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少数民族に触れる旅〜タイ北部〜

2021 9/16
目次

タイ北部とは

13世紀から19世紀後半までの約600年間、タイ北部を治める独立国として隆盛を誇ったランナー王国の影響で、現在も寺院や遺跡が多い地域。また、ミャンマーやラオスとの国境が近いことから、様々な民族が暮らし、それぞれが織りなす多彩な文化が特徴的です。タイ北部の街の中でも、最大の都市であり「北方のバラ」とも呼ばれるチェンマイは、バンコクに次いでタイ第二の都市として、多くの人々がここで暮らしています。そしてチェンマイから更に北に約180kmのところにあるチェンライはミャンマー・ラオスと国境を接し、三国が国境を有する黄金の三角地帯「ゴールデントライアングル」を有する街として知られています。雄大な峰々が重なる山岳地帯に歴史が色濃く残る寺院や歴史、そして多彩な民族文化を体験し、スローな時間を過ごしませんか?

タイ北部の街並み(撮影:ユーラシア旅行社)

タイ北部へのアクセス、行き方

「北方のバラ」とも称されるチェンマイへのアクセス

現時点で日本からチェンマイへの直行便の飛行機は出ておらず、首都バンコクから飛行機で向かうのが一般的です。所要時間は約1時間20分。バンコクのスワンナプーム空港並びにドンムアン空港から1時間に1本程度のペースで出ているので、アクセスがしやすい地域です。その他、バンコクからはバスや列車も出ているので、ゆっくりと時間をかけてチェンマイへ向かうのも楽しいかもしれません。

ランナー文化が色濃く残るチェンライへのアクセス

バンコクから北へ約780kmの場所に位置するチェンライへは、バンコクから飛行機で約1時間20分。チェンマイへのアクセスと同様に、飛行機の他にバスでも向かうことができます。また、チェンマイへは車で約3時間で向かうことができます。

タイ北部少数民族とは

タイ北部には、山岳民族と言われる少数民族が暮らしています。主な民族は、カレン族、パドゥン族、モン族、アカ族、ヤオ族、ラフ族、リス族など。山岳民族はタイだけでなく、ミャンマー・ラオス・中国雲南省などの地域に暮らしています。彼らは、今も独自の文化や伝統を持っています。実際に、観光でタイ北部に訪れた際に会うことができる民族をいくつかご紹介します。

カレン・パドゥン首長族

他の少数民族と比べると、見た目のインパクトが大きい大きいカレン・パドゥン族。実は、どうして首輪をつけるようになったかは未だ不明。虎に喉を狙われないようにするためなど、諸説あります。首輪をつけるのは女性だけで、男性は一般的な服装をしています。女性は、5歳前後に首輪をつけ始め、年齢を重ねるごとに首輪の数、つまり重さも増えていきます。このため、首を保護するために、寝るときは高い枕を使い、横を向いて眠るのだとか。ちなみに、「首長族」と言われていますが、首を伸ばしているのではなく、重い首輪を毎日朝から晩までずっとつけていると鎖骨や肩がどんどん下がってくるため、それによって首が長くなっているように見えます。女性は、子供の頃から首輪をしているため、首の筋肉がほとんどなく、外してしまうと首が折れてしまうので首輪を外すことはありません。

カレン・パドゥン首長族(撮影:ユーラシア旅行社)
カレン・パドゥン首長族の子供(撮影:ユーラシア旅行社)

アカ族

高さが約5mある巨大なブランコに村人たちが乗り合う「ブランコ祭り」で知られるアカ族は、明るい性格で祭り好きな民族。アカ族の「アカ」は、「川から遠く離れる」ことを意味します。かつては川沿いに生活していましたが、伝染病にかかった歴史から、川から遠く離れた山間部の急斜面で暮らすようになりました。アカ族の服装はとてもカラフルで、ビーズや木の実、刺繍などの装飾のほかジャラジャラした銀細工やニワトリの羽を付けた女性の帽子が特徴的です。信仰はアニミズムで、様々なものに霊が宿ると考えられています。また、特に祖先を大切にする民族として知られ、男の子の名前は代々父親の名前の一部を取って命名する「父子連名法」が一般的とされています。

アカ族(撮影:ユーラシア旅行社)

ヤオ族

山岳民奥の中で最も手先が器用で綺麗好きと言われるヤオ族は、元々は中国南部が起源の民族です。独立心が強いことから、中央政府の干渉を避けて次第に山間部へ移住し、その一部が雲南省、ベトナム、ラオス、そしてタイ北部に移り住むようになしました。ちなみにヤオ族というのは自称ではありません。「ヤオ」は漢民族の言葉で「野蛮人」を指すため自らは「人」を意味する「ミャン」を自称しています。商売熱心な民族で、村の入り口には土産物の屋台が並び、その奥に生活する家があります。女性たちは、器用な指先を生かした刺繍や小物を作って販売することで生計を立てています。

