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ワインの女王が君臨する、世界遺産・月の港ボルドー(フランス)

2021 1/12
目次

ボルドーとは

月の港ボルドー(撮影:ユーラシア旅行社)

ブルゴーニュが「王様」なら、ボルドーは「女王」と称される、ワインの名産地として知られるボルドーは、フランス南西部ヌーヴェル・アキテーヌ地方の最大都市です。東の中央高地から流れるドルドーニュ川、ピレネー山脈を水源とするガロンヌ川、その2つの川が合流し大西洋に流れ込むジロンド川の3本の川がブドウ栽培に適す水はけの良い痩せた土地を形成しています。
都市計画により保護、整備された数世紀に渡る歴史的建造物の価値が認められ、2007年には「月の港ボルドー」としてボルドーの歴史的地区が世界文化遺産に登録されました。「月の港」は、市内を流れるガロンヌ川が三日月形に湾曲していることに由来します。18世紀、ボルドーの港では1日200~300隻もの船を受けいれ、ワインや火薬などが積み出され、西アフリカで売った後、そこで奴隷を獲得して新大陸に運び労働力として提供。その帰りは砂糖やコーヒーを持ち帰るという三角貿易により繁栄しました。

ボルドーへのアクセスは?

日本からボルドーまでの直行便がないため、パリを経由するのが便利です。
▶パリから空路移動の場合:パリから国内線を利用すると、約1時間のフライトでボルドー・メリニャック空港に到着します。空港から市内のボルドー・サン・ジャン駅まではバスが出ているので、観光の目的地や宿泊場所の近くで下車しましょう。
▶パリから列車移動の場合:高速列車TGVの直通列車を利用すれば、パリのモンパルナス駅(Gare Montparnasse)からボルドー・サン・ジャン駅(Gare de Bordeaux St-Jean)まで約2時間。TGVのチケットはレイルヨーロッパ公式サイトから事前に購入することもできます。

ボルドーワインの特徴

ボルドーに行ったなら本場の味を楽しみたい!(撮影:ユーラシア旅行社)

ボルドーワインは赤が代表的ですが、白、ロゼ、スパークリングも生産され、世界三大貴腐ワイン産地といわれるソーテルヌ地区の甘口白ワインは、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、ハンガリーのトカイと並び有名です。
ボルドー市内を流れる3本の川の両岸にブドウ畑が広がり、川の流れの影響で右岸と左岸では異なる土壌が形成され、右岸(東側)は粘土質の土、左岸(西側)は砂質の土が多くなっています。その土壌の違いがブドウの品種や栽培条件の違いをもたらし、ボルドーのワインの味を多様なものにしているのです。サン・テミリオンやポムロルを代表とする右岸はやや軽くすっきりした味わいのものが多いのに対し、メドックやグラーヴを代表とする左岸は味・香り・渋みが強く長期熟成に適しているものが多いと言われています。
また、ボルドーのワインにはAOC制度という産地を保証する分類の他に、格付け制度があります。ボルドーに5千以上あるといわれるシャトーの中からトップクラスを選び出し、ランキングを付けています。

ボルドー市内中心だけではなくブドウ畑も訪れたい(撮影:ユーラシア旅行社)

シャトーとは
フランスワインのラベルで目にする「シャトー(Château)」はフランス語で城を意味する言葉ですが、かつてボルドーでは、畑から収穫されたブドウをお城のように大きな醸造所で製造していたことに由来し、ブドウ栽培からワインの醸造、熟成、瓶詰までの製造を行う生産者を表す名称として使われています。
一般の見学を受け入れているシャトーもありますが、基本的に事前予約が必須です。案内がフランス語のみの場合もあるため、希望する言語で案内してくれるツアー利用が便利です。

ボルドー観光の見どころ5選

ブルス広場

水の鏡に映し出される光景はまさにSNS映え(撮影:ユーラシア旅行社)

