岐阜・高山とは
岐阜県北部の飛騨地区に位置する高山市は面積約2000㎢と東京都とほぼ同じ大きさで、全国で最も大きい市です。江戸時代の城下町であり、当時の木造の商家が並んだノスタルジックな街の雰囲気から「飛騨の小京都」と呼ばれます。ガイドブックなどでは「飛騨高山」と称されることが多く、国内だけにとどまらず海外からも多くの観光客が訪れます。日本を訪れる外国人観光客向けのフランス語の実用旅行ガイドブック『ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』の最高評価である三ツ星を獲得しています。
高山への行き方、アクセス
高山市は、岐阜県北部に位置し、岐阜市から北東に車で約2時間(東海北陸自動車道利用で約126㎞)の場所にあります。
◆車移動の場合:中央道、長野道、国道158号利用で東京からは約4時間30分で到着。
◆公共交通機関移動の場合:JR東海道新幹線のぞみ号「名古屋駅」で下車。その後高山本線(特急ワイドビューひだ)に乗り換え約2時間20分で「高山駅」に到着。又はJR北陸新幹線かがやき号利用で「富山駅」へ。その後、高山本線(特急ワイドビューひだ)に乗り換えて約1時間30分で「高山駅」に到着。
フォトジェニックな高山、おすすめ観光5選
高山市三町伝統的建造物群保存地区
「高山と言えばここ」とも言える、江戸時代の雰囲気を残す古い街並みです。戦国から江戸時代の大名・金森長近がかつて整備した城下町には当時に建てられた屋敷が軒を連ねます。景観を維持するために着物や浴衣で散策をして江戸時代にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。
陣屋
江戸時代、幕府の直轄領であった高山を治める為に築かれた陣屋。歴代の代官、郡代が執務していました。全国各地に60以上を数えた代官・郡代所の中で唯一主要建築が現在まで残っている貴重な建物で、国史跡にも指定されています。内部に入ると、当時の趣きを留める各部屋や巨大な蔵を見学する事が出来ます。
宮川朝市
何度か移転しながらずっと続いてきた朝市。宮川沿いと前述の陣屋前の二か所の位置が特に大きく、飛騨の国の様々な産物が屋台に所狭しと並び、朝から活気にあふれています。
飛騨の守護天使・さるぼぼ
「さるぼぼ」とは飛騨地方の方言で「猿の赤ちゃん」。赤い顔が猿の赤ちゃんに似ていることからそう呼ばれています。猿は音読みで『えん』と読むことから「良縁」、訓読みで『さる』と読むことから「病が去る」や「災いが去る」と2つの願いをかけ、飛騨の人々に愛されています。母親や祖母が娘の縁結び、安産を願って作ったと言われています。そんなさるぼぼの聖地「さるぼぼ神社」。さるぼぼ神社ではご神体として安房トンネルと飛騨トンネルの貫通石を祀っています。トンネル掘削が難工事で、安山岩の貫通石ということから開運・子宝・安産祈願のパワースポットとされています。隣のさるぼぼ工房では、さるぼぼ作り体験が可能。それぞれの願いに応じたお好みの色でさるぼぼを作ってみませんか?
高山祭り
毎年4月14~15日に開かれる春の山王祭と、10月9~10日に開かれる秋の八幡祭の二つを称して高山祭と呼びます。地元では屋台と呼ばれる、巨大な山車が街を練り歩く様は迫力満点で高山を代表する光景の一つになっています。御神幸やからくり奉納、宵祭り等昼から夜まで様々なプログラムが楽しめます。
稲豊園の猫子まんじゅう
稲豊園は1901年に創業し、100年以上の歴史を持つ老舗和菓子店です。その中でも可愛らしい見た目で人気なのが「猫子まんじゅう」。和菓子屋の隣の路地裏で暮らすノラ猫をイメージして作られた「招福猫子まんじゅう」をはじめ、猫好きのお客様の声から生まれた肉球餅入りの「招福猫子まんじゅう ふむふむ」、全種類の猫子まんじゅうが全種類入った「猫子づくし」など、猫好きにはたまらない猫子まんじゅうが盛り沢山。1匹1匹手作りで作られているため、顔も形も中のあんも異なります。猫子まんじゅう以外にも伝統の和菓子、焼き菓子、ロールケーキ、季節ごとの菓子なども大人気です。
郊外、氷点下の森(秋神温泉旅館)
高山から約1時間ほどの山あいにある秋神温泉旅館で毎年冬に行われる幻想的な氷の世界、氷点下の森。氷点下10度以下にもなる寒さを利用して、木々に水をかけて凍らせ、たくさんの大きな氷柱を作り上げます。毎年2月の第2土曜日には氷祭りを開催し、夜にはそんな氷柱がライトアップされ幻想的な世界が人々を魅了します。
白川郷の玄関口
1995年に富山県の五箇山とともに合掌造り集落としてユネスコ世界遺産登録された白川郷。高山市からバスを利用し約50分ほどで到着します。数百年の歴史を持つ合掌造り家屋を中心に、春は桜、夏は田園、秋は紅葉、冬は雪景色と一年中美しい景色を楽しむことができます。長い歴史と現代が調和した日本の農村の原風景に心奪われること間違いありません。