ヤオ族(撮影:ユーラシア旅行社)

タイ北部 必見スポット

タイ北部では、北部少数民族の人たちの文化・伝統に触れられるだけではありません。特にお勧めの必見スポットをいくつかご紹介します。

黄金色が美しい ワット・プラタート・ドイ・ステープ(チェンマイ)

チェンマイ中心地から車で約40分ほどの場所にある「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」。まさに黄金色の寺院です。「この寺院に参拝しないとチェンマイを訪れたことにならない」と地元に人たちも言うほど、チェンマイで外せないスポットです。国立公園の中の標高1,080mのステープ山の山頂に立ち、タイ仏教の聖地として崇められるとても神聖な寺院です。ランナー王国時代に当時のクーナ王によって建てられました。高さ22mもの金色に輝く仏塔は、その緻密な装飾は見事なまでの美しさを誇り、仏陀の遺骨が納められ、今も人々の信仰を集めています。願い事が叶う最強のパワースポットとも言われており、山頂からの眺望も素晴らしいので、ぜひ一度訪れて欲しいスポットです。

ワット・プラタート・ドイ・ステープ(撮影:ユーラシア旅行社)

「獅子の寺」ワット・プラ・シン(チェンマイ)

チェンマイの西側に位置するワット・プラ・シンは、ランナー王朝第5代パーユー王によって立てられたチェンマイで一番大きい寺院です。「プラシン」は「獅子」を意味し、獅子の寺とも言われます。仏像の他にも堂内には色とりどりの壁画が施され、この寺院の見どころの一つとなっています。寺院内には木々が生い茂りお香の香りが漂い、朝または夕刻には敬虔な僧たちがお経を唱える姿を見ることができます。また、夜になるとライトアップされ、昼とはまた違った雰囲気を味わうことができます。

ワット・プラ・シン(撮影:ユーラシア旅行社)

象の楽園 メーサーエレファントキャンプ(チェンマイ)

メーサーエレファントキャンプは市内から車で約30分ほどのメーサー峡谷にあり、1976年のオープン以来、象の調教から保護までを担っています。約80頭ほどの象が暮らし、象が水浴びや鼻でお絵描きする姿を見ることができます。中でも、象に乗って起伏のある山道を散策できるトレッキングは、記憶に残る思い出になること間違いなしです。

メーサーエレファントキャンプ(撮影:ユーラシア旅行社)
メーサーエレファントキャンプ(撮影:ユーラシア旅行社)

最も格式の高い ワット・プラ・ケオ(エメラルド寺院)(チェンライ)

数多くの寺院があるチェンライの中でも、最も格式高いと言われているのがワット・プラ・ケオです。首都バンコクにも同じ名前の寺院があり、エメラルドの仏が納められていることで有名ですが、バンコクのワット・プラ・ケオのエメラルド仏は1436年にこの寺院で見つかり、その後バンコクに移されたと言われています。境内には博物館が併設されていて、様々な仏像などを見ることができます。静かで落ち着いた空間にご鎮座されるエメラルドの仏様を拝みに訪れてみませんか?

ワット・プラ・ケオ (撮影:ユーラシア旅行社)

天国か?地獄か? ワット・ロンクン(チェンライ)

最後にお勧めするのは、チェンライにあるワット・ロンクンです。ワット・ロンクンは、チェンライ出身のアーティストであるチャルーンチャイ・コーシピパット氏が仏教や神話をモチーフにデザインした純白の寺院です。チャルーンチャイ氏が、特に地獄をイメージしてデザインしたと言われていますが一見するとただただ美しく、純白の寺院はあまりにも一般的な地獄のイメージとはかけ離れているため、そのことも観光客を惹きつける魅力となっています。ですが、しっかりと見れば見るほど、苦しみの表現が伝わってくるのも確かです。タイの伝統的な芸術や文化を取り入れつつも、「既成の枠組みに対する破壊(シュールレアリズム)」がメッセージとしてこめられています。寺院には一面に色が少しずつ異なるキラキラした銀色のガラスタイルが嵌め込まれ、光の角度によって様々な光を放ち、その様は神々しく神秘的な世界観を構築しています。細部まで拘って作られているため、目を凝らして見れば見るほど新たな発見ができます。美しくも、どこか異様な雰囲気が漂うワット・ロンクン。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

ワット・ロンクン (撮影:ユーラシア旅行社)

タイ北部へのご旅行はこちら

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