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イオニア海の絶景、ナヴァイオビーチとザキントス島(ギリシャ)

2021 4/30
目次

ザキントス島とは

ザキントス島(撮影:ユーラシア旅行社)

ギリシャ西部のイオニア諸島に属するザキントス。肥沃な土地と温暖な気候に恵まれた緑豊かなこの島(面積:406平方キロメートル、人口:約4万人、海岸線:123キロメートル)は、イオニア海の島々の中でも最も南に位置し、穏やかな地中海性気候に恵まれているため、島全体がブドウやオリーブ、アーモンドなどの木々で覆われ農業やワイン造りも盛んです。
島の名前の由来は、古代ギリシャの詩人ホメロスが記した、神話上の都市アルカディアの王ダルダノスの息子であるザキントスからとられています。1484年から1797年までザキントス島を支配したヴェネツィア人は、この地に7,000種以上の花々が存在することから、この島を「フィオロ・ディ・レバンテ」(東の花)と呼びました。その後オスマン帝国やロシア、イギリスなどの支配下に置かれ、ギリシャによって1864年に統一されました。
東海岸側には島最大の港町ザキントスタウンがあり、観光の要所として賑わいをみせています。ヴェネツィアの建築の影響を多大に受けていた街並みが特徴でしたが、1953年のイオニア地震とその後の火災によって、多くの歴史的建造物や教会が焼け落ちました。町の大部分は、厳重な耐震基準を設けるとともに、町のかつての建築構造を尊重する計画に従って再建されています。
食文化も、「ジャイロ」という豚肉やトマト、玉ねぎ、フライドポテト、典型的なザジキソース(細かく刻んだきゅうりとレモン汁をギリシャヨーグルトに混ぜ合わせたもの)を詰めたロールパンの一種や、おやつ感覚で楽しめるフェタチーズを詰めたパイ生地の「ティロピタ」など、ギリシャの伝統料理に島のアレンジを効かせたメニューも見逃せません。また、蜂蜜やオリーブオイル、チーズやヤギのヨーグルトなども島の特産品として人気です。

ザキントス島への行き方、アクセス

日本からザキントス島へは、イスタンブール、ローマ、カタールなどヨーロッパや中東の主要空港を経由しアテネへ。アテネからザキントス空港へは飛行機で約1時間(冬季以外は毎日3~4便運航※)で向かうことができます。空港からザキントスタウンへはバスで15分ほどです。また、アテネからバスで約5時間かけペロポネソス半島のキリニへ向かい、そこからフェリーで約1時間30分(毎日7~9便運航※)にて到着するルートもあります。
※スケジュールは流動的な為、各公式サイトで最新の情報をご確認ください。

ザキントス島のおすすめ観光5選

ナヴァイオビーチ(シップレックビーチ)

ナヴァイオビーチ(シップレックビーチ)(撮影:ユーラシア旅行社)

ザキントスにある景勝地の中で最も有名なナヴァイオ(ギリシャ語で「難破船」という意味)ビーチは、島の北西岸に位置する切り立った断崖に囲まれた入り江です。かつては、聖ゲオルギオス湾と呼ばれていましたが、1980年に煙草の密輸船パナヨティス号が座礁し、ここに打ち上げられたのを機にこう呼ばれるようになりました。「シップレックビーチ」(難破船のあるビーチ)の英語名でも知られています。座礁した船はそのまま放置され、船の底は石灰岩の砂利に埋もれてまるで埋葬されているようにも見えますが、今ではビーチのランドマークとなり、写真映えスポットとして人気です。展望台が設置されてある崖の上からの俯瞰は、クリスタルブルーの海と白い断崖、砂浜のコントラストは非現実的な空間を演出するのに一役かっていて、吸い込まれそうな魅力を放っています。また、宮崎駿監督のスタジオジブリ作品『紅の豚』の主人公、ポルコ・ロッソが赤い飛行艇を置く隠れ家がある入江のモデル地とされていることでも、ご存知の方は多いかもしれません。
ビーチに入るには、スキナリ岬から出ているボートでのみアクセスが可能で、崖の上の展望台へはザキントスタウンから車を使って1時間ほどで訪れることができます。

スタジオジブリ『紅の豚』より

青の洞窟

ザキントス島の青の洞窟(撮影:ユーラシア旅行社)

