下灘駅とは
下灘駅は愛媛県西部、伊予灘(瀬戸内海)に面したJR四国の予讃線(愛ある伊予灘線)の無人駅です。小さな駅の目の前に海が迫るフォトジェニックな姿で知られ、青春18きっぷのポスターになった事で全国的な名所として知られる事になりました。その他にも『男はつらいよ』『HERO』等の映画やドラマを始め、数多くの番組やCMのロケ地にもなっており、行ったことはないけど見たことはある気がする駅ではないでしょうか。
下灘駅への行き方、アクセス
下灘駅へは、予讃線(愛ある伊予灘線)で松山駅から約1時間で到着します。列車は数時間に1本しかないので、下車して撮影する場合は、必ず時刻表を確認して予定を組みましょう。また、普通列車とは別に車内で地元の味も楽しめる特別列車「伊予灘ものがたり」は下灘駅に10分停車しますので、同じ列車に乗ったまま下車しての撮影も可能です。(但し列車が停車しているので何もない海際の無人駅感が少し味わいにくいです)
車では松山から約40分で到着します。無人駅の撮影をしたい場合は、列車の時間に縛られない車での訪問の方が適していますが、駐車場に限りがありますので、ご注意ください。
下灘駅のみどころ
下灘駅を訪れたら、まずは外側から古びた駅舎と駅の全体像を捉えるのが良いでしょう。駅舎と歴史を感じさせるポストが絵になります。駅舎に入ってホーム側をドア越しに覗くと、青春18きっぷのポスターにもなった角度でホーム越しに伊予灘を望むアングルが見られます。
駅舎を抜けると小さなホームがあります。かつては両側に線路がありましたが、今は海側だけが残って利用されており、ホーム中央部に屋根に覆われた有名なベンチがぽつんと佇んでいます。
特に電車到着の前後は、ベンチでの撮影にこのような列が出来ますので、並んで待ちましょう。
上の写真は、下灘駅のホームから松山方面を望んでいます。国道と駅の間、さらに駅の奥の山側にも桜の木があるので、春の時期には伊予灘の青と桜のピンクの美しいコントラストも見られます。
ちなみに海との間に走る国道は後の産物で、当初は海岸線が駅に迫り、日本一海に近い駅と呼ばれていました。
下灘駅は、夕陽の名所でもあります。少し逆光になってしまいますが、夕景の下灘駅もまた絵になります。
予讃線の普通車両は、ローカルらしい一両編成。車両自体もノスタルジックな雰囲気を醸し出しているので、鉄道好きならずとも写真に収めたくなります。