チトワン国立公園とは?
ネパール中央部に広がる自然豊かで多くの動物が息づくチトワン国立公園は、ネパール最初の国立公園で世界遺産にも登録され、ネパール旅行でも訪れてみたい観光地の一つです。広大な敷地には、ベンガルトラ、インドゾウ、インドサイ、ナマケグマ、ヒョウ等の大型哺乳類を始め、クロコダイルなどの爬虫類、さらに数百種類にも及ぶ鳥類が生息しており、まさに生命の楽園とも呼べる場所です。
20世紀に入って一時人間の居住地域の伸長や狩猟、密猟によって動物の生息数が危機に晒された事もありましたが、今は国を挙げての保護によって個体数が徐々に回復し始めており、世界的にも貴重な動物たちが見られる国立公園として多くの人が訪れます。
チトワン国立公園への行き方、アクセス
チトワン国立公園へは、首都カトマンズから車で約5-6時間の移動で到着します。ヒマラヤ観光の拠点ポカラからも同程度の所要時間です。便数は多くありませんが、一部近郊の町までのフライトもあります。
チトワン国立公園のみどころ、おすすめ観光
チトワン国立公園では現在ジープサファリでの観光のみが認められており、エレファントサファリやボートサファリ等は隣接するコミュニティフォレストで実施しています。コミュニティフォレストには国立公園内とほぼ同様に動物たちが生息しています。
ボートサファリ
地元で昔から使われている丸太をくり抜いたカヌーに乗ってラプティ川を下ります。川沿いには、チトワンの顔の一つである、クロコダイルが日光浴していたり、数百種類にも及ぶ野鳥たちの姿もよく見られます。
ジープサファリ
チトワン国立公園内のサファリは現在、このジープを利用して行うものに限られています。インドゾウやレイヨウ類、野鳥が観察できます。
エレファントサファリ
チトワンで一番ポピュラーなアクティビティでもあるのがこのゾウの背中に乗って行くエレファントサファリです。ゾウの背中の籠に3-4人で乗って、ジャングルの中をサファリします。ゾウの背中は見通しも良く、またトラやヒョウ等の攻撃を受けることもありません。
エレファントサファリは車では入れないようなジャングルの中にも進み、貴重なインドサイの姿を探し求めます。個体数が少ない貴重なサイをの姿を見つけた時の喜びは格別です。
タルー族の村訪問
長らくチトワン国立公園地域で暮らしてきたタルー族。動物保護の為に暮らしに規制がかかる一方で、観光関係の仕事にも従事したりしながら国立公園と共存する道を模索しています。そのタルー族の村を訪れて地元の人々と交流するアクティビティもあります。毎年12月頃には村の周囲に広がる菜の花畑も色鮮やかに色づきます。