ガロンヌ川に面した場所にひらけた広場を造りたいと、18世紀に城壁を取り壊して造られたのがブルス広場。いまやボルドーを象徴する広場です。完成当時はロワイヤル広場という名で広場中央には王の騎馬像が飾られましたが、フランス革命後はナポレオン像に替わり、1869年から三美神の噴水が置かれています。
この歴史ある広場は近年話題のスポットとしても人気です。2006年に水の鏡(ミロワール•ドー)と呼ばれる、3,450㎡もの大きさの巨大な水盤が造られ、定期的に水が2cm程に張られる仕組みになっています。水鏡に広場正面の証券取引所の建物が映る光景や、およそ30分に一度噴射される霧で幻想的な光景が楽しまれています。朝10時から夜10時まで水鏡の出現や霧噴射が繰り返されるので、昼間と夜で異なる光景に出会えるでしょう。

幻想的な夜のブルス広場(撮影:ユーラシア旅行社)

カンコンス広場

カンコンス広場(撮影:ユーラシア旅行社)

約12万平方メートルのヨーロッパ最大級の広さを誇るカンコンス広場には、ボルドーで誕生したジロンド党の記念碑、ボルドー出身の哲学者モンテーニュやモンテスキューの彫像があります。季節により移動遊園地やサーカス、半年に一度の骨董市などが開催されています。

記念碑柱の下には和合の勝利と共和制の勝利を表す2つの泉がある(撮影:ユーラシア旅行社)

サン・タンドレ大聖堂

サンティアゴ巡礼路を表すプレートが地面にあります(撮影:ユーラシア旅行社)

世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」沿いにあるサン・タンドレ大聖堂。ボルドーの守護聖人が祀られ、12世紀に建てられた75メートルの尖塔がそびえるゴシック様式の大聖堂です。ここで1137年にアキテーヌのアリエノール・ダキテーヌとフランス国王ルイ7世、1615年にアンヌ・ドートリッシュとルイ13世の婚礼が行われました。しかし、フランス革命の際には飼料の保管場所として使用され、19世紀には火災により内部の調度品は焼失してしまいました。身廊の北側にある「王の扉口」は13世紀ゴシック様式の最高傑作といわれています。
大聖堂の東側には1440年に建てられた鐘楼ペイ・ベルラン塔があり、229段の階段を登ると地上50mからボルドーの街並みを見渡すことができます。

ゴシックの最高傑作「王の扉口」(撮影:ユーラシア旅行社)

1137年にフランス国王ルイ7世と結婚したアキテーヌのアリエノールは、その後離婚し、のちのイングランド王となるヘンリー2世と再婚。持参金としてボルドーを差し出したため、約300年間ボルドーはイングランド(イギリス)領となりました。アキテーヌ地方のワインはボルドーからイングランドへと運ばれていくようになり、ワイン貿易が確立されていきました。

グラン・テアトル(大劇場)

グラン・テアトル(撮影:ユーラシア旅行社)

1780年に開業したグラン・テアトルは、世界で最も美しい劇場の一つとされ、今ではオペラを堪能できるボルドーの国立歌劇場として知られています。パリで活躍した建築家ヴィクトール・ルイの代表作で、パリのオペラ座を設計した建築家シャルル・ガルニエに影響を与えました。建物の正面には12本のコリント式の柱が並び、その上には9人のミューズと3人の女神の像が施されています。

ワイン博物館

ワイン専門の博物館「シテ・デュ・ヴァン(Cité du Vin)」(撮影:ユーラシア旅行社)

2016年にオープンしたワイン専門の博物館「シテ・デュ・ヴァン(Cité du Vin)」では、ワインの歴史や文化について知ることができます。館内には英語表示の他、日本語の音声ガイドを無料でレンタル可能です。常設展のチケットに含まれる8階展望スペースでのワインの試飲も嬉しいポイント。常設展をしっかり回るには2~3時間が目安です。

ボルドーに来たならコレ!名菓カヌレ

外はカリッ、なかはしっとり(撮影:ユーラシア旅行社)

ボルドー発祥のお菓子カヌレ。ワイン造りの行程で澱を取り除くために卵白が使われたため、余った卵黄と三角貿易で新大陸から持ち帰ってきた砂糖、ラム酒を混ぜて作られたボルドーの歴史も詰まったお菓子です。ボルドー市内のお菓子屋さんで買うこともできるので、ボルドーに来たなら発祥地のカヌレは食べずには帰れません!外側がちょっと焦げているほうがカリッとして美味しい♪

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