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セイロンティーの代表的産地、ヌワラエリア(ヌワラエリヤ)(スリランカ)

2023 8/09
目次

セイロンティーとは、その歴史と日本への輸入量

ヌワラエリアの茶畑(撮影:ユーラシア旅行社)

セイロンティーとは、スリランカで生産される紅茶の総称。スリランカの旧名セイロンの名が定着している為に、残っています。実は日本に輸入されている紅茶の60%近くは、セイロンティーに分類されます。(コロナ流行語は一時減少)
そんな身近なセイロンティーの味の特徴は、皮肉も特徴がそれ程ない事かもしれません。さっぱりしていて誰にでも飲みやすい事が人気の秘密の一つと言えるでしょう。

スリランカの中でも紅茶の生産地は大きく3つに分かれています。

  • ハイ・グロウン・ティー(海抜1,200-2,000mまでの高地生産)
  • ミディアム・グロウン・ティー(海抜600m-1,200mまでの中地生産)
  • ロー・グロウン・ティー(海抜600m以下の低地生産)

スリランカでは、一般的に高度が上がれば上がるほど味のクオリティも高くなり、高級茶とされています。本日ご紹介するヌワラエリアも高度が高いハイ・グロウン・ティーにあたります。

ヌワラエリアとは、生産地と紅茶の特徴

ヌワラエリアの茶畑(撮影:ユーラシア旅行社)

スリランカ中央部、高度1,800mの高原地帯に佇むヌワラエリアは、紅茶生産が盛んなスリランカの中でも最高級茶葉の生産地として知られています。ハイ・グロウン・ティーの中でも最も高度が高く、一日の寒暖の差が大きい地で育った茶はタンニン成分の濃度が増し、渋みが強めの紅茶です。デリケートな花香も特徴的です。

ヌワラエリアへの行き方、アクセス

ヌワラエリアへ最寄りの観光拠点は、世界遺産の古都キャンディ。そこから車・バスで約3.5時間で到着します。また、国際空港のあるコロンボから行き場合は、約6時間の所要時間です。山間にある為、決してアクセスが良いとは言えません。
また、時間がある方は、コロンボやキャンディから近郊のナーヌオヤ駅まで鉄道で行く事が可能です。ゆっくり進む列車なので、車よりも2,3割時間がかかります。

実際にヌワラエリアを訪れたら

ヌワラエリアの茶畑

ヌワラエリアの茶摘み(撮影:ユーラシア旅行社)

ヌワラエリアは、丘が連なっている起伏のある高原地帯で、その斜面に多くの茶畑が連なっています。茶葉は一年を通して収穫されていますが、特に1-2月、6-7月がクオリティシーズンと呼ばれる最も品質が良い茶が収穫できる時期です。機械を入れ辛い斜面に位置している事もあってヌワラエリアでの収穫は、今でも手摘みが中心です。早朝から午前中の時間帯に主に収穫し、工場で仕分け、発酵、乾燥等を経て、出荷されます。

ヌワラエリアの茶摘み(撮影:ユーラシア旅行社)

ヌワラエリア紅茶工場見学と試飲

ヌワラエリアの紅茶工場にて(撮影:ユーラシア旅行社)

ヌワラエリアには、工場(農場)見学ができる場所が数多くあります。写真では一例として1841年創立の老舗マックウッズ社のティーセンターをご紹介していますが、他の場所でも同様のアクティビティを提供しています。畑から工場内の見学を経て、お楽しみのティーテイスティング、さらには工場で直接購入もできるので、ヌワラエリアを訪れたら、おすすめの観光です。

ヌワラエリアの紅茶直売所にて(撮影:ユーラシア旅行社)

紅茶の直売所。紅茶は軽く、配りやすいのでスリランカ土産にもお勧めです。価格も比較的リーズナブルです。

ヌワラエリアの紅茶試飲(撮影:ユーラシア旅行社)

試飲は香りを楽しみ、味を楽しみ、そしてこの紅茶を育んだヌワラエリアの空気も楽しむと、より味わい深いでしょう。

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