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錦秋のメープル街道、カナダが誇る紅葉絶景スポット10選(カナダ)

2022 3/07
目次

メープル街道とは

様々な色が織りなすモザイクのような紅葉(撮影:ユーラシア旅行社)

カナダ東部、ケベックからナイアガラの滝に至るまでの全長約800km にも及ぶセントローレンス川沿いに走る、通称「メープル街道」。メイプル(楓)は国旗にも使用されており、その美しさはカナダを象徴する風景として、世界的に有名です。メープル街道の紅葉シーズンは9月中旬から10月中旬。木の葉に含まれている色素の分解によって色が変わり、緑、黄、橙、赤など色鮮やかな景色が魅力です。メープル街道という名称は、実は日本人がつけたもの。現地の人々は、「文化遺産の道(Heritage Highway)」と呼んでおり、開拓時代にこのあたりで英仏が覇権争いをしたことなど、周辺に歴史を物語る名所が数多く点在することがその由来です。美しい紅葉を楽しみながら、カナダの歴史・文化を味うことができるのがメープル街道の醍醐味です。

メープル街道への行き方

拠点をどこにするかによってメープル街道への行き方が変わります。アクセスの良さからモントリオール又はトロントから向かうのがおすすめです。メープル街道の観光は、バス・レンタカーやVIA鉄道で名所を巡ります。

<モントリオールから向かう場合>
エアカナダでは、東京〜モントリオール間の直行便が運行しています(飛行時間:約13時間)。モントリオール空港から車で約3時間走るとローレンシャン高原があります。
<トロントから向かう場合>
エアカナダでは、 東京〜トロント間を直行便が運行しています(飛行時間:約13時間)。トロント空港から車で2時間ほどの場所にメープル街道の東端ナイアガラの滝があります。
またトロント〜モントリオール間のメープル街道と重なるルートを走るVIA鉄道コリドー号を使って鉄道で移動することで、車窓からの風景を満喫することもできます。
<ケベックシティから向かう場合>
日本からケベックシティまでの直行便は運行していないので、トロントやバンクーバーなどカナダ国内で乗り継ぎをする必要があります。西端であるケベックシティから、車や鉄道を利用してメープル街道を巡ることができます。

メープル街道の紅葉スポット10選

ナイアガラの滝

オンタリオ州とアメリカの国境を流れるナイアガラの滝は、世界3大瀑布のひとつです。ナイアガラとは、先住民の言葉で「雷のように轟く水」を意味しています。言葉通り、毎秒約2,832トンの大量の水が、55~57mの高さから流れ落ち、その迫力と大自然の雄大さに圧倒させられます。その地球の息吹を感じに、世界中から年間約1500万人もの観光客が訪れます。紅葉シーズンは、ナイアガラの滝付近の木々が色づき、滝の青と紅葉の赤のコントラストが美しいです。神秘さえも感じるナイアガラの滝は楽しみ方も様々です。

スカイロンタワー の展望所より(撮影:ユーラシア旅行社)

テーブルロック・ウェルカムセンターから真横のナイアガラ、もしくは地上160mの展望タワー「スカイロンタワー」にて上からナイアガラと様々な角度から滝の景色を見て楽しむのもお勧め。

滝の迫力を体感しよう♪(撮影:ユーラシア旅行社)

ナイアガラクルーズでは、ナイアガラの滝の迫力を目の前で感じることができます。水しぶきがかかりますので、ポンチョは配布されますが、カメラなど荷物が濡れる場合がありますので注意しましょう。

ライトアップされたナイアガラの滝(撮影:ユーラシア旅行社)

日中だけでなく夜の景色も素敵です。夜になるとナイアガラの滝はライトアップされ、平日22時からは花火が打ち上げられます。昼間とは違った景色を楽しむことができるでしょう。

VIA鉄道 コリドー号

VIA鉄道の旅を楽しもう!(撮影:ユーラシア旅行社)

カナダ東部オンタリオ州からケベック州間の主要都市を運行する近距離特急コリドー号。カナダ東部の足としても重要な役割を果たしています。コリドー号のルートの大半は、メープル街道に沿って走っているため、列車内から紅葉の景色を楽しむことができます。束の間の列車の旅で一味違ったメープル街道の旅をお楽しみください。

車窓からも紅葉を楽しめます(撮影:ユーラシア旅行社)

マスコーカ地方

ライオンズ・ルックアウトからの眺め(撮影:ユーラシア旅行社)

