ヒヴァ(ヒワ)とは
16世紀初頭から20世紀初頭まで存在したヒヴァ・ハン国の首都で、旧市街である「イチャン・カラ」は1965年に「博物館都市」に指定を受け、1990年にウズベキスタン国内で初めてユネスコの世界遺産に登録されました。「イチャン・カラ」の中には20のモスク(寺院)、20のマドラサ(神学校)、6基のミナレット(尖塔)など50以上の歴史的建造物があり、さらに250以上の古民家が残り、約3000人が住み中世の町がそっくり残っています。
ヒヴァへの行き方、アクセス
ウズベキスタン航空からウズベキスタンの首都であるタシケントへの直行便が出ています。タシケントから乗り継ぎヒヴァの近くの都市ウルゲンチまで行き、ウルゲンチからバスでヒヴァへ向かいます。所要時間は乗り継ぎなどを含めると11時間30分です。
ヒヴァのおすすめ観光スポット
イスラム・ホッジャ・ミナレット
現在ヒヴァで最も新しい建造物であるミナレット。基底部直径が9.6m、高さが44.5mあり、塔に何段ものタイル模様がはいると、太さの違いから実際よりも高く見えます。マドラサが併設されており、このマドラサはヒヴァで最も美しい神学校といわれ、室内は伝統的なキムリやじゅうたん、民族衣装などが展示されています。
カルタ・ミナル
1852年に着工し完成することなく放置された高さ26mのミナレット。もともと中央アジアで最も大きく高い塔を建てる予定でしたが塔の建設に携わる職人たちが買収され工事が中断し、怒った依頼主は職人を塔から投げ落としたといわれています。カルタとは短いという意味で、青を基調にしたタイルで覆われ日干し煉瓦の建造物に囲まれ一層美しく見えます。
パフラヴァン・マフムド廟
武芸の達人、詩人、哲学者でもあり、イランやインドでも敬愛された聖人パフラヴァン・マフムドの霊廟。ドームの霊廟内部は青くきらめくタイルで装飾されており、中庭の泉からの湧水を飲むと男は強くなり女は美人になると言われています。聖人のそばに葬られると天国で幸せになるという言い伝えがあり、親族の墓もそばに眠っています。
ジュマ・モスク
中央アジアで最も古く金曜日の寺院、または中央大寺院としてもっとも有名なモスク。世界の中でも特異なモスクといわれ、3つの天窓から差し込む光に照らされ212本の柱が並んでいます。柱の彫刻はすべて異なり、最も古い柱は10~11世紀にホラムズの都から持ち込まれました。
クフナ・アルク
1838年にアラクリ・ハーンが造幣所の中に建てた「サマー・モスク」と呼ばれる夏の宮殿。青を基調に緑や白など細かい模様のタイルが張り巡らされ、6本の支柱が天井を支えています。テラスから奥に入り黄金の扉を開くと王の個室があり、この北側にはハーンの妻や妾や召使など女性の部屋があります。
アク・シェイフ・ババの高台
イチャン・カラの街並みが一望できる アク・シェイフ・ババの高台 です。当時は見張り台として使用されていました。