険しい断崖が続く島北部の海岸線では、長い年月をかけて雨や風、海水などによって削られた独特の景観を見ることができます。なかでもスキナリ岬周辺には穴が空いた洞窟やアーチ形に削られた岩山などが点在し、自然の造形美を楽しむことができます。洞窟内では白い岸壁が太陽の光に反射し、海面を照らし出すことで見事なターコイズブルーの水面を作り出しています。島の北東部にある第2の港、アギオス・ニコラウスまたはスキナリ岬からボートに乗り見学することができます。青の洞窟を巡った後にナヴァイオビーチへ立ち寄るなど、1時間ほどかけて周遊するコースの他に、船底の一部がガラス張りになったグラスボトムボートで青の洞窟をゆっくりと堪能するのもおすすめです。

ソロモス広場

ソロモス広場(撮影:ユーラシア旅行社)

ザキントスタウンの北のエリアにあるソロモス広場。1798年にこの地で生まれたギリシャが誇る大詩人、ディオニソス・ソロモスの功績に敬意を表して名付けられました。
ソロモスは158節にも及ぶ叙事詩『自由への賛歌』を執筆し、ギリシャの長い歴史がその中に書き込められています。そして、1828年に音楽家のニコラオス・マンザロスによって曲がつけられ、1873年に『自由への賛歌』の2節までが正式にギリシャ国歌に制定されました。この国歌は同時にキプロスの国歌にもなっています。夏季オリンピックの閉会式では、発祥の地であるギリシャに敬意を表してこの曲が必ず演奏されることはよく知られているところ。周辺にはソロモス博物館やビザンティン博物館、ザキントス文化センターなども隣接しています。広場北側の通りにはカフェやショップが立ち並び、夜になると歩行者天国になるので、昼間とは一味違うライトアップされた広場を散策してみてはいかがでしょうか。

アギオス・ディオニシオス教会

アギオス・ディオニシオス教会(撮影:ユーラシア旅行社)

ソロモス広場から南へ海岸沿いを歩いていくと見えてくるのが、島内最大の規模を誇るアギオス・ディオニシオス教会です。1547年にザキントス島で生まれた聖ディオニシオスは、20歳のときに両親が亡くなると自分の全財産を兄に寄贈し、修道院に入りました。その後アテネに移りアイギナ島の大司教となりましたが、ふたたびザキントスの修道院に戻り生涯をそこで過ごしました。彼の意志により、ストロファデス島のアギオス・ゲオルギオス教会に埋葬され、そこで司祭に叙階されました。毎年8月24日と12月17日には聖ディオニシオスの日として祝祭が行われています。
アギオス・ディオニシオスの建物群は、パトロンの寺院、高さ40メートルもある鐘楼、修道院、教会内にある博物館などで構成されています。教会の設計は建築家A.オーランドズによるもので、バシリカ式教会堂として1925年に建設が始まり、1948年8月22日に開館しました。内部はアーチ型の天井に青を基調としたフレスコ画が描かれ、重厚なシャンデリアも飾りつけられています。1953年のイオニア地震でも崩壊することなく、その姿をとどめた数少ない建物の一つとしても知られています。

アギオス・ディオニシオス教会内部(撮影:ユーラシア旅行社)

ヴェネツィア時代の要塞(カストロ)

カストロの入口(撮影:ユーラシア旅行社)

ザキントスのカストロ(ザキントス城・城壁)は、ザキントスタウンから坂を上った先にあるボハリの丘に位置しています。この城は島の古代アクロポリス(ギリシャ語で高いところにある都市という意味)があった場所に、1646年ヴェネツィア人によって建設されました。正門の上を見ると、ヴェネツィア共和国の象徴であるサンマルコの有翼ライオンが配置されていることに気付きます。城壁の中を散策すると、幾多の戦争による砲撃や地震によってできた損傷や崩壊の跡がそこかしこに見られます。1812年に大英帝国がイオニア諸島を占領した際、城は部分的に再建され、兵舎や火薬庫、議会を行うための施設などが新たに建てられました。また、12世紀に建てられたビサンティン教会、14世紀の聖フランシス教会、サンタバーバラ教会、聖母マリア教会など、城壁の内側で各時代の教会も見つかっています。
城壁内からは、ザキントスタウンの美しい街並みも一望でき、違う角度から島の魅力を再発見することができるかもしれません。また、島内にはまだまだ紹介しきれていないビーチも多数あるので、実際に足を運んだ際は、時間の許す限り碧い風に後押しされながら、流麗な海岸線をぜひ散策してみて下さい。

カストロからの眺め(撮影:ユーラシア旅行社)

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