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南太平洋に浮かぶナウル共和国

2022 3/07
目次

ナウルとは

ナウルのジオラマ(ナウル博物館)

ナウルは、太平洋南西部に浮かぶ島国でイギリス連邦加盟国の1つです。面積は21㎢、人口は現在約1万3千人と面積、人口共に世界で3番目に小さく、島は1周約19Kmのみなので、車でぐるっと1周してもたった25分です!島は、サンゴ礁の上にアホウドリの糞(リン鉱石)やその他の色々な物がが長い歳月かけて堆積して出来た驚くべき島なのです!20世紀までは大量のリン鉱石が採掘され輸出していた為、リン鉱石が主な外貨取得源でした。ナウルは当時、世界で最も豊かな国として大変潤っており、多くの国民は働かずしても生活が出来ていました。しかし、21世紀に入ってリン鉱石が尽き非常に厳しい経済状況で、豪州を始め他国に頼らなければならない状態が続いています。
そんな激動の歴史を辿ってきたナウルですが、美しい珊瑚礁と海に囲まれ、のんびりとした空気が漂う南国の楽園の一つに変わりはなく、訪れてみると気持ちが和む土地です。

ナウルへの行き方、アクセス

日本からの直行便はなく、オーストラリアのブリスベンからナウル航空を利用して行くのが最もスムーズです。太平洋方面の航空便は運航スケジュールが流動的なので、旅行の際には必ず各航空会社の最新情報をご確認ください。

ナウルのみどころ、おすすめ観光5選

ブアダラグーン

ブアダラグーン(撮影:ユーラシア旅行社)

島の中央部のブアダ地区に位置する美しい「ブアダラグーン」。林に囲まれた静かな池は、低地となった一帯に水が貯まって出来たそうです。ナウル国民にとって憩いの場でもあり、池にはミルクフィッシュがいて釣りにやって来る地元の人も。

アニバレ湾

アニバレ湾(撮影:ユーラシア旅行社)

ナウルで最も景色が美しいと言われるアニバレ湾は、アニバレ地区東部の海岸沿いに位置します。荒波により侵食された荒々しい奇岩が沢山ありますが、白砂と美しい珊瑚礁がある事でも有名です。透き通るような海に思わず見入らずにはいられません。

旧日本軍の戦跡

旧日本軍の高射砲(撮影:ユーラシア旅行社)

森の中を進む事約20分。藪を抜け狭い山頂らしき場所に辿り着くと、目の前に突如、高さ2.5mの旧日本軍の高射砲が姿を現します。砲の近くには4〜5m位のマンホールのようなものもあり、地下に降りられる様になっています。山中には、同じ高射砲が3つありますが、全て砲身の角度が異なるそうです。第二次世界大戦中の1942〜1945年までナウル島は日本軍によって占領され、約15000人の部隊がナウルに駐屯し、島には日本の陸上航空基地が設けられました。ちなみに最終的にこの地で米軍との直接的な戦闘はありませんでした。

旧日本軍の捕虜収容所(撮影:ユーラシア旅行社)

ナウルの国会議事堂

大統領の机(撮影:ユーラシア旅行社)

国の行政区ヤレン地区にあり、台湾の援助で建設された淡いグレー×白の木製で温もりのある可愛いらしい国会議事堂は、ナウルのシンボル的存在です。エントランスの壁には、初代〜現大統領の歴代の大統領名や議長の名等が刻まれています。ガラスケース内には、かつての首長達がパワーの象徴として持っていた金色の槍「メイズ」が飾られており、首長の偉大さが伺えます。常時開放されている訳ではないので、現地でホテルやガイドから予約を入れてもらうことをお勧めします。

国会議事堂(撮影:ユーラシア旅行社)

リン鉱石採掘場

リン鉱石採掘場跡(撮影:ユーラシア旅行社)

丘の上の大地一帯に広がる奇形の岩々の景観はまるでどこかの惑星を彷彿させます。20世紀に入ってナウルでは、巨大なリン鉱石の鉱脈が発見され、大量に輸出されました。そのおかげで国庫は潤い、ほとんどの公的サービスが無料になり、世界有数の富裕な国昇り詰めましたが、現在はほぼ枯渇状態となり白い岩が残るばかりです。国の栄枯盛衰を物語る場所ですが、産業遺産としての美しさを感じる事も出来ます。

カンチレバー(撮影:ユーラシア旅行社)

おまけ

ナウルの食事

ナウルでの食事一例(撮影:ユーラシア旅行社)

ナウルでは、食料品の大半を豪州を始め世界からの輸入に頼っており、食事の際には缶詰などを食べる事が多く、自国の料理はそれ程多くありません。実際に、スーパーには缶詰や輸入品が多く並んでいます。家庭で食事をする以外に、島内には数軒のレストランがあり、チャイニーズレストランが人気だとか!?

ナウルの宿泊

メネンホテル(撮影:ユーラシア旅行社)

現在ナウルにはたった2軒のホテルしかありません。その内の1軒の国営のホテル「メネン・ホテル」は、メネン地区にあり、海に面したリゾートホテルです。外観は特に裏側から見るとプレハブのように見えなくはないですが、内部は広く冷蔵庫や洗濯機等の設備まであり、ナウルで1番良いホテルでなかなか快適に過ごせます。

メネンホテルの客室一例(撮影:ユーラシア旅行社)

在日観光局ナンバー1のツィッター

ナウルは日本での知名度が低かったのですが、2020年10月より開始したツィッターでの継続的な情報発信により、今や在日観光局の中で一番のフォロワー数を誇り、また各種メディアでも注目を浴びて知名度も急上昇中です。

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