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現代と中世が調和する古都ゲント(ベルギー)

2022 3/07
目次

ゲントとは

ブリュッセル、アントワープに次ぐベルギー第三の都市ゲントは、中世以降、織布業の中心として繁栄しました。大きな運河が街の中心を流れ、中世の趣を残した建物と学生の町として栄える現代の文化が融合した街並みが美しいスポットです。ゲントは「花の都」とも称され、街の至る所にあふれる花を楽しみながら街歩きができるのも魅力のひとつです。

ゲントの街並み(撮影:ユーラシア旅行社)

ゲントへのアクセス、行き方

ゲントへは、首都ブリュッセルから電車でアクセスするのが主流です。

ブリュッセル主要駅(北駅・中央駅・南駅)からGent St Pieters駅(ゲント・セントピーターズ駅)まで乗り換えなしで行くことが出来ます。所要時間は快速で30分、各駅停車は1時間となります。

ゲントの訪れたい見どころ4選

聖バーフ教会

聖バーフ大聖堂は、1274年に毛織物職人によって建造が開始、1569年に塔が完成しました。数世紀をかけて建造されたため、ロマネスク様式とゴシック様式の特徴を併せ持っている教会です。ゲントで生まれたカール5世(スペイン国王カルロス1世)が洗礼を受けた教会でもあります。

聖バーフ教会の一番の見どころは、中世フランドル絵画の最高傑作とも呼ばれるファン・エイク兄弟作の「神秘の仔羊」。別名「ゲントの祭壇画」とも呼ばれています。アダムとイヴといった聖書の登場人物や、キリストを表現した神秘の仔羊とその信徒などが描かれています。祭壇画はちょうつがいで開閉できるようになっている12枚のパネルで構成され、全体の大きさは縦約3.4メートル、横約4.4メートルの迫力ある作品はゲントに訪れた際には必見です。

聖バーフ大聖堂(撮影:ユーラシア旅行社)
ヤン・ファン・エイクの「神秘の仔羊」(撮影:ユーラシア旅行社)

鐘楼

高さ91メートルの鐘楼は、14世紀に自治と繁栄のシンボルとして建てられました。15世紀には監視塔や兵士の招集場所として、ゲントの街の中心として昔も今も多くの人々を惹きつけています。ゲントの鐘楼、東隣に建つ繊維ホールは1999年、世界遺産に選ばれています。鐘楼からはゲントの街全体を眺望できます。

鐘楼(撮影:ユーラシア旅行社)
鐘楼からの眺め(撮影:ユーラシア旅行社)

グラスレイ

中世から近世にかけて、ゲントでは川や運河を利用した海運業・商業が発展しました。グラスレイは香草河岸を意味します。当時の商業の中心拠点で、12~17世紀のギルドハウスをはじめとした歴史的建造物が集中しており、ゲントの街を代表する景色を見ることが出来ます。対岸のコーレンレイには、古い穀物倉庫群が残っています。

グラスレイ(撮影:ユーラシア旅行社)
グラスレイ(撮影:ユーラシア旅行社)

フランドル伯の居城

1180年にフランドル伯によって建てられたこの居城は、十字軍がシリアに造った要塞をモチーフにした堅牢な造りのお城です。牢獄や工場として使われたのち、現在は拷問器具や武器などを展示する博物館になっています。

ボートクルーズでゲントを散策するのも人気の方法の一つです。水面から眺めるゲントの風景も素晴らしく、歩いて散策するのとは違った視点から楽しむことができます。

フランドル伯の居城(撮影:ユーラシア旅行社)
ボートクルーズ(撮影:ユーラシア旅行社)

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