トロントの北にあるマスコーカ地方は大小1600の湖や広大な森があり自然豊かで、年間210万人の観光客が来るオンタリオ州きってのリゾート地です。四季折々の風景を堪能しながら、そのシーズンならではのレジャーを楽しむことができます。紅葉のシーズンは、マスコーカ地方の中心地・ハンツビルにあるライオンズ・ルックアウト展望台からフェアリーレイク湖畔の紅葉風景を一望できます。また、近郊にはマスコーカ地方で最大級のラギド滝があるので、滝と紅葉の森が織りなす景色を見に是非足を運んでみて下さい。

アルゴンキン州立公園

ハードウッドルックアウトトレイル (撮影:ユーラシア旅行社)

東京都の約3.5倍の大きさを誇るアルゴンキン州立公園は、オンタリオ州最古の州立公園です。昔大木の伐採により山火事が起き原生林が消滅したことから、「自然を保護しながら有効的に利用し、経済効果も持続させる」という発想のもと保護されています。公園内には2,400以上の池があり1,200kmにも及ぶ川が流れており、多数の動植物が生息しているため自然観察の場としても重要な役割を持っています。中でもミニハイキングコースのハードウッドルックアウトトレイルは公園内でもサトウカエデが多く生息しています。カヌーやカヤックなども楽しむことができます。

キングストン

キングストンの市庁舎前 (撮影:ユーラシア旅行社)

セントローレンス川とリドー運河の起点にあるオンタリオ州の中心街。石灰岩の建物が多く、ライムストーンシティとも呼ばれる町です。そんなキングストンでは、オンタリオ湖からセントローレンス川の流出口に位置する1800の島、サウザンドアイランドを巡るサウザンドアイランドクルーズを楽しめます。一部の島は国立公園として指定されており、かつて先住民たちはサウザンドアイランドのことを偉大なる精霊の庭として呼んでいました。そんな島一つ一つに素敵な石灰岩の素敵なコテージや別荘が建てられていて、日本ではなかなか見ることのできない風景を堪能できます。

おとぎばなしを彷彿させる景色(撮影:ユーラシア旅行社)

オタワ

カナダ第四の都市オタワは、世界で最も美しい都市と称されるほど、美しい自然と隣り合わせた都市です。

リドー運河
2007年ユネスコの世界遺産に登録されたリドー運河は、オタワとキングストンを結ぶ全長約202Kmを誇る、北米最古の運河です。もともとはアメリカへの物資の補給路として19世紀に造られました。現在はレジャー用として、夏は遊覧船が運航し、冬は世界一長いスケートリンクとして利用されています。運河沿いには古き良き歴史を感じる町が点在しており、カナダの伝統と歴史を肌で感じることができます。

運河沿いの木々が色づくリドー運河(撮影:ユーラシア旅行社)

ガティノー公園
オタワのダウンタウンから車で約30分ほどのところにいちするガティノー公園では、都市部の喧騒を忘れさせてくれる自然地帯が広がっています。361㎢の広大な公園にはハイキングトレイルが整備されていて、マウンテンバイクなど季節に合わせて様々なレジャーを楽しめます。

ガティノー公園の展望台にて(撮影:ユーラシア旅行社)

ローレンシャン高原

メープル街道きっての紅葉の名所として知られるローレンシャン高原は四国と同じ大きさを誇ります。山の斜面は赤・黄・橙・緑色の木々で埋まり、まるで絵の具のパレットのよう。思う存分、カナダの紅葉を満喫することができます。

モン・トランブラン村と紅葉(撮影:ユーラシア旅行社)

モン・トランブラン村
トランブラン山(標高875m)の麓に広がるモン・トランブラン村は紅葉を楽しむには絶好のリゾート地。トランブラン山の頂上までのゴンドラが運行しているので、是非足を運んで頂きたい。山頂から見るローレンシャン高原のパノラマは言葉にならないほど美しい。また村にはホテルやレストランが多く、美しい紅葉を見ながら美味しいカナダ料理を味わえます。

トランブラン山へのゴンドラ(撮影:ユーラシア旅行社)


サーブル湖
周囲25kmのサーブル湖を、薪ストーブが置いてある1970年代に建造された年代物の遊覧船クルーズで堪能することができます。サーブル湖岸にはモントリオール市長や、20世紀フォックスの創設者など個人所有の別荘がたくさんあります。

モントリオール

セントローレンス川の中州に発展したカナダ第2の都市。フランス・パリに次いで2番目に大きなフランス語圏の街であるため、「北米のパリ」とも呼ばれています。芸術の街としても名高く、伝統と最先端が融合した街です。

