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名作映画のロケ地、シチリア島編(ゴッド・ファーザー、ニュー・シネマ・パラダイス、グラン・ブルー)

2023 8/03
目次

名作映画の舞台、ロケ地となったシチリア島で映画の世界に浸る

古き良き風景が息づくシチリア島は、数多くの映画ロケ地にもなってきました。その中でも特に大ヒットとなった名作映画『ゴッド・ファーザーシリーズ』『ニュー・シネマ・パラダイス』『グラン・ブルー』の三作のロケ地となった場所と実際に訪れてみて味わえる映画の世界観をご紹介します。

ゴッドファーザー

『ゴッドファーザー』1972年、制作:米、監督:フランシス・フォード・コッポラ
『ゴッドファーザーPART II』1974年
『ゴッドファーザーPART III』1990年

知らぬ者はいない映画史に残る傑作シリーズ。シチリア島のコルレオーネ出身の一家がアメリカに移民して裏社会で様々な危機や苦難を乗り越えて一家を守り抜いていく姿を描いた物語。物語がアメリカで進行していく中で一家の出身地シチリアも重要舞台になっており、所々登場して映画に深みを与えています。
公開直後から数多くの賞を受賞し、現在でも不朽の名作として語り継がれる本作は日本でも大きな話題を呼び、『仁義なき戦い』シリーズ誕生のきっかけにもなりました。

ニュー・シネマ・パラダイス

『ニュー・シネマ・パラダイス』1988年、制作:伊仏共同
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ

シチリア島の小さな村で唯一の娯楽であった映画館を舞台に、少年トトと映画技師アルフレドの交流と成長を描いていく物語。映画史に残る名作であり、今でもエンニオ・モリコーネの音楽と共にあっという間のこの映画の世界に飛び込む事が出来る方も多いのではないでしょうか。
この作品はシネスイッチ銀座で公開されると話題が話題を呼び、40週のロングランを経て、現在も破られていない国内単一映画館での興行成績歴代1位という記録を持っています。

グラン・ブルー

『グラン・ブルー』1988年、制作:仏伊共同
監督: リュック・ベッソン

『ゴッド・ファーザー』や『ニュー・シネマ・パラダイス』と比べると地味ではあるものの、シチリアをロケ地にしてその絵になる風景を織り込んだ映画として知られる『グラン・ブルー』。実在した二人のダイバーが美しい海を舞台に展開するこの映画はシチリア島東部のリゾート地タオルミナで撮影されました。
海外、特にヨーロッパでの人気と比べると日本国内での興行成績は振るいませんでしたが、名優ジャン・レノの出世作として知っている方も多いのでは。

一度訪れてみたい名作のロケ地

パレルモのマッシモ劇場

マッシモ劇場の階段(撮影:ユーラシア旅行社)

ゴッドファーザー三部作の最終シーン。主人公のマイケル・コルレオーネと一族が息子のオペラデビューを鑑賞する為に訪れた劇場。劇場内部も作品に登場しますが、最後の外側の階段で撮影されたシーンは、シリーズを運命づける悲劇の場面として映画史に刻まれたゴッドファーザーの聖地です。

マッシモ劇場の内部(撮影:ユーラシア旅行社)
※閲覧注意。暴力的描写が含まれます。

サヴォカ

サヴォカの町並み(c)Tatiana Berestova (CC BY-SA 2.0)

シチリア東部の断崖の上に建つサヴォカは”イタリアの最も美しい村”の一つにも選ばれた小さな町。第一作でマイケル・コルレオーネが立ち寄ったバルや恋人のアポロニアと結婚式を挙げた教会が現存しており、人気スポットになっています。

コルレオーネ

コルレオーネ村(撮影:ユーラシア旅行社)

パレルモの内陸部に佇むコルレオーネ村は実際にもマフィアを多く輩出していた事から、映画でもファミリーの名前として選ばれました。但しマフィア撲滅運動推進に伴ってマフィアの痕跡はほぼなく、現在はワイン生産の町としての道を歩み、マフィアと戦って命を落とした判事のファルコーネとボルセリーノの名を冠した広場もあります。実際に映画のロケは行われていませんが、映画の主題にもゆかりの場所として時間があれば、訪れてみても良いかもしれません。

ファルコーネ・ボルセリーノ広場(撮影:ユーラシア旅行社)

パラッツォ・アドリアーノ

映画に度々登場するパラッツォ・アドリアーノの広場(撮影:ユーラシア旅行社)

『ニュー・シネマ・パラダイス』の大半がこのパラッツォ・アドリアーノに撮影され、町に降り立っただけですぐに映画の世界に入り込んだかのような気分を味わえます。町の中心広場は何度も映画の背景に登場し、そこにある噴水や教会も映画ではおなじみです。

パラッツォ・アドリアーノの広場の噴水(撮影:ユーラシア旅行社)

広場の一角にある市庁舎には、映画の場面や撮影時の風景などの資料を展示した『記念館』があります。常時開いている訳ではないので、市庁舎内で係に声をかけると入場できます。

パラッツォ・アドリアーノのニュー・シネマ・パラダイス記念館(撮影:ユーラシア旅行社)
広場の映像と映画の予告編

チェファルー

チェファルーのマリーナ(撮影:ユーラシア旅行社)

パレルモの東方に位置するチェファルーは海に面した中規模の都市。映画の中では、船が並んで海上からも映画鑑賞するシーンがチェファルーのマリーナで撮影されました。

ラスカリ駅

ラスカリ駅(c)InterCity(CC BY-SA 3.0)

主人公トトがアルフレドの説得で村を離れる事を決心する別れの名場面が撮影されたのがチェファルーの隣にあるラスカリ駅です。左側の電灯のあたりで撮影されました。

タオルミナ

ル・グラン・ブルーレストラン(撮影:ユーラシア旅行社)

タオルミナは『グランブルー』のロケ地。ジャンレノ演ずるエンゾがパスタを食べているシーンで有名な断崖沿いのレストランは今も健在です。その名も『ル・グラン・ブルー』で、カポタオルミナホテルのレストランですが、外部から入って食事する事も可能です。

タオルミナ版青の洞窟(撮影:ユーラシア旅行社)

映画のタイトルになっているグランブルーは普通の人では辿り着けない深海の深い青を指していますが、タオルミナには、タオルミナ版”青の洞窟”があり、内部の透き通るような青色は、映画のグランブルーを思い起こさせてくれます。

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