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名作『睡蓮』誕生の地、印象派の村ジヴェルニー(フランス)

2021 2/16
目次

ジヴェルニーとは

ジヴェルニー、モネの睡蓮の池(撮影:ユーラシア旅行社)

ジヴェルニーは、フランス・ノルマンディーの東部、セーヌ川流域に位置する小さな村です。人口は500人余りで、面積は6.5㎢程。印象派の巨匠クロード・モネ(1840-1926)が晩年を過ごした地として知られています。20世紀初頭には、モネに憧れた多くの印象派画家たち(特にアメリカ人)が、この村に滞在しました。印象派の絵画に描かれたような美しい景色と穏やかな空気を味わうことができます。モネの暮らした家や印象派美術館などがあり、印象派好きなら一度は訪れたい村です。

ジヴェルニーへの行き方、アクセス

ジヴェルニーは、パリの北西約75kmに位置しています。パリからは、レンタカーなどの車移動もしくは鉄道とバスの乗り継ぎで行くことができます。また、パリからの日帰りバスツアーも催行されています。

▶車(レンタカー)移動の場合:パリから約75km、所要時間は約1時間10分です。
▶鉄道とバス移動の場合:まずはパリのサン・ラザール駅からルーアン方面行きの列車に乗り、ヴェルノン駅まで移動します。サン・ラザール駅からヴェルノン駅への所要時間は約45分。ここからジヴェルニーまではシャトルバスが運行されており、約20分で到着します。

モネの生涯

モネのアトリエ(撮影:ユーラシア旅行社)

ジヴェルニーと切っても切れないのが、印象派を代表するフランスの画家、クロード・モネです。まずはモネの生涯を簡単に紹介します。

1840年にフランス・パリで生まれたクロード・モネ。5歳の頃、一家でノルマンディーのル・アーヴルに移りました。モネは10代の頃から絵の才能を見せ始め、15歳の頃には絵画が売れる程でした。1856年頃、風景画家であるウジェーヌ・ブーダンと出会い、彼に屋外で描くことを勧められます。以来モネは、自然の中の光と色彩を探求し、それを描くこととなります。
1859年には修行のためパリに移住し、制作活動を続けました。そして1874年、アトリエの仲間たちと、保守的であったアカデミー美術展覧会「サロン・ド・パリ」に反発し、独立した展覧会である印象派展を開きます。そこにモネが出展した作品が、『印象、日の出』です。これは、太陽が霧の中から現れた瞬間のル・アーヴルの港の様子を描いたもので、印象派の名前の由来となりました。これが、モネが印象派の創設者と言われる所以です。
その後列車の窓から見たジヴェルニーの景色の美しさに心を奪われたモネは、1883年、43歳のときにジヴェルニーに移り住み、以来亡くなるまでの43年間をジヴェルニーで過ごすこととなります。そして、購入した土地に池を掘り、睡蓮を植えました。そこで生まれた作品が、『睡蓮』シリーズです。モネは生涯を通して印象派の技法で絵画を描き続け、美術史に残る数多くの作品を発表しました。

〈注釈〉印象派とは
印象派(印象主義)とは、19世紀後半にパリで起こった芸術運動です。自分の目に映った、その瞬間の印象を絵画に表現しようとしました。当時のフランス美術界では屋内のアトリエで歴史画や宗教画を描くことが常識であったのに対し、屋外で自然の風景や風俗を描いたことが特徴です。また、鮮やかで明るい色彩、ラフな筆致も特徴として挙げられます。王立美術アカデミーにより支配されていた、伝統的・保守的な美術界に革新と変容をもたらし、西洋絵画史に大きな影響を与える運動となりました。代表的な印象派画家として、モネの他、エドアール・マネやルノワール、エドガー・ドガ、カミーユ・ピサロらが知られています。

ジヴェルニーの見どころ4選

モネの家と庭園

モネの家(撮影:ユーラシア旅行社)

モネが晩年を過ごしたジヴェルニーの家と庭園は、4月から10月末までの間、博物館として開放されています。建物の外観は、ピンク色の漆喰塗りの外壁と緑色の窓枠が特徴で、内装も色彩豊かです。寝室、アトリエ、食堂、キッチンなどを見学することができます。
また、モネは日本の浮世絵に魅せられ、生涯で292点もの浮世絵を収集しました。そのため、建物内には膨大な浮世絵のコレクションが飾られています。

池に咲く睡蓮の花(撮影:ユーラシア旅行社)

庭には色とりどりの花が咲き誇り、四季によって表情を変えます。一番の見どころは、モネが造った日本風庭園である「水の庭園」。モネが『睡蓮』シリーズを描いた、太鼓橋の架かる池は必見です。5~6月頃、池に睡蓮の花が咲いた風景を見ることができます。

聖ラドゴンド教会

聖ラドゴンド教会

聖ラドゴンド教会は、モネの家と庭園から徒歩10分程のところにある教会です。モネの葬儀を執り行った教会でもあります。 石造りのシンプルな外観が特徴で、開館時間内には自由に教会内へ出入りすることができます。礼拝堂はロマネスク風の造りで、美しいステンドグラスがあります。

モネのお墓

モネの墓(撮影:ユーラシア旅行社)

ジヴェルニーで43年を過ごし、この地で亡くなったモネ。聖ラドゴンド教会の敷地内には、モネのお墓も建てられています。墓標にはクロード・モネの文字が刻まれ、周囲に花が植えられるなど美しく手入れされています。

ジヴェルニー印象派美術館

ジヴェルニー印象派美術館

ジヴェルニー印象派美術館は、モネの家から歩いて5分ほどの場所にある美術館です。印象派をテーマにした企画展が行われています。木々や花壇、垣根などの緑に囲まれた建物、自然光の差し込む展示室と、印象派を伝えるにふさわしい、自然と調和した造りとなっています。

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