プラハとは
欧州中央に位置し、九州と同じくらいの面積のチェコ共和国。その首都であるプラハは14世紀にボヘミア王カレル4世が神聖ローマ帝国の皇帝に選ばれたことから首都となり、「黄金のプラハ」と呼ばれるまでに発展しました。第一次・第二次世界大戦時は大規模な攻撃を受けることがなく、古い建物が残された為、プラハの旧市街は世界遺産に登録されました。旧市街には様々な時代の建物が現存しており、街を歩いていると自分が今いつの時代にいるのか分からなくなりそうです。
プラハへのアクセス、行き方
日本からの直行便はございません。空路の場合、ロンドン、アムステルダム、パリ、ヘルシンキ、フランクフルトなどヨーロッパ主要都市やイスタンブ-ルやドバイなど中近東から乗り継いでいきます。その他、ウィーンから陸路・水路でアクセスすることもできます。
※現在運航スケジュールが変更されている可能性があるため、詳細は各航空会社のホームページをご確認ください。
タイムトラベラーになれるお勧めスポット4選
プラハ城
プラハ城は870年ボヘミア王の居城となってから神聖ローマ皇帝、現在はチェコの大統領府として使い続けられプラハの街のシンボルとなっています。城の敷地に入ると代々の王が眠る聖ヴィート教会(アルフォンス・ムハ作のステンドグラスは見逃せません)、
戴冠式の後の祝賀会等が行われた旧王宮のブラチスラバ・ホール、ロマネスク様式が内部に残されている聖ジョージ大聖堂が建ち、それらを巡っていると、当時の世界に迷い込んだ気持ちになります。
お城の横には16世紀に錬金術師が住んでいた黄金の小道があり、石畳の道の両脇には当時の職人や王宮勤めの人たちが暮らしていた小さな家が並んでいます。20世紀初めには作家フランツ・カフカが住んだことでも知られています。現在はチェコの雑貨やお土産屋が並んでいますので、ショッピングを楽しめる所になっています。
旧市街広場
広場へ行ったら中心に立って、周りを囲む建物を見回してみて下さい。チェコ出身の宗教改革者ヤン・フスの銅像を中心にゴシック様式のティーン教会、バロック様式の聖ミクラーシュ教会、ロココ様式のゴルツ・キンスキー宮殿等、それぞれ時代の異なる建物が広場を囲んでいます。異なる様式の建築が見事に調和している景観に引き込まれてしまうことでしょう。
広場には600年間時を刻み続けている時計塔がシンボルのように建っています。時計は1時間毎、音楽と共に12使徒の人形達が動き出す仕掛けになっています。からくり人形が動き出したら、中世へ行く扉が開かれるかもしれません。
カレル橋
15世紀に造られた、プラハ城と旧市街の間を流れるヴルダヴァ(モルダウ)川の上に架かる美しい石橋は、聖人や英雄の30体の像が立ち並ぶ不思議な雰囲気を持った橋です。
ライトアップされた夜のカレル橋も良いのですが、朝靄の中に浮かび上がるカレル橋や露店が並ぶにぎやかな日中の風景も素敵です。プラハにご宿泊の際は朝・昼・夜それぞれの顔をお楽しみ下さい。
ストラホフ修道院
プラハ城の近く、ペトシーンの丘に建つ12世紀創設のストラホフ修道院は、ボヘミア最古の修道院であり、世界一美しいと言われる図書館で知られています。
図書館には、18世紀に整備された重厚な雰囲気の「哲学の間」と16世紀に整備された華麗なスタッコ細工の「神学の間」の二つの雰囲気の異なる部屋があり、中に入ると当時の修道士の幻影に会えるかもしれません。
お帰りの際には、敷地内にある修道院ビールを飲めるビヤホールにお立ち寄りを。
時間がある方へのお勧め体験
教会コンサートやマリオネット劇場へ行ってみよう
ほぼ毎日ミニコンサートが行われるプラハ市内の教会や宮殿での音楽鑑賞や、本格的な装置でオペラ「ドン・ジョバンニ」等が上演される国立マリオネット劇場での感激等、プラハには旅をより豊かにしてくれる体験の場が溢れています。お時間がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう?
ヴルダヴァ(モルダウ)川クルーズを楽しもう
プラハ市内をゆったり流れるヴルタヴァ(モルダウ)川のミニクルーズ体験はお勧めです。約1時間程の行程なので、観光の合間にお楽しみ頂けます。スメタナの交響詩「わが祖国」を聞きながら乗船すると気分は更に盛り上がることでしょう。
プラハの春の音楽祭へ行こう
第二次世界大戦後間もない1946年にスメタナの命日前夜(5月11日)にチェコフィル創立50周年記念公演として始まり、以降、スメタナの「わが祖国」が演奏されるのが慣例となっています。チェコ人の祖国に対する熱い思いが伝わる音楽祭です。