モントリオールの市庁舎と黄葉

ノートルダム大聖堂
モントリオールの歴史地区、旧市街のシンボル的存在であるノートルダム大聖堂は1892年に建てられました。青を基調としたステンドグラスと7000本のパイプで構成されている世界最大級の壮麗なパイプオルガンは、世界中から訪れる人々を魅了させます。

モン・ロワイヤル公園
モントリオールのダウンタウンの西側にある、標高223mの小高い山がモン・ロワイヤルと呼ばれています。ヨーロッパ人として最初にモントリオールに降り立ったジャック・カルティエが王の山を意味する「モン・ロワイヤル」と名づけ、これが都市名モントリオールの由来になったと言われています。
このモン・ロワイヤルに19世紀ニューヨークのセントラルパークを手がけたフレデリック・ロウ・オルステッドが設計し造られたのがモン・ロワイヤル公園です。公園内にある展望台からはモントリオール市内を一望できます。週末になると家族連れなど地元の人の多くがこの公園にリフレッシュしにやってきます。

市庁舎
1878年、カナダで最初に設立された市庁舎です。1922年に火災で大部分が焼失してしまいましたが、その後修復され1984年にカナダ国定史跡に指定された建物です。内部は大理石の床や壁、金色のシャンデリやや精巧な彫刻など豪華な造りになっています。

ジャック・カルティエ広場
旧市街の中心となる広場。トラファルガー開戦で活躍した英国海軍司令官、ネルソンの像が目印です。ジャック・カルティエ広場はかつて公設市場でした。現在は、お洒落なカフェやレストラン、お土産屋さんが立ち並んでおり、夏になると大道芸人が広場の中心でパフォーマンスしているので、歩いてるだけでも楽しい気分になれます。

イースタンタウンシップス

ケベック州南部に広がる丘陵地帯イースタンタウンシップスは、英仏の文化が融合する高級リゾート地です。アメリカとの国境にも近いことから、カナダ人のみならず多くのアメリカ人もこの地に別荘を構えています。シールドハウスやワイナリーも点在しているので、至極の一杯とともに美しい風景をお楽しみください。

サン・ブノワ・デュ・ラック修道院
イースタンタウンシップス最大の見どころ、サン・ブノワ・デュ・ラック修道院。1912年にフランスのベネディクト修道士によって修道院の歴史がひらかれました。現在は24名の修道士がいます。修道院の特徴は、モザイクの廊下。幾何学模様が見事に調和されています。

サン・ブノワ・デュ・ラック修道院(撮影:ユーラシア旅行社)

ケベックシティ

メイプル街道の東端に位置するケベックシティは、フランス文化が色濃く残っている、北米で最も古い都市の一つです。

ケベック歴史地区
北米唯一の城塞都市として知られているケベック歴史地区はアッパータウンとロウワータウンに分かれています。フランス人入植者によって築かれた街であり、今もなおフランスの言葉や文化が残され伝統が受け継がれています。

歴史地区の繁華街・プチシャンプラン(撮影:ユーラシア旅行社)


シュガーシャック
メープルシロップ生産世界一を誇るケベック。毎年2月から3月中旬になると、砂糖カエデの幹からメープルサップと呼ばれる樹液が流れ出るようになり、メープルシロップの収穫をします。そんな伝統的なメープルシロップ作りを、シュガーシャックと呼ばれる砂糖小屋で体験することができます。カエデの木に開けた数センチほどの小さな穴から樹液を採取する様子を見ることができ、その天然のメープルシロップを真っ先に味わうことができます。日本では経験できない、熱いメイプルシロップを雪の上に垂らし、棒に絡めてキャンディーのように食べるメープルタフィーも是非味わってほしいものです。

シュガーシャック (撮影:ユーラシア旅行社)
メープルタフィー を食べずには帰れない!(撮影:ユーラシア旅行社)

ホテル

フェアモント・シャトー・フロンテナック

ケベックシティのランドマーク(撮影:ユーラシア旅行社)

ケベック旧市街の歴史地区の中心に建っているフェアモント・シャトー・フロンテナック。1893年に開業したこちらのホテルは、フランスの古城のような外観をしており、豪華絢爛な内装は宿泊者をヨーロッパ中世紀にタイムスリップさせてくれます。客室からは旧市街やセントローレンス川が一望でき、エリザベス女王やグレイス・ケリー、チャップリンなど名だたるセレブたちを魅了させてきました。

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