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美食とフォトジェニックなフレンチ・バスク、海バスク(海側)の魅力

2022 3/07
目次

フレンチ・バスクとは

バイヨンヌ(撮影:ユーラシア旅行社)

スペイン北西部からフランス南西部にまたがり、ピレネー山脈の両麓に位置し、ビスケー湾に面する緑豊かな『バスク』と呼ばれる地域には、ヨーロッパのどの言語の影響も受けていない言葉を話し、独特な文化を持つ人々が、先祖からの伝統を繋いで暮らしてきました。近代においてスペインとフランスという2つの国がバスクをも2か国に分断しましたが、現在もバスク独自の伝統は、両国において変わらず繋がれています。
美食の町として近年名を馳せるサン・セバスチャンを中心に、日本でもスペイン側の知名度が高まりつつあるバスクですが、フランス側のバスクにも見逃せない魅力的な町が沢山あります。海沿いの町はリゾート地と人気が高く、国内外から多くの人がバカンスを楽しみに訪れます。内陸=山側にはバスクの美食のルーツともいえる村が点在し、その豊かな自然と食への注目が高まっています。

フレンチ・バスクへの行き方、アクセス

スペイン側、フランス側の両方を訪問する人が多いバスク地方。スペイン側から入る場合は「ビルバオ」、フランス側から入る場合は「ビアリッツ」または「ボルドー」が玄関口となる空港になります。バスク地方の各都市間は車で20分~1時間程度の移動距離です。

チョコレートの香り漂うフレンチ・バスクの首都バイヨンヌ(Bayonne)

フランスにおけるチョコレート発祥の地

カズナーヴ(Cazenave)のショコラ・ムスー(撮影:ユーラシア旅行社)

ビスケー湾にそそぐアドゥール川とその支流ニーヴ川の合流点に築かれた街、バイヨンヌは古代ローマ時代から街道筋の町として栄えた古い歴史を持つ、フレンチ・バスクの中心都市です。バイヨンヌの旧市街は、プチ・バイヨンヌ(Petit Bayonne)と呼ばれる二―ヴ川右岸の商業地区と、グラン・バイヨンヌ(Grand Bayonne)と呼ばれる左岸の市街地区で構成されています。
カラフルな木組みの建物が並ぶ旧市街を歩いていると、たくさんのチョコレート屋さんが目に留まります。大航海時代を経て、新大陸からスペイン、ポルトガルにもたらされたチョコレートがフランスへ正式にもたらされたのは17世紀、スペイン王フェリペ2世の娘がルイ13世に輿入れした時と言われていますが、実はここバイヨンヌでは、それよりも以前から既にチョコレート工場がありました。中米からスペインに運ばれたカカオは、ピレネーを超えてバイヨンヌの港へ運ばれ、スペインやポルトガルからやってきてバイヨンヌに定住したユダヤ人よってチョコレート製造の技術が伝えられたと言われています。
フランスにおけるチョコレート発祥の地ともいえるこのバイヨンヌでぜひ歩きたいのがポン・ヌフ(Port Neuf)通り。1890年代から続く老舗のショコラティエが並びます。
チョコレートがフランスに伝わった当時、ホットチョコレートにして飲み物のとして味わうのが一般的でした。ポン・ヌフ通りの数多あるショコラティエの中でも絶品のホットチョコレートを味わえるのが「カズナーヴ(Cazenave)」。カップから溢れそうなふわふわの泡が写真映えするショコラ・ムスー(Chocolat Mousseux)は、とても甘そうな見た目からの想像をいい意味で裏切る、カカオの風味をしっかりと残しつつ、軽やかな味わい。創業150年を超える老舗ショコラティエならではの多くの人に愛される美味しさです。

バイヨンヌのフォトジェニックスポット

ヌ―ヴ川沿いの眺め(撮影:ユーラシア旅行社)

バイヨンヌの一押し写真スポットと言えば、二―ヴ川にかかる橋から見る風景。白壁に赤や青のカラフルな窓枠が特徴的なアパートが川沿いに並びます。白は「信仰」、赤は「バスク人」、緑は「ゲルニカの木」を表します。
グラン・バイヨンヌの街並みはどこも絵になりますが、中でも写真映えするのがアルジャントゥリー(Argenterie)通り。サント・マリー・ド・バイヨンヌ大聖堂に向かってカーブするポイントでは通りに面して建つアパートのカラフルな壁と窓枠、その向こうに大聖堂の尖塔を仰ぐ風景を臨むことができます。

アルジャントゥリー通り(撮影:ユーラシア旅行社)

サント・マリー・ド・バイヨンヌ大聖堂(Cathédrale Sainte-Marie de Bayonne)

サント・マリー・ド・バイヨンヌ大聖堂(撮影:ユーラシア旅行社)

