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フェルメールの故郷、デルフトの風景(オランダ)

2022 10/19
目次

デルフトとは

オランダといえば、美しい風車、アムステルダムの運河、日本でも大人気のウサギのキャラクター誕生の国、ゴッホやフェルメールと関わりの深いのある日本人にとっても人気の渡航先です。今回はそんなオランダのデルフトという古都をご案内します。デルフトとは、オランダ南西の南ホランド州に属し、観光地としても有名なデン・ハーグの隣に位置し、趣ある街並みが印象的な由緒ある古都です。また、オランダ最古の工科大学「デルフト工科大学」があり、学生街という一面もあり若くエネルギッシュな町でもあります。

デルフトの街並み(撮影:ユーラシア旅行社)

デルフトの位置

デルフトはオランダの首都アムステルダムから列車で約1時間。デン・ハーグ、ロッテルダムからは15分とアクセスの良い場所です。デルフトを代表する偉人といえば、「真珠の耳飾りの少女」や「牛乳を注ぐ女」の絵で有名なフェルメールです。17世紀の庶民の日常を、写真より柔らかくかつ繊細な光と影を得意としたフェルメールは、このデルフトで生まれ育ちました。今もなお、デルフトには、フェルメールが描き、後世の私達に残した作品のような街並みが今も残っています。

デルフトの人気時観光地5選

デルフトに本社を置くロイヤルデルフトはオランダの陶器工場です。 オランダ出身芸術家のフェルメールやレンブラントなどが生きた「黄金時代」17世紀に、デルフトに設立された32の工場のうち、唯一現在も存続しています。白地をベースに印象的な「デルフトブルー」青の色使いは、東洋的にも感じられます。実は当時の職人たちが中国の磁器や日本の伊万里焼に影響されてたのだとか。工房見学が可能で、17世紀から続く手書き絵付けは素晴らしい職人技術です。思わずお土産に購入したくなりますね。

フェルメール センター(Vermeer Centrum Delft)

光と影を巧みに操り、17世紀の庶民の日常のひとこまを鮮やかに描き出した画家フェルメールは、このデルフトの街で生まれ、43年の生涯のほとんどをこの地で過ごしました。ここフェルメール・センターはフェルメールの37点の作品のレプリカを中心に、フェルメールのアトリエの再現や画家特有の顔料ラピスラズリなどが展示されています。レプリカとはいえ、フェルメール作品の世界にどっぷりと浸かることができます。

フェルメールセンター(撮影:ユーラシア旅行社)

市庁舎(Stadhuis)

旧市街中心のマルクト広場に建つ赤い窓が印象的な市庁舎は、設計者ヘンドリック・ デ・カイゼルによって17世紀に建てられた見事なルネサンス様式です。新教会と向かい合って並ぶ様は、デルフトの黄金時代を彷彿とさせます。実際に市役所として現在も使用されている建物なので、内部見学はできません。オランダでは、市庁舎で結婚式を行うのが一般的で、かつてフェルメールもここで結婚式を挙げ、婚姻届を出しました。

市庁舎(撮影:ユーラシア旅行社)

新教会(Nieuwe Kerk)

市庁舎と同じくマルクト広場にあるのが、新教会です。市庁舎と向かい合う形で建つ正にデルフトのシンボルマークとも言えます。「新教会」という名前ですが、着工は14世紀に遡ります。オランダ建国の父であるオラニエ公ウィレム1世をはじめ、歴代のオラニエ家の一族が葬られています。聖堂内には、デルフトの街とオランダ王家の歴史を解説する展示もあります。オランダ国内で2番目の高さ(108.75m)、376段の鐘楼を上ると、頂上からはデルフトの街並みと、遠くにはロッテルダムやデン・ハーグまで見渡すことができ、オランダらしい景色を楽しめます。また、マルクト広場では様々な角度からゴシック様式の美しい建築見ることができ、堂々とした姿に圧倒されるほどです。

新教会(撮影:ユーラシア旅行社)

旧教会(Oude Kerk)

オランダのピサの斜塔と呼ばれる旧教会は、1240年に建造されたデルフト最古の教会堂です。運河を少し迂回させ、埋め立てた土地に高さ 75 m の教会を建てましたが、建築中に強度が足りない事が判明し、修正を何度も試みましたが、鐘楼は2m西の運河側へ傾き完成しました。13 世紀に建てられたゴシック様式の教会内に入ると、息を呑むほどの美しいステンドグラスがあります。ミュンスター条約などの歴史的な出来事や聖書の物語が描かれているステンドグラスを鑑賞すれば、2mの傾いていることなど忘れてしまいます。

旧教会(撮影:ユーラシア旅行社)
旧教会のステンドグラス(撮影:ユーラシア旅行社)

フェルメール作「デルフトの眺望」の場所

上)フェルメール『デルフトの眺望』/下)現在のデルフト

現在デンハーグのマウリッツハイス美術館に収蔵されているフェルメールの『デルフトの眺望』。その作品を描いたと思われる場所に今も行く事ができます。フェルメールがこの作品を描いた1660年頃と今では風景も変わってしまっていますが、作品に描かれた新教会の塔は今も健在であり、川や橋、周囲の建物にもフェルメールの作品の面影を見出す事ができます。

ロイヤル デルフト(Royal Delft)

職人の絵付けの様子(撮影:ユーラシア旅行社)

デルフトに本社を置くロイヤルデルフトはオランダの陶器工場です。 オランダ出身芸術家のフェルメールやレンブラントなどが生きた「黄金時代」17世紀に、デルフトに設立された32の工場のうち、唯一現在も存続しています。白地をベースに印象的な「デルフトブルー」青の色使いは、東洋的にも感じられます。実は当時の職人たちが中国の磁器や日本の伊万里焼に影響されてたのだとか。工房見学が可能で、17世紀から続く手書き絵付けは素晴らしい職人技術です。思わずお土産に購入したくなりますね。

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