シロヘラコウモリとは?
シロヘラコウモリは、主に中米のホンジュラスからコスタリカ、ニカラグアにかけて生息する体長4cm前後の小さなコウモリ。黒い体のコウモリが多い中で白い毛を持つのが特色です。シロヘラのヘラは、鼻の部分がヘラのようになっている事から来ています。
一般的なコウモリと違って夜行性ではなく、日中も活動しています。しかしながら、体が小さく、外敵に狙われやすい為、大きな葉の裏でじっと過ごしている時間が多いです。英語ではホンジュラス・ホワイトバット(ホンジュラスの白いコウモリ)という名前と共に、カリビアン・ホワイト・テントメーキングバット(カリブ地域の白いテントを作るコウモリ)とも呼ばれます。”テントを作る”と言うのは、シロヘラコウモリがヘリコニアの大きな葉を改造してテントのような住居を作る特性から名づけられています。食事は主に植物の実を食べ、たまに虫や小動物を食べる事もある雑食性です。
葉の下では5-10匹前後が身を寄せ合ってじっと暮らしています。外敵に気付かれないように顔を伏せている場合が多いですが、顔を覗かせる個体もいてその愛らしい姿を拝む事が出来ます。コスタリカのツアーでは、地元ガイドの協力も得ながら、シロヘラコウモリ探索し、高い確率で野生の個体を発見する事が出来ます。
シロヘラコウモリがスポットしやすいサラピキ(コスタリカ)
シロヘラコウモリの生息地は広いですが、見学しやすい場所は、コスタリカの首都サンホセから車で北に約2時間走った所に位置するサラピキです。サンホセからはバスもありますが、モンテヴェルデ、サンヘラルド・デ・ドータ等コスタリカの他の観光地も巡る予定の場合は、ツアー又は専用車手配の利用をお勧めします。
シロヘラコウモリ探索ツアー
シロヘラコウモリは警戒心も強く、葉の裏に隠れている為、個人ではなかなか見つけるのが困難です。また、長く一か所に留まると、捕食者に狙われるリスクが増す為に定期的に葉を引っ越す修正があります。それ故先述の通り地元ガイドと一緒に巡るのがシロヘラコウモリを見付ける一番良い方法です。
ヘリコニアの葉は、大きく丈夫なので外敵から姿を隠すのに便利であると共に、熱帯雨林の中で良い雨避けにもなっています。見学する時は静かにゆっくりと葉の下から覗き込みます。身を寄せ合うシロヘラコウモリ達に見入らずにはいられないでしょう。