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多彩な魅力で輝くニース、女子旅のススメ(フランス)

2022 3/07
目次

ニースとは

美しいニースの海岸(撮影:ユーラシア旅行社)

フランス南東部、地中海に面し、イタリアにも近いコート・ダジュール(青い海岸)の中心都市、ニース。
紀元前5世紀頃、ギリシャが植民都市を建設したことに始まり、紀元前2世紀のローマ、プロヴァンス、イタリアのサヴォイアと長い歴史の中で支配者が移り変わり、19世紀にフランス領となりました。その後、19世紀の鉄道の発展とイギリス人が保養地として開発したことから、温暖な気候と風光明媚な景観でヨーロッパの王侯貴族達に人気の避寒地となりました。
ニースを訪れる特権階級の人々の好みにあわせ、贅を尽くした建物が競い合うように建てられ、現在も残るそれらの建物は当時の華やかな様子を今に伝えてくれます。華やかなリゾート地の海岸沿いから旧市街に入れば、そこはカラフルな家々が建ち並ぶ迷路のような路地。人々の生活ぶりを垣間見ながらの街歩きを楽しめます。
さらに、ニースとその近郊の町や村には、きらめく陽光に魅せられた20世紀を代表する芸術家達ゆかりのスポットや美術館が点在しており、美術ファンにも楽しい街として、世界各国からの観光客を魅了しています。

ニースへの行き方、アクセス

日本からの直行便がない為、空路でニースに入るにはパリやフランクフルト、イスタンブールでの乗り継ぎが必要です。(最新の航空機の運航スケジュールは、各社のホームページをご確認ください。)

女子旅にニースをおすすめする理由とは

ニースの中心マセナ広場(撮影:ユーラシア旅行社)

ニースの街の大きな魅力は、散策に程よい大きさであること。海岸沿いの高級ホテルやカフェ、レストランなどでのんびり優雅に過ごしたり、旧市街や地元の人々で賑わうお店や市場の散策を徒歩で十分楽しむことができます。また、バスを使えば簡単に市内の高台にあるシャガール美術館やマティス美術館にもアクセス可能ですし、
滞在中、日数にゆとりがあれば、バスや鉄道でニース近郊の街や村を日帰りで訪問することも可能です。

ニース近郊の高台には、「鷲の巣」と呼ばれる絶景の村々が点在します。シャガールがその晩年期を過ごしたサン・ポール・ド・ヴァンス、まるでおとぎ話のような小路が入り組むエズなど、どこを撮っても映える美しい村です。また、ピカソ美術館のあるアンティーブや映画祭で有名なカンヌなど、ニースから日帰りで訪問可能な魅力的な街も数多く点在しています。

「観る・食べる・泊まる・買う・撮る」の女子旅に欠かせない要素が勢ぞろいのニース。今回は、ニースの街歩きを楽しむ為のマルシェ(市場)やスイーツのお店、レストランとホテルをご紹介します。

目にも楽しい! ニースのマルシェ(市場)巡り

フランスでの旅の楽しみのひとつがマルシェ。
ニースのマルシェには温暖な気候がもたらす色鮮やかな花々や豊かな自然の恵みである海の幸・山の幸が並び、実にカラフルで見ているだけでも楽しめます。

サレヤ広場のマルシェ

サレヤ広場のマルシェに並ぶ花(撮影:ユーラシア旅行社)

旧市街の真ん中、東西に延びたサレヤ広場のマルシェは周囲にカフェやレストランも立ち並び、実に賑やかです。この広場のマルシェは火曜日から日曜日の毎日開かれ、早朝6時から午後1時すぎまで花や食材のお店が並び、野菜や果物、魚やチーズ、お菓子類などの食料品のほか、オリーブ製品や南仏産の石鹸などお土産にぴったりな商品も売られています。市場での買い物の合間にニース名物のひよこ豆の粉を使った「ソッカ」の屋台で地元の味を試してみるのもおすすめです。

リベラシオン地区のマルシェ

リベラシオン地区のマルシェにて

ニース中心部から少し北にあるリベラシオン地区の市場は、トラムのリベラシオン駅近くにあり、徒歩よりもトラムで訪れるのが便利です。ここは火曜日から日曜日の毎日、地元産の新鮮な野菜・果物を中心に扱う青果市場で、道路を挟んでずらりとスタンドが立ち並びます。
サレヤ市場が場所柄観光客が多いのに比べ、こちらの市場は地元客が多く、素顔のニースに触れることができる場所といえるでしょう。なお、この市場からすぐ近くに2019年に開業した「Gare de Sud」という旧駅舎を利用したフードコートがありますのでランチに立ち寄るのもよいでしょう。

街歩きの合間に楽しむスイーツ店3選

ニースにはケーキやパイ類を扱う「パティスリー」やチョコレートショップ「ショコラティエ」などの名店が点在しています。その中から厳選したぜひ訪れてほしい3つのスイーツ店をご紹介します。

