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ファラオと秘宝が今も眠る、古代都市ルクソール(エジプト)

2021 9/15
目次

ルクソールとは

ルクソールは、古代エジプト時代にテーベと呼ばれ、首都として栄えました。市域をナイル川によって東岸と西岸に分断され、太陽が昇る東岸には、カルナック神殿やルクソール神殿などの「生」を象徴する建物があり、「生者の町」と呼ばれています。太陽が沈む西岸には、王家の谷や王妃の谷などの「死」を象徴する建物があり、「死者の町(ネクロポリス)」と呼ばれています。1979年には、「古代都市テーベとその墓地遺跡」として世界文化遺産に登録されました。

ルクソールへの行き方、アクセス

ルクソールへ行く場合、日本からの直行便はないため、エジプト国内での乗り換えが必要です。エジプトの玄関口カイロまで約13~16時間、カイロからルクソールまで約1時間で到着します。

ルクソールのおすすめ観光スポット

生者の町

カルナック神殿

圧巻の大列柱室(撮影:ユーラシア旅行社)

カルナック神殿は、テーベの守り神であったアメン神を祀る神殿です。テーベがエジプトの首都になると、アメン神は太陽神ラーと習合し、国家の最高神アメン・ラーとして崇拝されました。当時、カルナック神殿は神や王の住まいであるとともに、医学や天文学などを教える学問の場として使われていたと考えられています。

ヒエログリフが刻まれた列柱(撮影:ユーラシア旅行社)

アメン大神殿を中心に、南のムト神殿、北のメンチュ神殿を含めた大きな神殿で、134本の列柱が立ち並ぶ大列柱室、スカラベの大石像、かつてルクソール神殿と結ばれていたスフィンクスの参道などがあります。列柱には古代エジプトの象形文字「ヒエログリフ」が刻まれ、神秘的な空間を演出しています!

ルクソール神殿

1本のオベリスクが残る第一塔門(撮影:ユーラシア旅行社)

ルクソール神殿は、新王国時代にカルナック神殿の副神殿として建てられました。この二つの神殿は、かつてスフィンクス参道で繋がっていたと考えられています。神殿内部には、ラムセス2世の中庭、アメンホテプ3世の中庭、そしてその2つの中庭を結ぶ大列柱室があります。

ルクソール神殿の第一塔門前には、1本のオベリスクがあります。こちらには、もともと2本のオベリスクが立っていましたが、1830年にムハンマド・アリーによって、そのうちの1本をフランスへ贈ったことから現在の姿になりました。ちなみに、フランスに贈られたオベリスクは、現在、コンコルド広場に飾られています。

「死者の町」

王家の谷

王家の谷(撮影:ユーラシア旅行社)

王家の谷には、トトメス1世が墓を築いて以来、歴代の王が再生と復活を願い墓を造営しました。ちなみに「王家の谷」の名付け親は、ヒエログリフの解読に成功したシャンポリオンです。

ツタンカーメンの墓の外観(撮影:ユーラシア旅行社)

王家の谷で一番有名な墓といえば、ツタンカーメン王の墓です。墓のほとんどが盗掘に遭っている中で、ツタンカーメン王の墓だけは盗掘を免れ、2千点以上にも及ぶ副葬品が完全な状態で発見されました。中でも、黄金のマスクは、世界で最も有名な至宝の一つとなり、世界中の人々を魅了しています。

ツタンカーメンのミイラ(撮影:ユーラシア旅行社)

ハトシェプスト女王葬祭殿

ハトシェプスト女王葬祭殿(撮影:ユーラシア旅行社)

また、王家の谷の東には、ハトシェプスト女王葬祭殿があります。こちらは古代エジプト唯一の女性ファラオ、ハトシェプスト女王が造営した葬祭殿です。ファラオの墓なので王妃の谷ではなく、王家の谷にあります。

ハトシェプスト女王は、夫トトメス2世の死後即位した、幼いトトメス3世の摂政となり実権を掌握。やがて自らをファラオと名乗るようになります。彼女はファラオとして、公式の場ではあごひげを付け、完全な男性の格好で自身を表現するようになっていきました。

オシリス神のポーズをとるハトシェプスト女王の像(撮影:ユーラシア旅行社)

王妃の谷

ネフェルタリの墓内部(撮影:ユーラシア旅行社)

王家の谷が、歴代のファラオを埋葬しているのに対し、王妃の谷は、主にファラオと共に生きた王妃や王家の人々が眠っています。王妃の谷では、80基ほどの墳墓が発見されており、なかでも、ラムセス2世の妃ネフェルタリの墓では、色鮮やかな装飾を見ることができます。壁には様々な神の姿とヒエログリフが見られます。内部の装飾は、非常に保存状態が良く、一見の価値アリです!

メムノンの巨象

迫力満点!メムノンの巨像(撮影:ユーラシア旅行社)

メムノンの巨像は、アメンホテプ3世の命によって建てられたアメンホテプ3世自身の巨像で、約18mの高さがあります。こちらの像は、諸説ありますが、度重なる地震でひび割れが生じてから、夜明けになると、温度差や朝露の蒸発が原因で悲鳴に似た音を発するようになりました。その音が、ギリシア神話のトロイ戦争に出てくるエチオピアの英雄メムノンの声などといわれており、「メムノンの巨像」と呼ばれる所以です。のちに像が修復され、今ではメムノンの声を聞くことはできません。殺風景な広場に佇む2体の巨像は迫力満点でありながらも、どこか寂しさを感じさせます。

2021年4月、エジプト考古学者のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)博士が「失われた黄金都市」と呼ぶ遺構をルクソール近郊で発見したと発表しました。これは約3000年前の古代エジプト第18王朝の都市で、古代文明が全盛期を迎えていたアメンホテプ3世*の治世期の遺跡です。エジプトで発見された都市跡としては最大規模で、重要な考古学的発見です。
*アメンホテプ3世
古代エジプト第18王朝の王 (在位:紀元前1388~1351) 。トトメス3世以来続いたエジプト最盛期の最後の時代を治めた王。治世には、ルクソール神殿や自身の葬祭殿を建設しています。

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