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世界遺産登録間近!定説を覆した縄文時代の巨大集落、三内丸山遺跡

2021 7/06
目次

三内丸山遺跡とは

三内丸山遺跡(撮影:ユーラシア旅行社)

三内丸山遺跡は青森市に所在する縄文時代の前期から中期(約5900~4200年前)にかけて約1700年もの定住生活が続いた大規模な縄文集落です。発掘調査により見つかった建物跡や墓、盛土、道路跡などや、出土した膨大な数の土器や土偶、食生活が分かる動物や魚の骨などから、縄文人の計画的な村づくりや自然資源の利用といった、それまでの「縄文時代には定住生活は行われていなかった」という定説を覆す発見がされ、現在も調査は続いています。
遺跡では復元された建物が見学できる他、隣接する縄文時遊館内の常設展示室「さんまるミュージアム」では出土品や縄文時代の暮らしを再現した展示を見ることができます。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺産の一つとして、2021年世界遺産に登録される予定です。

※「北海道・北東北の縄文遺跡群」とは
2021年6月に世界文化遺産に登録勧告され、7月には正式に世界遺産登録予定の「北海道・北東北の縄文遺跡群」。氷河期後期、世界最古レベルの人の営みを証明する遺跡群として、北海道南部、青森県、岩手県及び秋田県にある、集落、墓地、祭事・儀式の場の跡など1万5千年~2400年前の17の縄文遺跡(北海道6、青森県8、岩手県1、秋田県2)で構成されています。詳細につきましては、こちらの特集ページもご覧ください。

三内丸山遺跡への行き方、アクセス

●JR青森駅から
「三内丸山遺跡」行きの市営バス、または主要観光施設をめぐるシャトル・ルートバス「ねぶたん号」で約30~40分です。●JR新青森駅から
東口乗り場から、シャトル・ルートバス「ねぶたん号」で約15分です。
●車の場合
東北縦貫自動車道の青森I.Cから約5分(2km)、青森空港からは約30分(8.5km)です。

三内丸山遺跡で見るべき3つのポイント

復元された大型掘立柱建物

大型掘立柱建物(撮影:ユーラシア旅行社)

三内丸山遺跡を象徴する大型掘立柱建物は、発見された6つの穴をもとに場所を移して復元されたものです。どんな用途で建てられたものだったのかは解明されていませんが、縄文人の世界観や思想に関係しているのではないかと考えられています。
6つの穴は4.2メートル間隔で掘られ、それぞれ直径約2メートル、深さ2メートル以上もありました。底に直径1メートルの栗の木の柱が腐らずに残っていたことから、高さ10メートル以上の柱が建てられていたと推測されています。オリジナルの穴も見学することができます。
※大型掘立柱建物の長寿命化対策工事のため、見学に一部制限がある場合があります。

国内最大規模の竪穴住居跡

竪穴住居内部(撮影:ユーラシア旅行社)

大型掘立柱建物の向かいには長さ32メートル、幅約9.8メートルの国内最大規模の竪穴住居跡があります。こうした大型の竪穴住居跡は集落の中央付近から見つかることが多く、集会所、共同作業所、共同住宅などの説があります。
遺構をもとに復元されたこちらの建物は集会場であったと考えられています。中には火が炊かれた場所も残っており、暖房や照明の役割をしていたと推測されています。

竪穴住居内部(撮影:ユーラシア旅行社)

単なるゴミ捨て場ではない?盛土

盛土は、竪穴建物や柱穴などを掘った際に出る土や土器・石器などの生活廃棄物を捨てる場所で、それが積み重なることで小山のようになっています。中からは大量の土器・石器の他、土偶やヒスイなど祭事に関係するものも出土しています。
北盛土より1000年ほど古い南盛土では、新潟のヒスイや日本各地の黒曜石、岩手の琥珀が見つかっており、縄文時代の豊かな交易文化をうかがい知ることができます。

盛り土の遺構(撮影:ユーラシア旅行社)

さんまるミュージアムの見どころ3選

さんまるミュージアム内(撮影:ユーラシア旅行社)

三内丸山遺跡センターは、大きく遺跡区域(縄文のムラ)と埋蔵文化財センター縄文時遊館で構成されています。縄文時遊館には、縄文シアター、常設展示室(さんまるミュージアム)、企画展示室、約6メートルの高さの壁面に5,120個もの縄文土器のかけらを散りばめた縄文ビッグウォール、体験工房、ミュージアムショップ、お店やレストランがあり、縄文文化を知り体感できるようになっています。
さんまるミュージアムには、三内丸山遺跡から出土した、重要文化財約500点を含む約1,700点の出土品が展示されている他、縄文人の生活の各場面が人形を用いてわかりやすく解説されています。

日本最大級の大型板状土偶

日本最大級の板状土偶(撮影:ユーラシア旅行社)

縄文人のこころコーナーに展示されている、約32cmと日本最大級の大きさの板状土偶は必見です。重要文化財にも指定されており、保存状態が良く、顔、胸、おへそをはっきりと見て取ることができます。

現代にも通じている技法、縄文ポシェット

さんまるミュージアムの展示(撮影:ユーラシア旅行社)

縄文ポシェットはヒノキ科の樹皮を編み込んで作られた小さなかごの通称で、中からクルミの殻が発見されています。網代(あじろ、木・竹・草などの植物を細く薄く加工し縦横交互に編んだ物の総称)編みで作られており、この技法は青森県の伝統工芸品の一つ、あけび蔓(つる)細工にも使われています。

縄文ポシェットの展示(撮影:ユーラシア旅行社)

交易の広さを示すヒスイ製大珠

ヒスイの展示(撮影:ユーラシア旅行社)

三内丸山遺跡では47点のヒスイ製品が確認されており、原石、未製品、製品と発見されていることから、北海道・北東北の円筒土器文化(縄文時代前期及び縄文時代中期)の遺跡で唯一集落内での加工がされ、分配拠点となっていた可能性があるといわれています。ヒスイは約600kmも離れた新潟県糸魚川周辺から運ばれました。

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