MENU

山陰海岸国立公園(京都府・兵庫県・鳥取県)

2025 11/07
目次

山陰海岸国立公園とは

山陰海岸国立公園は、海岸線のすぐ近くで山地や海食崖、岩礁が見られる点が特徴です。また、広域にわたる中国山地の岩石が風化してできた砂が川で運ばれ、長年にわたる沿岸流や波の働きで堆積してできた広大な砂丘(鳥取砂丘)も含まれ、変化に富んだ海岸部の景観を見せてくれます。日本海の荒波と季節風による“浸食景観”(海食崖、洞窟、岩礁)と川や海という水の力により運ばれた砂が、最後に風の力で堆積し生まれた“砂丘景観”という、一つの国立公園内で、海(水)、風、そして大地(岩石)という地形変遷の歴史をパノラマで見ることができることから「海岸地形の博物館」とも呼ばれます。

山陰海岸国立公園への行き方、アクセス

山陰海岸国立公園は、京都府京丹後市(網野海岸付近)から兵庫県を経て、鳥取県(鳥取砂丘・浦富海岸付近)までの日本海に面する、特に優れた景観を持つ海岸線やその周辺の陸域・海域が指定されています。そのため、訪れたい観光地によって最寄りとなる場所やアクセス手段が異なります。
*京都府京丹後市から鳥取県までの連続する海岸線すべてではなく、集落や港湾、大規模な人工構造物がある場所は国立公園から除外されています。


■兵庫県エリア(玄武洞・竹野海岸・香住海岸)
玄武洞や日和山海岸へは、JR城崎温泉駅が最寄り駅となり、駅からはバスまたはタクシーで移動。 竹野海岸へは、JR竹野駅が最寄り駅となり、駅から徒歩またはタクシーをで移動。香住海岸へは、JR香住駅が最寄り駅となり、駅からは徒歩またはバスで移動。

■鳥取県エリア(鳥取砂丘・浦富海岸)
空路では、鳥取砂丘コナン空港が最寄り空港となります。空港から砂丘までは車で約15分、浦富海岸までは車で約35分です。空港から砂丘や浦富海岸への公共交通機関を使ってのアクセスは、公共バスでも行くことができますが、空港から直通で行けるバスは毎日運行はしてなく、基本JR鳥取駅でバスを乗り換える必要があります。
陸路の場合、鳥取砂丘へはJR鳥取駅、浦富海岸へはJR岩美駅が最寄り駅となり、駅からはバスまたはタクシーで移動する必要があります。

山陰海岸国立公園のみどころ4選

鳥取砂丘

中国山地の岩石が風化してできた砂が、鳥取県東部を流れる千代川などによって日本海へ運ばれ、沿岸流で海岸線へ、仕上げに北西の季節風によって陸へと吹き上げられ、堆積してできたのが鳥取砂丘です。

浦富海岸島めぐりクルーズ

山陰海岸国立公園の特徴のひとつ、荒波と季節風によるダイナミックな浸食景観(海食崖、洞窟、岩礁)すべてを約40分のクルーズで解説付きで見ることができます。また、エメラルドグリーンの透き通った海面越しに、海底の岩場や海藻など、海中の様子を船上から楽しむことができます。

城原展望台

城原展望台からの眺め(撮影:ユーラシア旅行社)

浦富海岸島めぐりクルーズで通過する景勝地を陸から見ることができる展望台。ここから沖合に浮かぶ奇岩群の菜種五島と眼下には城原海岸の浜辺が見えます。また、最高透明度25mという国内屈指の美しい海も堪能することができます。

玄武洞(玄武洞公園)

圧巻の柱状節理(撮影:ユーラシア旅行社)

約160万年前の火山活動によって生み出された玄武洞は、国の天然記念物に指定されている貴重な景勝地です。ここを訪れる最大の魅力は、マグマが急速に冷え固まったことから生み出された柱状節理(多角形の柱)が無数に集合し、壁一面を覆い尽くす圧巻の光景です。また、かつて地球の磁場が逆転していたことを証明する世界的にも重要な学術拠点でもあります。

目次
閉じる