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幻想的な曲線が舞い踊る絶景、アンテロープキャニオン(アメリカ)

2022 3/10
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アンテロープキャニオンとは

撮影:ユーラシア旅行社

アンテロープキャニオンは、アメリカ南西部の先住民ナバホ族居留地内にある砂岩に囲まれた渓谷です。アンテロープとは「羚羊(れいよう)」を意味する言葉。羚羊とは、オリックスやガゼルなどの総称で、縞々模様でねじれた角を有していることから、渓谷の名前になりました。この渓谷自体の成り立ちと幻想的な曲線模様は、鉄砲水と風という自然の作用によって、出来上がりました。岩の隙間から差し込む光や色鮮やかな砂岩の織りなす美しい光景をカメラにおさめることができ、『写真家の天国』ともいわれ、毎年多くの観光客が訪れる人気観光地です。

アンテロープキャニオンはどこ

アンテロープキャニオンに一番近い大都市は、アリゾナ州ラスベガス。ラスベガスからアンテロープキャニオンは約450km、車で約4時間半かかります。公共交通機関がないので、日帰りバスツアーに参加するかレンタカーを借りるか、手段が限られます。ラスベガスから大型バスで移動する際、途中で未舗装の道が続き、大型バスから4WDに乗り替える必要があります。
もしくは、ラスベガスからアンテロープキャニオン近郊の町・アリゾナ州ページまで航空便を利用し(飛行時間約1時間20分)、ページから車で約20分でアンテロープキャニオンに到着します。ラスベガスからページ空港まで飛行機で移動し、アンテロープキャニオン観光に案内してくれる現地ツアーがあるので、それを利用すると便利です。

アンテロープキャニオンのおススメ観光

アンテロープキャニオンは、旅行者が立ち入る事ができる見学ポイントが決められています。「アッパー・アンテロープキャニオン」と「ロウアー・アンテロープキャニオン」があり、それぞれ異なる魅力があります。

アッパー・アンテロープキャニオン

アッパー・アンテロープキャニオン(撮影:ユーラシア旅行社)

幻想的な太陽の光が渓谷内に差し込む現象、「ザ・ビーム」が見られることで有名なアッパー・アンテロープ。このビームは4月から9月頃の夏場、太陽が頭上に来る正午前後の時間しか見られません。ビームが差し込むと、地層の色が変化し幻想的な風景を楽しませてくれます。

光が流れ落ちる幻想的な光景(撮影:ユーラシア旅行社)

ロウアー・アンテロープキャニオン

ロウアー・アンテロープキャニオン(撮影:ユーラシア旅行社)

ロウア―・アンテロープキャニオンは梯子を登ったり段差がありと、平坦なアッパーアンテロープキャニオンに比べるとアクティブに動く観光になるため、探検家気分で楽しめます。アッパーに比べると、太陽の光が多く入り、砂岩の模様がより鮮明に見えます。

撮影:ユーラシア旅行社

レイクパウエル

人工湖レイクパウエル(撮影:ユーラシア旅行社)

1956年、アメリカ連邦政府によってコロラド川を堰き止めたグレンキャニオンダムが造られました。ダムによって出現したのが、アメリカ国内で2番目に大きな人工湖“レイクパウエル”です。湖は全長298km、東京~名古屋間と同じ距離です。また満水時は、琵琶湖に匹敵するほどの量が溜まります。現在、レイクパウエルとグレンキャニオンダムでつくられる電力と水力は、アリゾナ州・ユタ州・ネヴァダ州・カリフォルニア州などに欠かせない供給源になっています。

ホースシューベント

ホースシューベント(撮影:ユーラシア旅行社)

アンテロープキャニオンから車で10分のところにあります。コロラド川が、名前の通り馬蹄型に蛇行した場所です。長い年月をかけてコロラド川が大地を削りとり、硬い部分だけが残り、現在の形になりました。305mの高さがある岩崖から見る雄大なコロラド川は迫力満点!

アンテロープ・キャニオン観光の注意点

細い道も通っていくので、汚れても大丈夫な服装を(撮影:ユーラシア旅行社)

近年、持ち込み荷物に対する制限がかなり厳しくなっています。リュックやカメラの三脚などは持ち込めませんので要注意です。狭い洞窟内を歩いていく際に、岩壁にすれたり、ぶつかると赤茶色の砂が洋服につく可能性が高いので、白い洋服、汚れては困る服は避けましょう。
アンテロープキャニオンは季節によって天候が異なり、天気や気温は一定ではありません。近郊のラスベガスの天候とは異なり、アンテロープキャニオン一帯は気温が低めです。6月から9月はモンスーン(季節風)によってスコールが発生しますので、上下のレインウェアは必需品。またモンスーン(季節風)が吹く季節以外は、年間を通して乾燥しています。乾燥対策グッズ(マスクやリップクリームなど)があると便利です。

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