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花籠の町マデイラ島、華やかさと素朴さを求めて(ポルトガル)

2021 4/30
目次

マデイラ諸島とは

フンシャルの街中(撮影:ユーラシア旅行社)

リスボンから南西約1,000㎞の大西洋上に浮かぶポルトガル領マデイラ諸島は、マデイラ島を中心とした4つの島々(他ポルト・サント島、セルヴァ―ジェンス諸島、デゼルタス諸島)からなり、古くから海上交通の要所として知られていました。人々が住み着くようになったきっかけは、大航海時代直前にポルトガルと隣国スペインとの間でおこったカナリア諸島をめぐる領有権争いでした。カナリア諸島をスペインに奪われたポルトガル人が代替として着目した島こそ、ここマデイラ諸島(とアソ―レス諸島)でした。
中心となるマデイラ島は、面積737㎢、東西57㎞、南北22㎞と卵型をし、日本の奄美大島とほぼ同じ大きさで、人口は約27万人。年間を通して気温が20℃前後と過ごしやすく、青い海と美しい街並み、カラフルな花々やフルーツを島中で見ることができる南国情緒あふれる雰囲気はまさに『大西洋の真珠』と呼ぶにふさわしく、温暖な気候を生かしたワイン造りも盛んに行われています。島の南東には人口10万人の中心都市フンシャルがあり、町の名前はフンショ(ウイキョウ)が生えていたことが由来。15世紀に建てられた尖った屋根が特徴的なマヌエル様式のカテドラル、“ポルトガルで最も美しい市場”とも称されるラヴラドーレス市場など見どころは多いのですが、町自体は比較的小さいので徒歩でまわりやすい点も魅力の一つとしてあげられます。

マデイラ島へのアクセスは?

日本からマデイラ島へは、ヨーロッパの主要空港(フランクフルトなど)から直行便が出ているので、日本からも1回の乗り継ぎでアクセスすることができます。直行便がない欧州国からは、ポルトガルの首都リスボンへ。その後、リスボンからTAPポルトガル航空を使ってマデイラ島のC・ロナウド空港へ行くことができます(リスボンからマデイラ島への飛行時間は約2時間)。

マデイラ・クリスティアーノ・ロナウド空港
世界的に有名なサッカー選手、レアル・マドリードFWのクリスティアーノ・ロナウド選手の故郷としても有名なマデイラ島。地元出身選手のスポーツ界での偉業を称え、2017年3月にマデイラ空港が「マデイラ・クリスティアーノ・ロナウド国際空港」に改名されました。そこで空港内に彼の銅像も設置されましたが、これが似ていないと多くのメディアが取り上げ話題に・・・。これを受けて銅像の作者が新たに作り直し、翌2018年に古い銅像は撤去されました。不気味と評された初代銅像ですが、今は果たして…?到着されたとき、皆様の目で確かめてみて下さい。
また、かつては滑走路が短く非常に危険なことでも有名な空港で、離着陸には高度な技術が必要とされました。1977年に墜落事故があり、それを教訓に2000年に滑走路が延長されることになりました。海を埋め立てると思いきや、70mの柱180本を使用して滑走路を延長させるという技法を採用し、世界的に見ても珍しい構造の空港が誕生しました。「世界で最も危険な空港の一つ」から「世界で最も奇妙な空港の一つ」として多くの人に記憶されることになりました。

初代ロナウド像(撮影:ユーラシア旅行社)

マデイラ島のおすすめ3選

ラウリシルヴァ

標高600~1300mの山岳地帯にあるラウリシルヴァ(照葉樹林)は、1999年にユネスコ世界遺産に登録されました。フンシャルからは車で2時間ほどで行くことができるラウリシルヴァは、現存する世界最大の月桂樹林(実際は月桂樹が優占する単相林ではなく、多様な常緑広葉樹や針葉樹からなる森林)で、数百万年前の南欧を覆っていた原生林の名残をみることができる貴重な場所。約150平方kmの自然保護区に指定され、258万年前の氷河気候の影響もほとんど受けず、当時の生態系を今に伝ええ、1999年に世界遺産登録されました。地元の人がハイキングをしていたり、マスの養殖所もあり、地域の生活に根差した素朴でのどかな空気感を楽しめる場所でもあります。ハイキングを楽しんだ後は、近くのカフェで、ラム酒に蜂蜜とレモン汁を混ぜたポンシャを是非お試しあれ。

カマラ・デ・ロボス

カマラ・デ・ロボスの港(撮影:ユーラシア旅行社)

フンシャルから車で20分ほどの漁港の街カマラ・デ・ロボス。15世紀、探検家によってマデイラ島が発見されたとき、ここに大きなアザラシ(地中海モンクアザラシ)のコロニーがあったため、「カマラ」=市庁舎、「ロボス」=アザラシという意味の単語をかけあわせ「アザラシの部屋」という比喩的な街の名前がつけられました。現在でも昔ながらのたたずまいを残し、黒太刀魚漁が盛んな漁港ではカラフルな漁船が並び、魚の干物つくりの光景が見ることができます。崖の上の段々畑にはバナナやブドウがつくられ、少し小振りな名物のバナナは年間4万トンも輸出されています。イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルが晩年を過ごした町としても知られ、港を眼下に見下ろす家が「チャーチル・プレイス」と呼ばれ、彼が座ってパイプを燻らしながら絵を描いたという場所が、ちょっとした観光地になっています。

漁港らしい光景が見られる(撮影:ユーラシア旅行社)

サンタナ村

かやぶき屋根のメルヘンな伝統家屋(撮影:ユーラシア旅行社)

マデイラ島北東部の街・サンタナ村は、フンシャルからは、車で山間の道を60~90分ほどで到着する標高400mに位置しています。16世紀からの伝統スタイルを残す家屋が100軒ほど残っています。雪が降らないマデイラでは、雨で濡れてもすぐに乾くことから茅葺の屋根が使用され、4~5年ごとに新しいものにかえられます。夏は涼しく、冬は温かい効果もあります。季節の花々と茅葺屋根のこじんまりした家の風景は、まるで童話の世界に入り込んだかのよう。町外れにある民芸センターでは刺繍や柳細工等の実演を見学することもできます。

フンシャルのカーニバル

フンシャルのカーニバル(撮影:ユーラシア旅行社)

マデイラ島では、年間を通じてフェスティバルや展示会など盛りだくさんのイベントが開かれます。その中でも、毎年2~3月に開催されるカーニバルはとにかく華やかで陽気!5日間に渡り、フンシャルのメインストリートで大パレードが行われます。通りには光があふれ、ブラスバンドによる音楽がさらに雰囲気を盛り上げ、街中に開放的で幸せな風を運んでくれます。一説には、ブラジルへ移住した人々が故郷のマデイラに戻り、ブラジルのカーニバルを懐かしんで始めたとも言われています。
毎年5月に開催されるフェスタ・ダ・フロール(フラワーフェスティバル)も国際的に有名なこのお祭り。カーニバルやフェスティバル観戦時に、ぜひ足を運んで一緒に陽気なステップを踏んでみましょう!

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