トラカイ城とは、その歴史
リトアニア南西部、首都ヴィリニュス郊外に数百以上の湖沼が点在するトラカイ地方。この地は中世より地域一帯を領有していたリトアニア大公国の中心で、15世紀に入ってこの地にトラカイ城(トラカイ島城)が建造されました。当初は軍事的色彩が強かった城もやがて住居や夏の離宮として使われるようになり、ルネサンス様式の優美な姿に生まれ変わって行きます。しかし17世紀に入って戦争で損傷を被ると、その後打ち捨てられ、廃墟と化しました。
20世紀に入ってこのトラカイ城(トラカイ島城)の復興運動が始まり、二度の世界大戦での中断を経て1961年に城がかつてのルネサンス様式で復元され、湖に浮かぶ島の上でかつてと同じ姿で訪れる者を魅了し続けています。
トラカイ城への行き方、アクセス
トラカイ城は、リトアニアの首都ヴィリニュスからバスや列車で約30分で到着します。いずれの移動手段でも降車地点からお城までは30分以上歩きますので、余裕をもってスケジュールを組むのがお勧めです。
トラカイ城のみどころ、おすすめ観光
湖越しに城全体のパノラマ
湖の上に浮かんでいるかのような象徴的なトラカイ城の姿は、到着したらすぐ目にする事ができます。季節折々の自然に囲まれていますので、その時々によって色々な城の姿を撮影する事が出来ます。風が少ない晴天の日には、城が湖面に反射する姿もフォトジェニックです。
橋を渡って入城
トラカイ城がある島へは、街側から木製の橋を渡ってアクセスします。橋越しに望む城も絵になり、人気撮影ポイントになっています。
城内広場
城内に入ると大きな広場が広がっていて、その周りに城壁や見張り塔、貯蔵庫等が点在しています。トラカイ城は一時牢獄としても使われていた為、当時の拷問や処刑器具の複製も展示されています。
城内(本丸)
城内広場から奥に進むと、本丸にあたる長方形の建物が聳えています。3階部分まで上る事ができます。建物の屋内部分は、中世の城を再現した歴史博物館になっており、当時の姿を見ながら巡る事が出来ます。