グラン・バイヨンヌの中心に建つサント・マリー・ド・バイヨンヌ大聖堂は、高さ85メートルの2つの尖塔が目を引く、バイヨンヌのシンボル的建造物です。サンティアゴ・デ・コンポステラへ至る巡礼路、フランスの道に含まれるモニュメントとして世界遺産に登録されています。

フレンチ・バスクを代表する海辺の町で、絶対食べたいバスク・スイーツ2選

ビアリッツ(Biarritz)

ビアリッツ(撮影:ユーラシア旅行社)

もともとは捕鯨を行う小さな漁村だったビアリッツ。19世紀、ナポレオン3世の皇后ウジェニーが別荘を建てたのをきっかけに、フランスの王侯貴族の保養地として発展しました。現在もバカンスシーズンになると沢山の人が集まる、パリジェンヌも憧れるリゾート地です。遠浅の海でサーフィンに興じる人々を眺めながら(ビアリッツはヨーロッパにおけるサーフィン発祥の地でもあります)、岸壁に沿った遊歩道を歩いていくと、かつてウジェニーの別荘として使われ、現在は高級宮殿ホテルとして人気を博すオテル・デュ・パレの荘厳な佇まいが見えてきます。
ビアリッツで絶対行くべきお店は、町の目抜き通りであるヴェルダン通りとエドゥアール7世通りがぶつかるところにある、小さなショコラティエ「アンリエ(HENRIET)」です。このお店のオーナーはチョコレート愛が高じて、ビアリッツにチョコレート博物館『ル・ミュゼ・デュ・ショコラ』(現在は閉館中)まで作ってしまったとか。チョコレート色の壁にミントブルーのロゴの組み合わせが何ともお洒落な小さな入り口から店内に入ると、ガトー・バスクをはじめとしたバスク伝統菓子はもちろん、カヌレ、カリソンなど沢山のフレンチスイーツが並びます。この店を訪れたらぜひ食べていただきたい一品は、濃厚なチョコレートムースのお菓子「ガトー・ベレー(GATEAU BERET)」。バスク地方発祥のベレー帽の形を模ったお菓子です。

アンリエのガトー・ベレー(撮影:ユーラシア旅行社)
捕鯨の村であったことを示す聖ウジェニー教会のタンパン(撮影:ユーラシア旅行社)

サン・ジャン・ド・リュズ(Saint-jean-de-Luz)

サン・ジャン・ド・リュズ(撮影:ユーラシア旅行社)

ニヴェル川の河口にあるサン・ジャン・ド・リュズはとても小さい港町ですが、メインストリート、レオン・ガンベッタ通りには、バスクの伝統がつまった「バスクリネン」やフレンチファッションには欠かせない「エスパドリーユ」(ジュート縄のソールにキャンバス地または木綿布の上部を合わせたエスパドリーユは18世紀にバスク地方で広まった靴です)老舗菓子店が軒を連ね、沢山の観光客でにぎわいます。
ここサン・ジャン・ド・リュズは、日本でもお馴染みのお菓子、マカロン発祥の地です。1660年、この街で結婚式を挙げたルイ14世とマリー・テレーズに献上するために、老舗菓子店の「メゾン・アダム(MAISON ADAM)」が作ったのがマカロンの始まりと言われています。
マカロンと聞くと間にクリームを挟んだパステルカラーのお菓子をイメージしますがメゾン・アダムのショーケースに飾られているのは、まるでクッキーのような素朴な見た目の元祖マカロンです。360年前から変わらないレシピで作られ、当時の味をそのまま現在に繋いでいるマカロン、フワッと香るアーモンドの芳ばしい香り、外はサクサク、内側はモッチリした食感、どこか懐かしさを感じる優しい甘い味がします。

メゾン・アダムのマカロン(撮影:ユーラシア旅行社)
カラフルなエスパドリーユ(撮影:ユーラシア旅行社)

絶品グルメの宝庫、フレンチ・バスクのマルシェへ行こう!

サン・ジャン・ド・リュズのマルシェ(撮影:ユーラシア旅行社)

フレンチ・バスクを訪れるならば是非訪れたいのがマルシェ。特におすすめなのがサン・ジャン・ド・リュズのマルシェです。年中無休の常設市場にはバスク中から鮮度抜群の海の幸と山の幸が集まります。
小さいながらも、星付のリ・カイク(Le Kaiku)を始めミシュランガイドに掲載のレストランが7つもある美食の町であるサン・ジャン・ド・リュズ、高級レストランのシェフもこのマルシェに買い付けにやってくるほどで、食材の質の高さがうかがえます。マルシェを訪れたら、バスク産の新鮮なヤギのチーズをぜひ味わって下さい。

ディスプレイが可愛いいマルシェの中のカフェ(撮影:ユーラシア旅行社)

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