コンクとは
フランス南西部の山間に佇む人口約300人の小さな村コンク。中世以来、フランスのル・ピュイからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラまで至る巡礼路の宿場町として栄え、サントフォア(聖フォア)の遺物が祀られたサントフォア教会を中心に、今も巡礼者の姿が常にあります。昔ながらの伝統や風景を残す”フランスの最も美しい村”の一つにも選ばれており、世界中の旅人の熱い視線を浴びている人気スポットです。
コンクへの行き方、アクセス
コンクは山間に位置している為、アクセスはあまり良くありません。最寄りの鉄道駅はロデズ(Rodez)で、そこからバス(約1時間強)が出ています。この周辺の魅力的な他の村もあまりアクセスが良くないところが多いので、専用車やツアーで周遊するのもおすすめです。
コンクのみどころ、おすすめ観光
サントフォア教会
11世紀頃に建造された村のシンボルサントフォア教会は、ロマネスク様式の至宝の一つです。二つの門の上に広がる半円状のタンパンと呼ばれる部分には、『最後の審判』の様子を描いた彫刻が施されています。124もの登場人物が詳細に彫られたこの作品はロマネスクの傑作として今もなお巡礼者を迎え続けています。
村を歩く
コンクはサントフォア教会を中心にしたこじんまりとした村なので、端から端まで歩いても数分程度です。内部は趣ある建物と石畳の道が良く残っており、絵になる街角風景がたくさん見られます。特に目的もなく歩いてみるのも良いでしょう。
下からの展望
コンクの村の姿は、中からだけでなく、外から見ても絵になります。ウシュ川が流れる南側が谷になっているので、そちらの方向に降りていくと、サントフォア教会を中心に斜面に広がるコンクの姿を見上げる事が出来ます。
上からの展望
コンクと言えば、この上から見下ろす村の姿を思い浮かべる方も少なくないかもしれません。村の北側の斜面を上り、県道42(D42)の脇から上部写真のようなコンク全体の姿を見下ろす事ができます。
コンクに宿泊、朝霧、夜の村の姿も楽しむ
コンクのサントフォアホテルに泊まる
折角コンクを訪れるのであれば、日帰りではなく、宿泊するのがおすすめです。サントフォアホテルは村の中心部、サントフォア教会のすぐそばにあり、泊まってみたいホテルです。場所柄設備や客室に多くは望めないものの、食事には定評があり、そして何といっても後述する朝と夜のコンクの姿も満喫できるという利点があります。
朝霧のコンク
コンクは特に朝に霧が出る事が知られています。中世以来の村が朝霧に覆われる幻想的な姿は正に絶景です。コンクに宿泊していて朝霧がうまく出た場合は、上から眺めても、下から見上げても絵になる村の姿が撮影できます。
コンクの夜景
古びた村の姿は夜もライトアップされて素敵です。治安も悪くないので、ぶらぶら散歩してみるのも良いでしょう。
サントフォア教会では、夜入口の上のタンパン『最後の審判』のプロジェクションマッピングや堂内でのパイプオルガンのコンサートを開催していたりもするので、スケジュールをチェックして訪れる事をおすすめします。