Patisserie Lac(パティスリー・ラック)

Patisserie Lac店舗外観

地元在住の邦人からも「定番の美味しさ」と太鼓判のパティスリー、「Patisserie Lac(パティスリー・ラック)」ニース市内に3店舗あり、マセナ広場からほど近い場所(49 Rue Gioffredo)にそのうちの1店舗があります。タルトやケーキ、マカロンなどがショーケースに並び、選ぶのに迷うほど。こちらのお店はテイクアウトのみとなりますのでホテルのお部屋や公園などでお召し上がりください。

ショーケースに並ぶスイーツ

Patisserie Maison Uer(パティスリー・メゾン・オーエ)

Patisserie Maison Uer店舗外観

ニースで有名な老舗のお菓子屋さん.Patisserie Maison Uer(パティスリー・メゾン・オーエ)」。1820年創業のこのお店では、砂糖漬けフルーツの菓子フリュイ・コンフィとチョコレートを作っています。フリュイ・コンフィは四季折々の果物を使い、伝統の味と品質が今に受け継がれ、地元の方々にも人気。アンティークな家具に商品がディスプレイされた雰囲気も素敵ですのでお土産探しにお勧めのお店です。

フリュイ・コンフィとチョコレートの詰め合わせ

Pattisserie Canet(カネ)

Pattisserie Canet店内

ニースの有名パティスリー「Pattisserie Canet(カネ)」のお勧めは見た目も華やかなケーキやマカロン、チョコレートです。市内にある4店舗のうち、マセナ広場から徒歩5分ほどの場所(7 Rue Longchamp)にある店舗は、サロン・ド・テもあり、ロマンティックな内装の店内でマカロンやケーキなどをいただけます。
センスのよいショップやブティックが並ぶ界隈なのでショッピングがてら訪れてみてはいかがでしょうか?

ショーケースに並ぶ商品一例

ニースのおすすめレストラン

La Meranda(ラ・メランダ)

サレヤ広場のすぐ近くにあるニースで人気のレストラン「La Meranda(ラ・メランダ)」。
オーナーシェフは、ネグレスコホテルのレストランで料理長を務めてミシュラン2つ星を獲得した腕利きシェフです。この小さくあたたかな雰囲気のお店の新鮮な素材で作るニース料理は、地元の人々からも観光客からも愛されています。大変人気のお店なので予約が望ましいですが、電話がない為、レストランに行って直接予約するか、お店のインスタグラムやフェイスブックのメッセージでの予約がおすすめです。

Les Deux Canailles(レ・ドゥ・カナイユ)

Les Deux Canailles(レ・ドゥ・カナイユ)店内(レ・ドゥ・カナイユ提供)

フランスで15年間に渡る修行の後、2011年に開業した日本人シェフが腕を振るう「Les Deux Canailles(レ・ドゥ・カナイユ)」。南仏の太陽と豊かな自然にはぐくまれた食材の味を生かしたフレンチが美味しいお店です。ランチタイムは23ユーロ、29ユーロ、ディナータイムは45ユーロと62ユーロとコースメニューもお手頃です。(料金は時期によって変わります。)

料理一例(レ・ドゥ・カナイユ提供)

ニースのおすすめホテル

Hotel Masena(ホテルマセナ)

Hotel Masena(ホテルマセナ)外観

マセナ広場から徒歩約3分、サレヤ広場へは徒歩約8分という便利な立地の4つ星ホテルです。
旧市街や海岸エリアの観光に便利なことはもちろん、乗り換えなしでトラム1号線でリベタシオン市場を訪れたり、5番バスでシャガール美術館を訪れることが可能です。

Hotel Suisse Nice(ホテル・スイス・ニース)

Hotel Suisse Nice(ホテル・スイス・ニース)外観

サレヤ市場まで徒歩約5分、ニース城址の丘の麓にあるこのホテルは、「色彩の魔術師」と呼ばれるフランスの芸術家ラウル・デュフィゆかりのブティックホテルです。
1853年創業とニースでも古い歴史のあるホテルですが、館内や客室は機能的に改装され、明るい色彩のインテリアで快適に過ごすことができます。

デュフィの宿泊した客室
デュフィの作品のモチーフとなった窓からの眺め

Le Negresco(ネグレスコ)

Le Negresco(ネグレスコ)外観

ニースを代表する1913年開業の最高級クラスのホテル「Le Negresco(ネグレスコ)」。画家のダリ、モナコのグレース妃、ビートルズなど多くの著名人も宿泊したこのホテルは、6000点を超える17世紀から現代にいたるまでの芸術作品や家具調度品を所蔵しており、そうした芸術品がそこかしこに置かれた内部はとにかく豪華。
部屋のカテゴリーや部屋向きによって広さや料金など様々ですが、オフシーズンには割引料金もあるので、王侯貴族達が過ごした気分を味わってみるのも旅の良い想い出になることでしょう。

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