルな造りなので内部の中央に屋根を支える2本の柱が立っているだけなので、内部空間は広く使えることができます。中央の丸い天井開口部は、屋根の覆いを外すことで換気口になります。天井開口部にはガラス窓などはついていないので、雨のときは、屋根の覆いをかぶせます。

ツーリストキャンプのゲル

ツーリストキャンプ(一例)/撮影:ユーラシア旅行社

遊牧民の人たちが居住するゲルの造りで、内装は観光客用にアレンジされた宿泊用ゲルと敷地内にレストランやトイレ、シャワーの建物が設置されている宿泊施設をツーリストキャンプと言います。一般的なツーリストキャンプでは、宿泊用ゲルの中には、洗面台やトイレ、浴室などはありません。洗面台やトイレ、シャワールームは共同になり、別途単独の建物に設けられています。

ツーリストキャンプのゲル(一例)/ 撮影:ユーラシア旅行社

基本的には、宿泊ゲルには電気が通っていて、夜にはライトが付き、充電などもできますが、天候や発電機の具合など諸事情によっては電気が使えなくなることもあります。シャワーもタンクの湯沸し器であるところがほとんどで、お湯の出る時間帯が決まっていたり、多くの人がシャワーを利用すると、お湯になるまでに時間がかかったり、タンクの水がなくなると使用できなくなったりします。

不便に感じるかもしれませんが、普段の生活とは異なる体験も旅のひとつと思って、楽しんでみてください。

男女別共同シャワールーム(一例)/撮影:ユーラシア旅行社

※近年では、ゲルの形をしたコテージですと、部屋の中にトイレ、シャワーブースやバスタブが供えついているラグジュアリーな宿泊施設もできてきています。

ツーリストキャンプでの楽しみ方

ゲル組み立て体験

宿泊するだけではなく、ゲル組み立て体験をすることで、ゲルの構造を知ることができます。格子状の外壁の骨組み、細い大黒柱となる2本の支柱と天井の梁という構造ですが、しっかりと組み立てれば屋根に人が登っても天井が落ちることも壁が倒れることもないのには驚かされます。観光客向けの体験用組み立てゲルの場合、現地の人がサポートしてくれるのに加え、容易に建てられるゲルなので、所要時間30分ほどで完成します。

大草原で乗馬体験

遊牧民であり騎馬民族であったモンゴル人。現在でも、遊牧民の人にとっては移動手段や物資輸送、馬乳や馬肉と欠かせない家畜のひとつ。かつて大陸を駆け巡ったモンゴル人の歴史を思いながら、大草原での乗馬は、モンゴルらしいアクティビティと言えるでしょう。

乗馬体験をする場合は、必ず事前に諸注意の説明を受け、乗馬に適した服装が必要になります。
馬が驚くような大きな音をたててはいけない、キラキラ光るアクセサリーをつけない、馬上で荷物を取り出さないなどのありますので、日本から予め服や靴などの準備があるので、旅行前に、ある程度の諸注意は知っておくことをおすすめします。

朝日・夕陽・夜空を楽しもう

夕焼け空が広がる(撮影:ユーラシア旅行社)

見渡しのよい大草原にあるツーリストキャンプでは、地平線が見え、高いビル群もないので広大な空を拝むことができます。時間の経過によって変化していく空の色を楽しみましょう。

新月の時は星空、満月の時はお月見(撮影:ユーラシア旅行社)

ビル群も、煌々としたネオンもない大草原での夜は、天候が良ければ、新月の時には星空、満月の時には漆黒の中に輝く月を見ることができます。星空観察の際は、是非、草原にレジャーシートを敷いて、寝転んで夜空を眺めてみてください。

モンゴル旅行・ツアー・観光特集~大草原と遊牧民の暮らしにふれる旅~

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